令和6年度第1回2次公開模試のお申込み受付中です!(開催日:4月28日・29日、お申込み締切:4月21日)詳細・お申込み

R02_杉原慧さん

目次

初めに

初めまして。杉原と申します。
私は長く受験してやっと二次試験に合格できました。
皆様に少しでも事例として参考になればと思い合格体験記を書かせていただきます。

プロフィール

合格時当時は36歳。IT関連やコンサルティング系の会社。家族は妻と息子二人(5歳、2歳)です。
勉強にするに当たって大前提として自分自身の優先順位をつけています。
①家族(妻と会話する時間、子供の保育園の送迎や家事なども含む)
②仕事
③勉強
この順位は絶対に守りつつ、どう勉強時間を確保しながら効率的にできるかを常に考えていました。

受験歴

私は受験歴が長く、一次試験の勉強を始めたのは2011年頃からです。
途中二次試験に2回不合格となりリセットされ、2020年は3年ぶり3回目の挑戦でした。
結果的に一次試験は8回、二次試験は3回という長期の多年度生となってしまいました。
これだけ受けて落ちてもよく続けたな、というのは自分でも思います。

二次試験の結果歴(3回)

年度 事例ごとの点数 合計
2016年 C(41)、B(53)、B(52)、B(53) 199点
2017年 C(44)、A(66)、B(53)、A(60) 223点
2020年 A(67)、A(67)、B(54)、B(56) 244点

■2017年と2020年の比較

得点差 事例1 23点アップ ↑
事例2 1点アップ ↑
事例3 1点アップ ↑
事例4 4点ダウン ↓

学習スタイル(二次試験)

2020年は3年ぶり3回目の挑戦でした。
8月末時点での自分の資産は、
①2018年にAAS名古屋の通信講座で作成した戦略体系図と解答手順
②1~2月に実施した事例4の練習(NPVとCVPのみ練習)
③そしておぼろげな3年前の記憶
という状態でした。

二次試験勉強を始めたのが8月末からとスタートも遅く残り約2ヶ月という状態だったため、
①AAS名古屋で習ったことを思い出し、体系図を更新する
②その解答方法に従う
③それ以外の情報はシャットダウンする
という戦略としました。

具体的には下記手段です。
①練習は過去問の繰り返しのみ
事例1−3は過去問の3年分のみを直前まで繰り返すことを本試験までに5~7回転しました。
試験の3日前にプラス2年分を少しだけ実施。
事例4だけは5年分を単元ごとに繰り返していました。
経営分析、文章問題、NPV、CVP、その他、という優先順位で繰り返しました。

②過去問の回答を体系図へ落とし込み。
どのレイヤーか、その回答の因果関係の全体像を見えるようにする。
体系図の基本の流れが日本地図であれば、過去問の各解答例が世界地図、のようなイメージでどんどん当てはめていきました。
(体系図を見て全体を俯瞰する力をつける)

③参考書はAAS名古屋の「2次試験解答例集」のみ。
他情報を見て自分の型や流れが崩れるリスクを回避したかったため。

④解答の練習は骨子作成まで。それを繰り返す。
80分の時間確保が難しかったためです。
骨子作成までであれば1事例30-40分で実施できるため、80分取れなくても1日1事例の対応ができました。

設問1つごとの手順は、
設問→与件→解答骨子作成まで実施→振り返り、因果関係の確認→体系図へ落とし込み(レイヤーの確認)→全体を俯瞰して見る
という繰り返しでした。
解答骨子までの作成までの練習だったため、本試験まで80文字や100文字で記述する練習はほぼしていませんでした。
不安はありましたが1問ごとの練習時間を短くして数をこなす(回転させる)ことを優先しました。
解答骨子の作成を何度も繰り返したため、骨子作成までのスピードは早かったんじゃないかと思います。
セオリーどおりではなかったかもしれませんが、
本試験時は事例1と2は70分で全て埋めることができて10分余らせることもできました。(事例3と4は余りませんでした)

勉強時間について、家族との時間を最優先することは崩さなかったため、1日30分〜多くても60分程度という状況でした。
10月に入ってからの土日は家族に協力してもらって半日だけ勉強などはしていましたが、多く時間取れたのはそれくらいでした。
結果、8月末~本試験までの約60日で60~80時間くらいの勉強時間だと思います。(詳細はログが無いため不明)

試験後の感想

まず「できたんじゃないかな」と思いました。
理由は3つです。
①練習どおりに型にそって解答した。
②書けそうなところは全部埋めた。
③事例4の難問は問題見た瞬間に捨てる決断をした。

具体的には事例2の、
設問1は強みを生産と販売の多面的な解答をした、
設問4は観光以外との問いに、収穫体験ツアーと料理教室でファンを増やすなど事例集の回答例をそのまま応用した、というところです。
結果的に合っているかは分かりませんが、練習通りに・型通りに解答できたと思ったからです。

他事例もシンプルに、
①過去問にあった流れ・パターン →解答できた
②過去5年分に無かったパターン→解答できなかった
というように自分で分析もできていました。
自分のメモを見返すと「答案に魂は込めた」と書いてあります(笑)

なぜAAS名古屋を受講したか

2017年に二次試験に落ちた直後、原因をすぐに確認と理解しました。
一番は「自分に型が無い」ということでした。
なんとなくの思いでキーワードにより点を取りにいく手法で挑んだ結果が不合格でしたので、
これでは次も同じ結果になるだろうと強く感じていましたし、限界かなとも思っていました。
事例1では「モラール向上」、事例2では「クチコミ」、事例3では「生産計画の一元管理」を書けば2点取れるな、などという考え方でした。キーワード採点で240点取る作戦でし。
そのため「多面的に」「漏れなくダブりなく」というよく言われる手法は、
言葉は理解していても「結局具体的にどうしたらいいのだろう?」とよく分かっていない状態でした。

しっかりした基礎とフレームワークを身に着けたいと強く考え、AAS名古屋の見守り通信講座へ申し込みをしました。
2018年の半年間で鷺山先生とオンラインで話させてもらい、
どういう人が合格するか、勉強方法はどのようにやるか、などを聞いていました。
時には優しく、そしてときには厳しく指導していただき本当に感謝です。
結果、大正解だったと思っています。

AAS名古屋では体系図を作成することを徹底的に実施します。
受講中に何度も作り直した体系図が最終的には私にはうまくハマって、それをうまく活用できたことが合格の最大の要因と思います。
体系図は直前まで追記していましたので「これで完成かな」と言えるようになったのは試験2日前でした。

要約練習はめちゃくちゃ苦戦して、ほとんどが△だったような気がします。
ちゃんと読んでいますか?みたいなコメントがあると、結構落ち込みました。
でもこれは、与件をしっかり読むという当たり前のことにつながったのだろうと今は思います。
40文字で表現するトレーニングは面白く、Twitterでも春秋要約は実施していました。

試験までにやったこと、やめたこと

①毎日計画と実績をチェックする
勉強後、過去問のどこまで実施したのか、それは○だったのか×だったのか、その理由は、と記録しました。復習のポイントを明確にするためです。
PDCAのP(計画)とC(評価)をコツコツと積み上げては修正して進めました。
ついつい次の問題を解きたくなってしまいますが、1問ずつを大切にする意識をしていました。

②時間記録は取らない
他人と勉強時間で競うことは止めました。
勉強時間記録アプリなども最初は使用していましたがすべて止めました。
他人の勉強記録などを見てストレスを感じてしまうこと避けたためです。

③受験生の勉強会などには参加しない
平日夜や土日にまとまって時間を取ることはしなかったため1回も参加しませんでした。
勉強時間を過去問と2次試験解答例集だけに絞ったためです。
他人の意見によって自分の型がぶれてしまう、崩れてしまうということを避けるためです。
これは賛否あると思いますが、結果的にはそれで良かったと感じています。

④タブレットの活用をする
いつでもどこでもすぐに勉強できるよう、過去問やテキストはタブレットに画像で入れて持ち歩いていました。隙間時間を最大限活用するようにはしていました。

実務補習を終えて

二次試験合格後、2~3月で実務補習を実施しました。
そこでも常に頭の中では「型」と「体系図」を意識して迷い少なく進めることができました。
実務の場でも活用できるので、「診断士として学ぶ・応用する」の基礎をAAS名古屋で固めることができていたので、本当に良かったと思っています。

最後に

私は勉強期間が非常に長くなってしまいましたが、勉強を継続したことで合格することができたと実感しています。
コツコツと毎日5分でも10分でも積み重ねる以外に合格への道は無いと思います。
そこにある程度の「型」があったほうが確実に一歩ずつ足元を固めながら進めることができると思います。
もし、今の勉強手法に限界を感じていたり、因果関係をうまく表現できないなどの悩みがありましたら、AAS名古屋の手法に寄り添ってみることをおすすめします。

AAS名古屋の鷺山先生、講師のみなさま、事務局の方には大変お世話になりました。
今後も引き続きよろしくお願いします!

 

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