R01_石川 良隆さん

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事例1・2・3

◆ローリスクな解答作成の方針をたてた

他の受験生の再現答案を分析したところ、「戦略レイヤと与件の抜き出しが正しく、突飛なことを書かなければ「C」以下の評価にはならない」と結論付けました。その結果「設問の戦略レイヤを外さない」「与件の形式段落と各設問を一致させる」「みんなが書きそうなことを書く」という方針を立てました。

◆弱点をつぶした

弱点とは「1次知識・読む・考える・書く」のどれかである、と考え自己分析しました。私は「1次知識」と「読む」が苦手でした。「1次知識」は幅広く覚えるのではなく、少量の知識を自然に解答に使えるレベルまで腹落ちさせました。「読む」は鍛え方がわからなかったので、与件の形式段落と設問の対応付けに絞って練習をしました。最終的にはマニュアル化して機械的に処理できるようになりました。

◆各事例ごとに解法を作成した

不合格年は1つの解法で挑むことに固執していました。1つの解法に統一するメリットは、解法を作る手間が少なく、覚えることも少なく楽、であることです。しかし、デメリットとして、各事例の特徴に最適化できなかったため、本試験中に対応できなくなり、得点のブレが大きいことがありました。合格年は、事例ごとの特徴を踏まえた3つの解法を作成しました。具体的には、①与件からピックアップする内容、②読む・考える・書くに使う時間配分、③メモ書きの方法、等を変えました。

事例4

◆学習範囲を頻出論点に絞った

経営分析、CVP、NPV(の各年のCF計算)に絞って学習を行い、頻出論点はどのような出題形式でも対応できるようにしました。また、解答手順をマニュアル化し、頭を使わなくても解けるようにしておき、どんなに脳が疲労していても解ける状態にしておきました。

◆着手する問題を絞った

問題の難易度は、設問1→設問2→設問3と進むに従って上がり、かつ時間がかかることが多いです。そのため「設問2や設問3は少しでも難しいと感じたら着手しない」と決めました。これにより時間的に余裕が生まれるので、難易度の低い問題を落ち着いて確実に解くことができました。

◆計算間違い防止策を確実にした

計算過程のメモ書きを丁寧に作成しました。具体的には、①CVPでは直接原価計算の表を作成する。②NPVでは各年のCFを求めるため、CF計算書の表を作成する。③設問で与えられた数値を表に書き込んだら蛍光ペンでチェックして、数値の使い忘れを防止する。等を行いました。メモ書きの文字は丁寧に書き、表は定規でマス目を作りました。

◆公式を2つ使って検算した

損益分岐点売上高や損益分岐点比率、NPVの各年のCFは、公式が複数存在します。同じ公式で2回計算して数値が一致したとしても、同じミスしている危険性があります。違う公式で計算して2つの数値を確認すれば、確実に正解しているといえます。

◆計算機を左手(利き手と反対)で、タッチタイピングできるようにした

メリットは、①問題文やメモ書きの数値を見ながら入力できるため、誤読・誤入力防止になりました。②目線の移動が減るため疲労が軽減します。③ペンと計算機を持ち替える必要がなくなるため、スピードが上がりました。しかし、本試験で使えるレベルに到達するまでに数ヶ月の練習が必要でした。

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