R02_J.Kさん

試験勉強を開始してから3年弱、3回の1次試験と1回の2次試験を経て、2021年1月5日に、中小企業診断士試験に合格することが出来ました。1次試験は3回受けており、それなりに長い道のりだったと思います。ただ、試験勉強の内容の濃さという点では、かかった時間とは逆に、2次試験の勉強の方が圧倒的に濃かったと感じています。

私が2次試験の勉強を始めたのは、1次試験が終了し翌日の解答速報で今年の1次試験合格がほぼ確実であることを確認してからでした。1次試験を独学で対応してきたので、2次試験もその流れのまま独学で進めることしか考えておらず、まずは市販の参考書を買ってきて勉強を始めました。過去問を何問かやってみて、模範解答を見ると理解できなくはないものの、事例文を読んでどのようなアプローチをすればその答えに辿り着くかのまったくイメージが湧かず、自分の回答がどの程度のものか想像も出来ない状態でした。この時に、2次試験の難しさ・複雑さを初めて実感し、限られた時間の中で自力だけで進めるのは無理があるので専門家の力を借りる必要があると思い直しました。しかし、その時は既に8月に入っており、そのタイミングから受講可能な講座があまりなかったのですが、AASさんの合格アシストゼミを見つけ、すぐに申し込みを行いました。

合格アシストゼミには3日間参加をさせて頂き、事例Ⅰ~Ⅲについて各1回の講義を受講しました。もちろん3日間だけで全てを理解できるわけはないのですが、フレームワークや設問解釈などを教えて頂くとともに、戦略レイヤーや時制を考慮して回答を作成することなど、独学だけでは気付かない多くの点を学ばせて頂きました。事例Ⅰの講義では、その事例を通じて「結局この会社は何をやりたいのか」を考えるということを教えて頂き、その後は問題を解くときには常に意識するように心掛けました。

また、9月と10月には2回の模擬試験を受け、9月の時には試験後の実力アップ講座にも参加をさせて頂きました。1回目の模試は散々の出来で、特に事例Ⅱは受験生百数十人の中で下から2番目という結果でした。さすがにこの時には凹みましたし、今年の合格は難しいなという気持ちにはなったのですが、結果が悪かったからこそ実力アップ講座に参加して講師の方々の説明を素直に聞くことで、自分の間違ったところを正しく認識し、次につなげることが出来たと思います。2回目の模試では合格点には届かなかったものの、1回目よりは持ち返し、前向きな気持ちで本番の試験に臨むことが出来ました。

2次試験の当日の出来は、空欄なくすべて書ききったものの、感触としてはそれほど良くはありませんでした。試験後に各予備校の模範解答を見ても、気付いていたのに書けなかった切り口があったり、事例Ⅳでこれは出来たと思った計算も間違えていたりなど、不安な気持ちが大きくなっていくだけでした。

しばらくは完全に勉強から離れていたのですが、その期間に自分の中での気持ちの変化もありました。試験当日の出来に関しては悔いが残るところはあるものの、1次試験終了から2次筆記試験までの3ケ月半については、少なくとも自分が社会人になってから一番勉強をしたのは間違えなく限られた期間の中で自分のできるベストは尽くしてきた、この期間でやってきたことに関しては納得感があるしこれで駄目ならもう一年やれば良い、と思えるようになりました。そのため、2次筆記試験の合格発表も、ある意味落ち着いた気持ちで迎えることができました。

2次試験に合格できたことは今でも信じられないです。かなり運が良かったのは間違いないです。ただ、少なくとも最後まで完全独学を通していたらこの結果は得られていなかったのも間違えないと思っています。3回の合格アシストゼミと2回の模試に参加させて頂きAASのプロの講師の方々のアドバイスを頂けたこと、そして、自分自身を客観的に見つめ直す機会を持てたことが、非常に有意義だったと考えています。
そして、更に時間が経ち合格の喜びも落ち着いてきたところで改めて振り返ってみると、最大限集中して勉強したあの3ヶ月半という時間が自分にとっては一番重要で価値があったのではないかと感じています。これからの診断士活動の方向性はまだ定まっていませんが、将来診断士として活動する中で苦労することがあったときにも、あの時間が改めて立ち戻る原点になるのではないかと思っています。

最後になりますが、私にとって貴重なあの時間の中でお世話になったAASさんには感謝の言葉しかありません。本当にありがとうござました。

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