令和6年度第1回2次公開模試のお申込み受付中です!(開催日:4月28日・29日、お申込み締切:4月21日)詳細・お申込み

R02_Y.Sさん

目次

はじめに

私は、二次試験合格まで8年かかりました。高校・大学受験も非常に苦労した、いわゆる「受験苦労人」とはいえ、中小企業診断士の勉強をはじめた時は、まさか8年もかかるとは思っておらず、また、8年も諦めずに勉強を続けられるとも思っていませんでした。

プロフィール

38歳、金融機関勤務。30歳を迎えた頃、会社の存続への危機感と、自分の営業力の限界を感じ、手に職を身につけたいと考え、中小企業診断士を志しました。

学習歴

使い方は正しくないかもしれませんが、令和2年度の二次試験でもとりあげられたSECIモデルを参考に、私の学習歴を振り返ります。

【S段階】

・1年目

仕事も忙しかったので、通信教育で学習を開始。1次試験の2か月前から少し勉強をして、2科目(法務・情報)合格。「何だ、意外にいける!」と勘違いし、本気モードに。

・2年目

某大手予備校で、ストレート合格を目指す。1次試験を通過し、2次試験の模試ではまずまずの成績だったので、事例Ⅳは全く解けなくても、「意外にいけるかも!」と勘違いし、不合格。

・3年目

2次試験の結果を確認し、事例Ⅳを何とかすれば、合格できると判断。1次試験は「財務・経営・運営」の3科目を「とりあえず、受験する」ことにとどめ、事例Ⅳの問題集を、毎日帰りの通勤電車の中で取り組みました。夏頃には事例Ⅳは模試でもトップクラスの成績をとれるようになりました。「今度こそ」と挑んだ本番。今度は、どの事例も60点前後の低得点ばかりで、不合格。事例Ⅳも初見の問題に対応しきれず、得点を伸ばすことができませんでした。

・4年目

再び1次試験からの挑戦。一度合格している試験なので、1次試験はあっさりと通過するつもりで、2次試験も並行して勉強しました。しかし、1年目にあっさりと科目合格していた「法務と情報」の難易度が、いつの間にか上がっており、対応しきれず。まさかの1次試験不合格。この年、2次試験の勉強を一緒にしていた仲間が皆、卒業。失意のあまり、3か月ほど、勉強から距離を置きました。

・5年目

2次試験の勉強をする気になれず、とりあえず、一次試験の「運営・法務・情報」の3科目を勉強することにしました。今までより勉強時間も少なくて済んだので、仕切り直しスタートは苦になりませんでした。この間も、感覚を失わないために、2次試験の勉強は全くせずとも、2次試験の模試は受け続け、「A判定」がとれることを確認していました(この年、AASのGW合宿にも初めて参加し、結果は、2位。2次試験の玄人集団AAS受講生とも戦える!と自信になりました)。1次試験は順調に合格。しかし、2次試験は、得意の事例Ⅳで60点を超えるも、239点で不合格。

この時、「絶対に合格するまでやりきる」と決意しました。また、点数がその時々でばらつきが大きく、解法も「経験と勘」(暗黙知)で対応していたため、このままではこの試験には勝てない、と思いました。

【EC段階】

・6年目

合宿でのAASのお作法がしっくり来たので、AAS入門を決意。お作法を徹底習得(形式知化・マニュアル化)。過去問分析も平成13年~徹底的に行いました。本番前には、点数も安定し、余裕と自信をもって、事例に向き合えるようになりました。しかし、当日、勝負の事例Ⅳを前にして、激しい頭痛に襲われ、意識朦朧とする中、必死に戦うことになりました。結果、得意のCVP分析で、「売上高」を痛恨の転記ミス。不合格。(後に、転記ミスを2度としないよう、御守的に、その時のペーパーを本番に持ち込むことにしました。)

・7年目

先生より、「少し休んではどうか?」とのアドバイスをいただき、AASの講座は5月のGW合宿(ちなみに、この時も2位でした)から参加しました。年明け~5月頃までは、簿記やビジネス会計検定など、他資格の勉強をし、気分転換をしました。AASのお作法は定着していたので、余裕と自信をもって、本番は「ベストな体調」で臨めるよう、万全の体制をとりました。結果、再びの239点。

この時、AASのお作法に安住しており、お作法通りにやりきれば、絶対に合格できると信じていました(形式知化、マニュアル化)。本番の超緊張する環境下、事例ストーリーを冷静に考えることができず、お作法にすがりつく方向に逃げていたのだと、今振り返ると思います。

【I段階】

・8年目

あと1点をどうするか模索する中、添削で先生から、「お作法はOK、現場対応力を」とのコメントを何度も頂きました。「現場対応力・・・」どうやって習得するか。これは、本番に自分が犯している失態への対応のことだと思いました。自分が作成した再現答案の振り返り、本番当日の感情の振り返り、「みんなの再現答案」と自分の再現答案の比較 ・・・etc. を行い「Myお作法」を構築しました。模試では、「AASお作法×Myお作法」を試しました(自分のものにする)。模試の結果は、イマイチでしたが、「本番がすべて」と自分に言いきかせ、直前まで、「AASお作法×Myお作法」のイメージトレーニングを継続しました。

「×Myお作法」は、5年目くらいに戻ってしまう気がして不安に感じることもありましたが、添削での先生のコメントと自分を信じました。

試験当日も、緊張のあまり、慣れ親しんだ「AASお作法」にすがりたいと何度も思いましたが、添削での先生のコメントと自分を信じて、「×Myお作法」を忘れずに事例に向き合いました。
試験終了後、「これでダメだったら、他に手の打ちようはないな!」と思えるほど、爽快な気分でした。

終わりに

私は、S段階で合格していたかもしれません。でも、AASに入門し、先生方の熱血指導の下、ECI段階を体得できたことで、時間はかかりましたが、診断士として、成功できる力を身に着けることができたと思います。
また、何度も受験してきた経験を振り返り、「AASお作法×Myお作法」を構築できたことが、正解が公表されない二次試験合格への最大の成功要因だと思いますし、そのことに気づかせてくださった、先生方に感謝申し上げます。

ただし、8年もかからず、スムーズに合格できた方が良いに越したことはないため、これから勉強を始める方には、ぜひ私の経験なども参考にしながら、早期にI段階に到達することをおすすめします。

 

  • URLをコピーしました!
目次