私が2次筆記試験を突破できた理由

合格年度 合格者氏名 再現答案  
23年度 内田 憲二 pdf_ico_32

■突破することができた主な理由は、次の3点と考えています。

  1. 設問という問題と格闘するのではなく、試験の名称が示す「診断と助言」を設問に沿って与件から整理していく試験であることに気付き(確信した)、対応したからです。
  2. 設問文や与件文の記述に反応し、解答の切り口や方向性が即座に出てくるよう訓練を重ねたからです。
  3. 簡単なメモなどを元に、100字前後の解答を一気に書く訓練を行い、試験前には概ね書けるレベルに到達していたからです。

以上は、AASのWeb通信(過去問本科)と何回かのアシストゼミ受講を通じて得ることができたものであり、感謝に堪えません。アシストゼミでは、鈴木たすく先生や曽根浩平先生の講座が参考になりました。

■合格までの期間
4年間を要しました。やはり長かったと思います。特に最初の2年間は2次試験の本質から明らかに外れた対応をしていました。
1次は「これ短2000」、2次はTAC等の通信答練を経てAASのHPクラス(H22)、Web通信過去問本科(H23)を受講。

■理由の補足
1.「診断と助言」に答えるとは。
事例企業の情報を根拠に答えていかなければ「診断」なり「助言」をしていることにはならないということに気付きました。特に「診断」に該当する設問は与件の内容から離れてはならないということです。
与件文は80分という限られた時間の中ではボリュームがあるように感じられますが、事例企業の情報としての情報量は圧倒的に少なく、それゆえそこに記述された内容はいろいろな解釈が成り立ちます。(→解答は複数成立せざるを得ない)
合格者の答案が様々なのは与件をどう解釈したかの違いが出ているからであり、違う答えであってもそれぞれに妥当性があれば正解と採点されていることになります。従って、私は2次試験には出題者の唯一の解答はないのではないかと思うようになりました。与件情報から導くことができる点を、論理的に重複なく妥当性ある解答をすることが求められていると考えています。「助言」に該当する設問も与件にある事例企業が進もうとしている方向性等を根拠に解答を組み立てることが望ましいと思います。
以上は、AASの合格者答案を研究していく中で気付き、確信に変わりました。
なお、ストレート合格者の方の答案はとても参考になりました。

2.即座に反応できる訓練とは。
即座に反応できるとは、事例企業がとっている戦略の理由を訊かれたら「機会×強み」で答えようとイメージできるとか、競争戦略を訊かれたら差別化とか集中というキーワードがすっと浮かぶこと等を意味します。
石原先生も即座に反応できることが必須と言われていますが、試験場ではこれまで学習して得た知識を紐解くような時間はなく、じっくり考えているとあっという間に時間が経過します。
私はこのスキルを身につけるため次のような学習や訓練をしました。

① ipodにAASから提供される一次知識の音声データを収録し移動時(歩行時、車の運転時、交通機関利用時など)を利用して繰り返し、繰り返し聴く。
② HPクラスで過去の教材として提供されていた「MECEのトレーニングブック」を繰り返し解く。(1から5巻までを3~5回解きました)

なお、このような訓練を通して普段ならすっと出てくる知識も、試験場では6~7割しか出てこなかったように思われました。
試験終了後、あの設問はこの切り口やフレームワークを使うべきだったなどという反省の念が起こりましたが後の祭りです。本試験とはそのようなものだと割り切らざるを得ません。

3.一気に解答を書く訓練とは。
「一気に解答を書く」(=消しゴムを使わない)はなかなかできませんでした。
チャレンジ春秋・白書ミニ事例・MECEのトレーニングブックを地道に続けていたもののなかなかその域に入れそうになくあせっていました。その頃、2次試験の1ヶ月前ですがAAS(曾根先生)のアシストゼミが東京で開催され参加しました。テーマは「合格者答案の写経メソッド」で納得したこともあって、残り1ヶ月は合格者答案の写経をメインに据えた学習に取り組みました。
過去問の与件文と設問を読み事例テーマを意識し解答の方向性をイメージした後、1事例につき2~3人の合格者の答案を写経し、キーワードの使い方やなぜこの解答を導いたのかを考察しました。事例Ⅳを除きH15年以降の過去問に取り組みました。
結果的に、この訓練が仕上げ的役割を果たしてくれたのでしょうか、簡単なメモや与件文のキーワード使用で一気に解答を書けるようになっていました。
更には、1.で記した気付きを得ることができました。
過去問は本当に宝の山です!

また、早坂先生のWeb講座の解説で聴いた、解答を記述する際の「深入りしない」は言いえて妙で、事例企業の情報(与件文)をもとに診断する(解答を書く)ことに繋がるとともに解答をまとめやすいと思いました。(=余計な知識や情報を解答に織り込まないことと解釈しています)

■最後に
合格答案分析会の音声は4~5回は聴き、モチベーションアップや気付きに繋げました。
合格体験記もよく読み、学習の参考としました。それぞれいいツールです。

私の体験が合格を目指して学習されている方の何らかのお役に立つことを祈念して!
そしてAASに感謝して!

                                                                                            以上 

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