合格年度 | 合格者氏名 | 再現答案 | |
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R01年度 | 中田 紀夫 |
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5回目で合格
令和元年(2019年)12月25日、5回目の二次試験で合格を果たし、計8年間の受験生生活を終えた。これまでの人生で一番嬉しいクリスマスと言っても過言ではなく、ずっと目指していた中小企業診断士としてのスタートラインにやっと立てたのである。
合格へのターニングポイント
2年前の12月、3回目の二次筆記試験に不合格となり、何かやり方を変えないといけないという危機感を募らせていた。試験なので合格するためだけの勉強に集中すれば良いという考えもあるが、中小企業診断士としてのものの見方、考え方を身につける必要があるのではないか、と思い始めていた。それは試験を終えて、「この診断レポートではお金は取れないな」と感じていたからである。
そして、二次専門校であり診断実務に基づくメソッドを学べるAAS東京に出会い、通学を決めたことが私の受験生生活における合格へのターニングポイントとなった。
合格までの道程
1)受験歴
平成24年度(2012年度) A D C C ⇒ C
平成25年度(2013年度) B(51) B(50) A(62) A(68) ⇒ B(231)
※
平成29年度(2017年度) A(68) B(59) B(55) B(53) ⇒ B(235)
平成30年度(2018年度) C(42) B(57) A(61) B(55) ⇒ B(215)
令和元年度(2019年度) 合格
※途中3年間、一次試験科目合格を繰り返し二次試験受験できず。
2)学習スタイル
先ず一次試験対策はT社のWEB講座、過去問題集に取り組んだ。
次に二次試験対策であるが、3回目の受験まではやはりT社のWEB講座に取り組み、合わせて合格レベルの相場感を掴むために書籍の「ふぞろいな合格答案」を活用した。ある程度の点数は取れるものの、自分自身、国語力で解いているような気がしていたことに疑問を感じていた。これが中小企業診断士に求められている能力なのだろうか、と。
4回目の二次試験受験に臨むにあたり、中小企業診断士として事例に取り組むことを方針としてAAS東京に通学した。隔週の通学において過去問と新作事例を織り交ぜながら、フレームワーク思考、読む・考える・書く、などの解法をグループディスカッションを交えて習得するスタイルに加え、グループウエアを活用した自宅学習支援ツール、WEB講座での課題取り組みなど、非常に充実した10ヵ月間を過ごし、これだけ勉強できたことに幸福感さえ抱けた。
しかし、現実とは大変厳しいもので4回目の二次試験に合格することは叶わなかった。またしても一次試験からのチャレンジになるが、5回目の二次試験に立ち向かった。今にして思えばここがとても重要であったのだが、敗因分析と対策を考え抜いた結果、①社長の思いに寄り添う、②事例テーマとストーリーを俯瞰する、③一次知識の活用、を課題とし取り組んだ。前年AAS東京で習得した解法を更に自分なりにブラッシュアップした。
AAS東京の方針には、教えを「守」り、教えを「破」り、師から「離」れ自己の境地に到達する守破離がある。最初の1年で「守」「破」、もう1年かけて「離」に到達したのだと思う。
メッセージ
二次試験は模範解答が公表されないことから、「正解かわからない」、「掴みどころがない」など、その対処方法に思い悩むことも少なくないが、本質はシンプルに問題冊子の表紙に記載されている「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」をもってその能力を測るものと考えると、「経営者の思いに寄り添い、事実(与件)に基づいて、専門知識(一次試験)を活用し、分析、診断、助言を行うこと」ではないか、加えて言うなら「80分間でできるレベルで」という結論に至った。
学習方法は、通学、通信、独習、など種々あるが、それぞれの個人の好みや制約などにより選択するしかなく、学校についても同様で方針や方法など適していると思われるコースを選択すれば良いのだと思う。最も重要なことは、どの選択をしても常に自分自身で考え抜きながら取り組む努力をすること、であると私は身をもって感じている。
私に関しては、自分に適していると判断したAAS東京に通学という選択により、熱意溢れる講師陣とハイレベルな受講生仲間に出会い、沢山の気づきを自身の能力に蓄積し、敗因分析や対策などを考えに考え抜いて自分自身の事例解法スタイルを会得、実践できたことが成功要因であったと考えている。
末筆になりましたが、お世話になったAAS東京の講師陣、受講生仲間に心から感謝、御礼を申し上げます。
以 上