口述試験情報

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口述試験【生情報】その①(令和3年度)

①当日の質問内容

事例Ⅱ
1.大手ECサイトに載せる場合の対象とする年齢層とアピール内容を教えて下さい。
2.伸び悩む「置き配」をプロモーションでアピールする方法?
→高齢者を通じて客単価と客数を伸ばすと答えると、置き配をアピールする方法なんやけどな、と言われました。質問の意図がわかってないまま回答したようで、質問をちゃんと覚えてません。

事例Ⅳ
1.フルセルフレジを導入するにあたって財務的影響を教えて下さい。
2.魚種Xの養殖事業を収益化させる方法?→よく覚えてません。

②試験当日の感想や気づき

口述は、意外な質問を聞かれて不意をつかれ、数十秒空白後に答えました。口述対策で数十秒空白から答えをひねり出した経験があったので、それで焦ることはなかったです。面接官からもっと落ち着いてと促されましたが。

口述対策では面接官役は大きな声でゆっくり質問をされましたが、本番では面接官の一人は早口で聞き取りにくい箇所もありました。雰囲気に飲まれたまま答えましたが、冷静に聞き直すことをすればよかったと思います。口述対策では回答が趣旨と違う場合、面接官役が助け舟を出してくれましたが、本番ではどの回答も面接官が深堀りすることなく、どんどん次の質問に進み、そのまま終わりました。個別面接室までの送迎担当の方は、終始リラックスさせようとしてくれる対応でした。

③口述試験用の対策(アドバイス)

AASの口述対策を2箇所で受けました。何度も事例本文・設問を音読したあと、対策レジュメの予想質問を回答することを繰り返しました。

口述試験【生情報】その②(令和3年度)

①当日の質問内容

・B社のフランチャイズの移動販売において、駐車場に顧客を呼び戻すための方策は。
・B社が開発した菓子の販売方法をスーパーマーケットから依頼された場合の提案内容は。
・D社の魚種Xは顧客に知られてないですが、この売上を上げるための方策は。
・D社がセミセルフレジからフルセルフレジに変更した場合の効果は。

②試験当日の感想や気づき

実際の試験場所は、ホテルのシングルルームからベットを取り外したぐらいの大きさで、想像してたより狭く感じました。面接官は、男性1名、女性1名で、女性が事例Ⅱの質問を男性が事例Dの質問をされました。お二人とも非常ににこやかでした。また、試験場所まで案内してくれた係りの人も非常ににこやかでした。
開始時間は、10時36分と通知されており、ほぼその時間に始まりました。部屋をノックしてから退出するまでの時間は約9分でした。

③口述試験用の対策(アドバイス)

筆記試験の発表の翌日から、以下に取り組みました。各事例の与件と設問の読み込み何回読んだか数えてませんが、気づいてなかった発見がたくさんありました。
また、AASのQ&A問答集のQに対するAが難しいものもありましたので、自分の言葉で話せるようにしました。(自宅では声に出し、電車の中では頭の中で繰り返しました)

口述試験【生情報】その③(令和3年度)

①当日の質問内容

(もう少し質問は長かったですが、覚えてる範囲でこういう内容を聞かれました。)
事例Ⅰ〜Ⅳから一題ずつ

事例Ⅰ
A社は離職率が同業他社と比べて低いです。その理由として考えられる事を答えて下さい。

事例Ⅱ
B社の置き配のマーケティング戦略についてフランチャイザーとフランチャイジーに分けて助言して下さい。

事例Ⅲ
C社の新製品開発に関して助言して下さい。

事例Ⅳ
不採算事業の日用品の移動販売の利益率向上策を助言して下さい。
事例Ⅳは製品の見直しについて回答すると、例えば、どんな商品ですか?と聞かれました。

それ以外は、何も聞かれませんでした。

②試験当日の感想や気づき

受け付けを済ませた待合室の中にも待機場所が分かれていて、次の順番に呼ばれる人の席とそれ以外の席に分かれていました。原則、30分前の受け付けなので早めに試験会場の近くに行って時間を潰しました。同じ受験生でも、顔見知りの方が数人いらっしゃって互いに挨拶をしました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

筆記試験の合格があり、週明けの月曜日から準備しました。とにかく、事例問題をひたすら読みました。誰にでも、事例企業の説明を何も言わなくても自分の言葉で説明出来るぐらい読みました。AASの想定問題集も何度も読みました。後は、普段の業務通りにクライアントさんに話するように答えました。

口述試験【生情報】その④(令和3年度)

①当日の質問内容

1:事例2から。
B社は置き配を始めるにあたり、顧客データベースの構築を検討している。そのようなデータ項目を収集し、このデータベースをどのように活用すべきか、説明してください。
追加質問1:顧客は各家庭や世帯ごとの把握でいいですか?
追加質問2:顧客ごとの購入間隔は把握しなくていいですか?

2:次も事例2から
B社が大手のECサイトを使って全国的にインターネット販売を展開する際、どの年齢層をターゲットとすべきか答えてください。
追加質問:(40~50代と回答した)その年齢層を選んだ理由は?

3:では事例4から
D社は複数の事業を展開する多角化経営を行っている。多角化を進めるにあたり、どのような効果を狙っていたか説明してください。

4:次も事例4から
D社はセミセルフレジからフルセルフレジへの切替投資を検討している。その投資の際に財務的な留意点を挙げてください。
追加質問:セルフレジの切替投資について、マーケティングの観点から述べてください。

以上で口述試験は終わりでした。所要8分程度(13:40入室、13:48退室)案内人と共にエレベータで3Fに降りる→そのままホテルから出るよう言われる(案内人は次の受験生を呼びに控室へ)

②試験当日の感想や気づき

★試験開始予定は13:36~でしたが、控室には12:15に入りました。
約1時間受験生(50~60人くらい)を観察、やはり30代男性が多かったです。

★会場がホテルのシングルルームということで部屋全体は暗かったです。
試験官はそれぞれスタンドライトを使って手元資料を読んでいました。

★口述試験中は、大きな声でハッキリゆっくり話すことを心掛けました。
面接官2名とも、私の話し中にうなづきながら聞いてくれました。
これで落とされることはないだろうと思っています。

③口述試験用の対策(アドバイス)

・各事例の与件と設問文を何度も繰り返し読む。何度か音読も。
・A~D社の企業概要や内部環境、おかれた外部環境などを整理。
・AASの想定問答集を読み込み。
・AAS関西の口述試験対策講座に参加。これでほぼ自信が持てました。ありがとうございました。
・当日会場入りしてから、もう一度与件・設問文をおさらい。昨日いただいた飴をなめながら。

口述試験【生情報】その⑤(令和3年度)

①当日の質問内容

(怖い役の試験官より、以下 B) 事例Ⅲ
(B) 若手職人の育成方法を助言してください。
(答) 若手社員の育成方法についてお答えいたします。
(B) 社員ではなくて、職人ね。
(答) 失礼いたしました。若手職人の育成方法についてお答えいたします。熟練職人とチームを組んでその中で、熟練職人による OJTによって育成を図ることが考えられます。また、若手職人は分業制で仕事をしているため、ジョブローテションも活用して、様々な工程のスキル向上を図ることが考えられます。
(B) 他には? 標準化といった観点ではどうですか?
(答) はい、標準化についても考えられます。熟練職人の知識を見える化した上で、SOPを作成し、先ほど申しました OJTで活用することが考えられます。

(B) 自社ブランド品を見込み生産を行う際の留意点を述べてください。
(答) 見込み生産を行う際の留意点についてお答えいたします。自社ブランド品に関してということでよろしいでしょうか?
(B) 自社ブランド品についてお答えください。
(答) はい。見込み生産をスムーズに行うためには、受注予測を精緻化する必要があります。自社ブランドは自社のサイトでの販売等の情報を共有して、受注予測を精緻化することが必要と考えます。
(B) 他には?
(答) 熟練職人には負荷の高い方もいるので、負荷が平準化できるような計画を立案することも必要と考えます。

(優しい役の試験官より、以下 A) 事例Ⅳ
(A) 移動販売をやめた場合に企業価値が下がると考えられる理由について説明してください。
(答) 移動販売をやめた場合の企業価値が下がる理由についてお答えいたします。D社は買い物弱者向けに移動販売事業を行っていると考えられます。よって、地域に貢献することで D社へのロイヤリティを高めている効果がなくなるので、企業価値が低下することが考えられます。
(A) 他には? ロイヤリティの低下だけですか?
(答) 所有するトラックは移動販売だけでなく、スーパーでの仕入れにも活用していることが考えられます。そのままトラックを所有し続けると移動販売で使用できず、効率性低下を招くと考えられます。

(A) 養殖事業を行う際の費用面での留意点を説明してください。
(答) 養殖事業の費用面での留意点についてお答えいたします。地元の遊休資産を活用しているため、初期投資を必要とせず、費用を抑えられたと考えます。
(A) 他には?
(答) 地元との連携を訴求することで、費用だけでなく高い付加価値を付けて利益率を高められると考えます。

②試験当日の感想や気づき

(B先生の質問振り返り)
・若手職人を指摘された時は、ヤバいと思い、頭が真っ白になった・・・。
・B先生がまさかの、助け舟を出してくれて助かりました。
・2問目の「他には」の後は、生産統制面で思いつくことを言ったが・・・。
(A先生の質問振り返り)
・2つ目の質問は、全く想定範囲外でした。
・追加質問で、費用面で聞かれたが、売り上げ面で答えてしまいました・・・。途中でヤバいと思ったけど、ここまで来たら押し切ってしまえと思いました・・・。

(質問以外の振り返り)
・2時間前に会場の最寄り駅に着き、会場には 1時間前に入ってしまえば、後はベルトコンベアーに乗っているかのように面接会場まで案内されました。
・今年は、大部屋待機⇒30分前に小部屋①に移動⇒20分前に小部屋②に移動⇒前の班の人を見送って、10分前に面接会場に移動、でした。
・帰り道は、長かった受験生活も本当にこれで終わりなんだなぁと、嬉しいのか寂しいのか実感が湧いてこず、何とも言えない感情になりました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

・再現答案作成から約 1か月間、何もしていなかったので、事例Ⅰ~Ⅳの読み込みから始め、AASの模範解答を参考にフレームワークっぽいものを作成しました。
・AAS東京事例解答解説動画聴講&口述試験想定問答集の読み込み
・TAC事例解答解説動画聴講&口述試験想定問答集 (無料)の読み込み
・ふぞろい口述想定問題集 (特典)の読み込み
上記で、とにかく想定問答をイメージしました。特に 3つの想定問答集の重複問題は入念にチェックしました。

・ふぞろい口述模擬試験受験 (木曜日)
・AAS口述模擬試験受験 (前日)
上記で、自身の回答が 1分程度であることを自覚し、あらかじめ「他には。」の質問が来ても焦らないように、免疫を付けていただきました。⇒何とか本番も、無言にならずに切り抜けられたと思います。

口述試験【生情報】その⑥(令和3年度)

①当日の質問内容

●●さんの投稿に倣い、優しい試験官を(A)怖い試験官を(B)自分を(答)として記載します。

(A)事例ⅡのB社についてお聞きします。B社が置き配ビジネスを展開するにあたって、データベース構築のために必要な項目と活用方法をご助言ください。
(答)(質問のオウム返し)について、助言します。必要な項目は、年齢、性別、家族構成、購入品の履歴、購入頻度です。その他、フランチャイジーの方々は顧客とコミュニケーションをとっていますので、特記事項として好み等の発言を記録できるといいと思います。活用方法は、データから年齢・性別等の各セグメントした層に対して売れ筋の商品をおすすめすることです。フランチャイザーはセグメントした層ごとにチラシを作って提供すること、フランチャイジーは、電話でのコミュニケーションは可能なので、データに照らして個別に電話でおすすめすることを助言します。
(A)販売促進策として、他に助言することはありませんか?
(答)過去にフランチャイジーの方々デモンストレーションで試食をしてもらうことで売り上げが伸びたことがあったと思います。過去の成功体験を展開することは有効だと思いますので、置き配においても試食、専用の容器などを作って試食をしてもらい、おすすめ商品をPRしていくことが考えらえると思います。
(振り返れば最初にセグメント区分を言ってから話せればよりスマートだったと思いますが、いきなり具体的話し始めてしまいました。追加質問で試食がピンと来たのはよかったと思います)

(A)同じくB社についてお聞きします。ネット通販の展開においてのターゲット、HPに盛り込むべき内容をご助言ください。
(答)(質問のオウム返し)について、助言します。ターゲットは、X市の魅力に関心を持つ、全国の食通の方々です。その中でも、今回は豆腐丼のセットを販売することになるため、これもかつて成功体験を得ている事例から、高齢者をより重点的にターゲティングすると良いと考えます。HPに盛り込むべき内容は、X市の魅力をPRする内容、具体的には、X市産の大豆であること、X市の清流、Y社の米であることを盛り込むべきだと思います。また、収穫祭の成功体験であった、お孫さんへの食育につながるという事例から、大豆の栽培、加工の過程などを盛り込んでも効果的だと考えます。
(事前には高齢者をターゲットにすることはあまり考えていませんでしたが、勢いで2つ言いました。ツッコミはありませんでした)

(B)事例ⅢのC社についてお聞きします。C社は自社ブランド品について見込み生産をしていますが、見み生産の留意点を教えてください。
(答)(質問のオウム返し)についてお答えします。見込み生産では、見込み精度を高めることが重要なポイントとなります。実際の需要よりも多く見積もってしまうと、過剰在庫が発生し、在庫コストが高まり、死蔵在庫を抱えることにもなりかねません。逆に少なく見積もってしまうと、欠品が生じるということもあり得ます。見込み精度を高めるためには、日頃からよく発注をしてくれる小売店等との連携を密にとり、共有した情報を見込みに反映することが必要だと考えます。
(追加質問なし。AAS想定問答のとおり?だったので、比較的スムーズだったと思います。)

(B)C社は高い技術を持った人材の不足に悩んでいますが、どのように解消していくべきか、ご助言ください。
(答)(オウム返し)について、助言します。C社は、若手職人が育っていないことが課題であり、部分縫製中心の単能工から、全体縫製が可能な多能工に育成していく必要があります。そのためには、ベテラン職人がメンター制、マンツーマンで若手を育成する仕組みを作ることが必要だと思います。現在退職が予定されているベテラン職人もいますが、柔軟な労働形態、休みを多く取れるとか、若手育成を主な業務にする役割をつくる、といった勤務体制を容認するような手立ても必要だと考えます。
(B)いま仰っていただいたのは、既存の従業員への対策だと思うのですが、外部から採用することは考えられますか?
(答)考えられると思います。それには即戦力として他社で十分な技能を身につけた方を中途で採用することが必要だと思います。ただし、C社が培ってきた文化の中で出来上がってきた技術であることもあるので、採用する方とは十分な時間をかけてコミュニケーションを図っていく必要があると思います(このあたりは四苦八苦しながら回答)。
(B)C社は機械化を推進していくことは考えられますか?
(答)考えられます。C社は裁断工程では既に機械化を進めていますし、現状の縫製工程では大きな負荷がかかっていることも考えると、機械化の検討も進めていくべきだと思います。
(B)では、質問は以上です。お疲れ様でした。控室には寄らずにお帰りください。

振り返れば不恰好な回答や勢いで押し切ったところもありましたが、追加質問や助け舟のおかげで比較的スムーズに進行したと思います。

②試験当日の感想や気づき

当日は、徳島→大阪への移動だったので交通の心配もあり早めに出発し、3時間半前には会場に着いてしまいました。ホテルが会場だったので、ホテルのレストランで想定問答をブツブツ呟きながら待機していました(嫌な客)。
昼時は試験官と思しき先生もお食事をとられており、お仲間同士で「私こう見えて初めての試験官なんですよ。朝はとても緊張しました。試験官が緊張して質問を噛んだら受験生が困りますからねー」と仰っていて、少し気持ちが軽くなったような気がしました。

1時間前には受付を済ませ、待機場所に突入しました。
待機場所は「通信機器の使用禁止」と大書されており、iPadとスマホに主な教材を入れていたので少し焦りましたが、ここまできたらとジタバタせず、呼吸に集中して「その時」を待ちました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

試験終了後ほとんど何もしていなかったので、埃を被った問題用紙を引っ張り出してきたのは合格発表後でした。
AASの想定問答集をいただいたものの、発表後の土日は放心状態であまり手につかず(仕事でゴルフの予定が入っていたりして)、早坂先生のコメントで喝を入れられ、慌てて1日1事例のペースで問答集に取り掛かりました。
他に、TACの口述試験対策がYouTubeで出ていたので試聴しました。

準備としては、前日に開催してくださった模擬試験が最も効果的だったと思います。問答集だけでは文字面は追えても感覚的に理解できなかった部分がありましたが、緊張感を持ちながら体験できましたし、他のメンバーの皆さんの対応も勉強させていただけたので、非常に有効でした。

口述試験【生情報】その⑦(令和3年度)

①当日の質問内容

Q A社の離職率は低いが、その理由は何か
A 理論:ファミリー企業のメリットと組織文化のメリット

Q A社が外部の協力企業と連携するメリットは何か
A 理論:アウトソーシングのメリット、経営の選択と集中、多角化のメリット
与件:外部環境の変化

Q C社が自社ブランド製品を直営店で販売する際に起こる課題
A 理論:ライン拡張・ブランド拡張のデメリット、OEM生産のメリット
与件:新製品の企画・開発経験がない、自社ブランドが高付加価値、高価格
その他:家賃などの固定費負担

Q C社の若手職人をどうやったら育成できるか
A 理論:OJT、マンツーマン、マイスター制度、標準化、分業化のメリット
多能工、多工程持ちのメリット
与件:一人で製品化する熟練技術

②試験当日の感想や気づき

・試験委員は2名。穏やかそうな方々。
・質問に対する解答が逸れた場合でも、フォローを入れてくれるので、期待される解答の方向へ導いてくれます。
・解答が間違っていようが、堂々と解答することが大事です。・待合室で待っている間、「ようやくここまできたか〜」と、これまでの戦いが走馬灯のように頭の中を巡りました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

【読む】与件と設問・解答を統合し、物語として再構成し、繰り返し読む。
与件と設問・解答がバラバラな状態でのインプットよりも、頭に入りやすい。
【聴く】「読む」で作成した文書をアプリで記録し、2倍速で聴く。歩きながら聴く、聞き流す。尚、寝る時に聴くと頭が冴えるので聴いてはいけない。
【気づく】与件と設問・解答から一次試験の知識キーワードを識別し、定義やメリット・デメリットを確認し、暗記する。また、筆記試験では気づかなかった事例企業の取り組みの意図を汲み取り、与件文の作り方の上手さに「なるほどなぁ〜」と感心させられる。
【想起できるようになる】AAS他の口述試験想定問題集を集め、想定問題を頭の中で繰り返し、言葉にし、話してみる。尚、想定問題は優先順位をつけて記憶する。優先順位は、設問>各社共通事項>与件キーワード>その他。
【話す】AAS等の口述試験対策に参加し、10分間の口述試験を擬似体験する。場数を踏むことで、自分を知ることができ、結果、開き直れる。

口述試験【生情報】その⑧(令和3年度)

①当日の質問内容

私も●●さんの投稿に倣い、優しい試験官を(A)怖い試験官を(B)自分を(答)として記載します。

C社、D社の順での出題です。
■C社
1問目
(B)受託生産のメリットは?
(答)X社のような企業から生産を受託できることにより、受注数量を確保し見込み生産を行えることです。
(見込み生産のメリットについて回答できるよう反復練習していたため、思わず見込み生産と言ってしまい、いきなりパニックです。)
(B)見込み生産?
(答)失礼しました。見込み生産ではありません。(このあと何か解答しましたが、記憶にありません)

2問目
(B)単能工化のメリットは?
(答)特定の作業に特化するため、職人の作業の習熟度が向上いたします。
また、習熟度が向上することで作業のスピードが向上するため、作業効率が高くなります。
(B)効率だけ?品質とかは?
(答)失礼いたしました。作業効率以外にも、習熟度が向上することで品質の向上も見込めます。

■D社
3問目
(A)スーパーマーケット事業の同業他社が大量・安価な営業している中で、D社が収益を改善する方法を助言せよ。
(答)D社は地元住民が固定客として存在しています。そのため、固定客の好みに併せた品揃えをすることで他社と差別化を図ることができます。また、地域密着型のD社であるため、地元産の高付加価値な商品などを取り扱うことで高単価な商品による売り上げで収益の改善が見込めます。
(A)(追加質問があったはずですが失念しました。)

4問目
(A)魚種Xの販売促進を助言せよ。
(答)顧客が地元の固定客であるため、魚種Xの味を知ってもらうために試食により販売促進します。また、D社は移動販売も行っているため、移動販売先でも試食の促進により、魚種Xの認知度向上させます。
(A)リピーターとかは?
(答)リピーターを獲得するために、魚種Xの調理方法などのレシピを提供し、顧客関係性を高めるとともにリピーターとして購買してもらうことを期待します。

②試験当日の感想や気づき

1次知識はとても大事だと感じました。その年の各事例に関連する1次知識はしっかりと振り返っておくべきでした。
私は1問目から自分で話しておきながら「何でこんなこと言ってんだろう?」と思ってました。想定していなかった、かつ、苦手な生産に関する質問だったため、いきなりパニックになりました。
基本的な知識は丁寧に確認しなおしたほうが良いです。
また、当日は30分前から数分おきに4つの控え場所に移動することになったので、あまり落ち着く時間は少なかったです。

③口述試験用の対策(アドバイス)

今年は再現答案も作らず、合格発表の夜まで何もしていませんでした。
そのため、合格発表日からのスタートです。

まずは、各事例の読み込みを行い、SWOT分析と経営戦略と機能別戦略をまとめました。
つづいて、AASの想定問答集を読み込みました。
最後に、前日にAASでの口述模擬試験を受けました。
口述模擬試験では、一緒に学んだメンバーの顔を見れたのうれしかったです。
口述試験の感覚が掴めたのと、他のメンバーの回答内容は非常に参考になりましたので、参加した意義は高かったです。

口述試験【生情報】その⑨(令和3年度)

①当日の質問内容

1問目
Q. A社が外部の協力企業と連携するメリットは何か?
A. A社はサプライチェーンを構成することで外部企業と連携してきた。
・サプライチェーンの説明
・サプライチェーンを構成することによるメリット
外部企業の専門スキルを活用できる。
設備投資等が不要となる。
経営資源をコア業務に集中化できる。
2問目
すいません。忘れました。
3問目
Q.C社の3代目への事業承継はどのように行ったら良いか?
A.デザイン部門の部門長を経験させることで経営の経験を積ませる。
その中で、社内人脈を構築し、3代目社長となることに周囲の理解を得ら
れるようにする。
4問目
Q.C社の若手職人の技術力向上のための助言
A.全体縫製よりも熟練度が必要とされない部分縫製工程から経験を積ませ
る。また、そのサポートとして、熟練職人が持つ技術の標準化、マニュア
ル化を進めること、熟練職人によるOJTなどを行い、若手職人を教育す
る。

②試験当日の感想や気づき

午後2時48分のコマだったため、寝坊の心配がなかった点は有難かったです。また、午前中にAASや中小政策研究会から頂いた想定問答集をもう一度見直せたのは、安心につながりました。
男性はほぼ全員スーツでしたが、中にはカジュアルな服装の人も居ました。今年、全員合格していたら、必ずしもスーツでなければいけないという訳ではなさそうです。ただ、目立ちますので、絶対にスーツがお勧めです。
面接官の方は、2人とも穏やかな感じの方でした。
このような雰囲気は転職活動の面接で慣れていたので、特に緊張しませんでした。むしろ、AASの模擬面接の方が緊張しました。
質問に対して、そのものズバリ答える必要はなく、関連することについて兎に角、何でも話そう、なるべく長く、と思っていました。
多少的を外した回答となっても、遮られることなく、しゃべり続けられれば、こちらの勝ちです。

③口述試験用の対策(アドバイス)

今年はダメだと思っていたので、合格発表後に急いで準備しました。
与件の内容が頭から全く抜けてしまっていたので、発表直後の中小企業政策研究会の模擬面接では、泣きたくなるような出来でした。
それもあって、その後、1週間、緊張感を持って準備できたのが良かったのかもしれません。
対策としては、とりあえず与件を声を出して読み込みました。
また、想定問答集もAASと中小企業政策研究会から手に入れて、それも必死に読み込みました。
はじめはこんな回答、できるわけがないと思っていましたが、意外とできるようになったのには驚きました。
何よりも口述模擬面談に参加させてもらったのが大きかったです。
あの経験をしていなかったら・・・と思うとぞっとします。
本当にどうも有難うございました。

口述試験【生情報】その⑩(令和3年度)

①当日の質問内容

①B社が収集すべき顧客データの内容とその活用法
②移動販売を拡大するたのB社のとるべき製品戦略とコミュニケーション戦略について
③ネット販売のターゲット層について
④C社が直営店を出店する際の留意点
⑤C社に委託する側のメリット

②試験当日の感想や気づき

質問内容を要約して面接官に確認する。自分の言葉でわかることを答える。この2つさえできれば、満点は無理でも50点は誰でも確保できる。人間性を見ているので、相手の目を見て笑顔で落ち着いて対応できれば〇。

③口述試験用の対策(アドバイス)

AASの模擬面接を受けて面接の経験を積む事。与件文、設問文、ベスト答案、AASの想定問題、解答の写経、音読。事例企業のSWOT分析。

口述試験【生情報】その⑪(令和3年度)

①当日の質問内容

事例Ⅰ
面接官A 「A社と外部企業の戦略的提携のメリットを教えてください」
私 「現状は事業案件毎にプロジェクトチームを編成していますが、恒常的な提携関係を結ぶ事でより強固な関係を構築し、円滑なプロジェクト運営が行えるようになることです。」
A 「いや、それが戦略的提携ですよね?だから、それのメリットは何ですか?」
私 「はい、、メリットは、、外部企業との強固な関係構築により、多様な顧客からのニーズに確実に迅速に応えることができるようになることだと考えます。」
A 「いや、だから、、、じゃあ、外部企業に何を期待して提携するんですか?」
私 「はい、、外部企業が有する、技術や、、、ノウハウといった、、、自社にない経営資源を補って、活用すること・・だと考えます。」
A 「経営資源を相互に補い競争力を高める、という事ですね!?」
私 「はい、、そうです。。」

面接官A 「A社は既存事業と新規事業をそれぞれどのように発展させるべきですか?」
私 「既存事業は今後大きな市場成長は見込めないですが、従業員のモチベーションにも留意しながら、必要な投資は行い収益性を維持していく事が必要と考えます。新規事業は受注獲得がうまくいっていない為、営業力を強化し、新規市場・新規顧客を開拓する事が必要と考えます。」
(追加質問もなければ、一切の頷きもなし。)

事例Ⅲ
面接官B 「若手職人の技術習熟をどのように進めるべきですか?」
私 「若手職人は現在細分化された工程において限定された範囲の技術習熟を行っていますが、熟練職人によるOJTを実施し、少しずつ任せる作業の幅を広げていく事によって最終的に製造全体の技術習熟を進める事が必要と考えます。」
B 「それもそうなんだけど、、ナレッジマネジメントってわかる?」
私 「えっと、、ノウハウとかを共有するような、、、」
B 「そう、そういう観点でも何か助言できませんか?」
私 「はい、熟練職人の暗黙知を、、熟練作業を研究し、マニュアル化を進め、標・・」
B 「そう、マニュアル化ね。」

面接官B 「C社は、高度な技術を持った人材の不足をどのように補うべきですか?」
私 「生産現場の人材、という事でよろしいでしょうか?」
B 「そうです。」
私 「先程申し上げた内容ですが、やはり若手の多能工化を進め、高度な技術を養成していく事が必要になると考えます」
B 「長期的にはそうなんだけど、短期的にはほら、もっと大胆に」
私 「はい、えっと、短期的には外部から、高・・」
B 「はい、そうですね。」
終了。

②試験当日の感想や気づき

“沈黙せずとにかく何か喋る”という事ばかり考え、質問に対して多面的に回答するという意識が薄くなってしまいました。
試験後の解放感は一切なく、やってしまった感で夜もなかなか眠れませんでした。
*結局、これでも合格できました。

③口述試験用の対策(アドバイス)

2次筆記の合格発表後に慌てて開始しました。
実施した内容は以下です。

TACの口述対策動画を視聴

4事例の与件を読み直し、それぞれ時系列で情報整理

AASとTACの想定問答集の質問を1問ずつ読み上げ、スマホに録音

録音を聞き、即座に声に出して回答、それから想定問答集の解説を読み、漏らしたポイントをチェック。
それをひたすら繰り返す。

AASの模擬面接を受ける

想定問答集を通じて、事例企業に対する理解が深まっていく感触がありました。
想定問答集は、質問と答えを暗記するためではなく、理解を深めていく上で有益なツールなのだと思いました。 (本番でうまくいっていないので、説得力ありませんが。。)