令和6年度第1回2次公開模試のお申込み受付中です!(開催日:4月28日・29日、お申込み締切:4月21日)詳細・お申込み

R02_T.Tさん

目次

1. プロフィール

製造業に努める50歳代後半のエンジニアです。
中小企業診断士を受験しようとしたきっかけは、たまたま本屋でみかけたテキストを手に取って読んでみたことです。その時になぜテキストを手に取ったのかは覚えていません。ただ必要とされる能力は現状の仕事で必要なものでもあるし、もともと小さな企業には興味があったので、まずは1次試験の勉強してみることにしました。
2次試験は思ったよりも難関でしたが、4年かかって今年合格することができました。

2. 過去試験結果

H29:

1次合格
2次 事例I B(53) 事例II B(54) 事例III A(68) 事例IV A(61)

H30:

2次 事例I C(48) 事例II A(60) 事例III A(64) 事例IV B(54)

R1:

1次合格
2次 事例I C(48) 事例II C(44) 事例III B(59) 事例IV A(61)

3. AASを選んだ理由

AASを選んだ理由は2つです。1つ目は2次試験の模範解答がわかりやすいものであり、こういう解答を書けるようになりたいと思ったこと、2つ目はいろいろなフレームワークがそろっていて、一からやり直すにはいいと思ったことです。
実際に受講してみると、丁寧な指導と、Webを使ったワークの提出とフィードバックのおかげで基礎力の向上を図ることができたと思います。

4. R2年受験に際して意識したこと

「初心に戻って素直になること」です。
技術屋なのでついついちょっと違った視点を入れたくなり、そこを評価してもらったりするとうれしく感じるという受験生としては「弱み」を持ってました。

与件や設問の分析、事例企業の課題や戦略をAASのフレームワークにそってまとめ、それに対して先生方からのフィードバックをいただくことで2次試験の基礎力が向上したと思います。また自分の解答を自分で評価した後で先生方に添削をしてもらう青ペン添削や、講義の中で見る他の受験生のレベルの高い解答によって、自分のできていないところや、多数の人が使う切り口や論理展開、そのときに与件のどこを引っぱってきているかなどを勉強することができ、解答のレベルアップを図ることができたと思います。

過去試験の高得点と低得点の解答を分析したこともよかったと思います。これまで高得点の解答を参考にすること、写経などはやりました。しかし高得点と低得点の両方を比較することで、何が点差となっているのかがわかった気がします。高得点の解答はとにかく読みやすいものが多く、根拠は与件から引っぱっていて論理も飛躍していませんでした。一方、低得点の解答は一見切り口や論点は合っているのですが、読みにくかったり、論理に飛躍があったりしていましたわ。これがわかってからは、因果や論理性、出題者の想定している言葉かどうかに気をつけるようになりました。

もう一つ気をつけたことは80分でできるようになることです。AASでは、「合格レベルの解答を、毎回、時間内で書けること」といわれました。自分のこだわりや最高の解答を作成するよりも、どんな問題が来ても80分で多くの合格者と同じレベルの解答を書くこと、そのためのプロセスをしみこませること、これを練習しました。設問分析、与件読解、全体の課題や戦略、解答骨子、それぞれがどの程度の時間がかかるのかを確認し、ある程度のばらつきはあるものとして、それでも時間を節約する方法をいろいろと試したりしました。細かな点では、マーカーも5色のマーカーからキャップのない4色の色鉛筆に替えました。

5. 試験当日

R2年は1次試験の会場として2度ほど行ったことがある新横浜の東芝の研修所でした。試験を受けたことがある場所なのでリラックスできたと思います。

事例Iはちょっとかわった問題だと思いながら解いてました。事例IIは「またSWOTか」と思いながら、40字の制限で解答を書くのに予想外に時間がかかってしましました。事例IIIは第4問の助言としてピックアップしたものを第2問で使うことに変更したり、建屋の改装を解答に書いてもいいのかどうかを躊躇したものの、事業拡大のためには必要な施策として助言したり、当日対応の連続でした。事例IVは設問1の財務分析での指標選択が最後まで決まらなかったものの、記述を先に解答し、できそうな問題から解答することができ、最後には残った時間で後回しにした問題もほとんど解答することができました。

当日はいろいろとあるものなのですが、パニックにならずに対応できたのは、80分の解答プロセスを練習していたことが役立ったと思います。

6. 最後に

4年かかってやっと合格できました。この試験は1年でストレート合格する人もいれば、4年なんか甘いとおっしゃられる多年度受験で合格されている方もいます。今年やったことをもっと早くやっていたら、もっと早く合格していたかもしれません。でも4年かかった合格で自分にとってはよかったのかと思っています。2次試験を中小企業の診断と助言を行う予行演習だと捉えると、分析基礎力の向上や、与件(社長)に寄り添いわかりやすい言葉と内容で伝えること、自分のこだわりを押しつけないこと、など今年学んだことはたくさんあると思っています。合格するまでに時間がかかったとしても、それはそれで必要な準備期間だと後で思えればそれでいいのかと思います。

 

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