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H13_伊井品司さん

平成13年度に無事ストレート合格をすることができました。今後受験するみなさんのためにも、私の合格のポイントをご紹介したいと思います。それは以下の三つです。

仲間作り 時間管理 基本重視 

 

目次

仲間作り

回私が合格した一番の要因は「良い仲間に恵まれた」からです。
  2000年の9月から受験期間に通い始め、そこで仲良くなった仲間たち十人と2001年の1月から自主勉強会を始めることにしました。私は確かに中小診断士試験の合格通知もいただきました。しかしながら、この1年強の診断士の学習で得た一番大切なものは、いっしょに励まし合いながら勉強した仲間です。わざわざ高いお金を出して受験校に通学する最大の理由は「志を同じくする仲間を得るため」だと思います。

  1. 「教えるほうが何倍も学ぶ(学習のシナジー効果)」

     仲間との勉強会で気づいたことは「人に教えるほうが、一人で勉強するよりも何倍も学ぶ」と言うことでです。我々の勉強会では毎回、持ち回りで先生役をしました。先生になる人はテキストの担当範囲を分かり易く説明するために、レジメをつくったり、他の参考書を読んだりして、当日に他の仲間からの質問を想定して先回りして勉強します。これはすごく効果がありますした。自分一人で勉強していて分かったつもりになるのと、人に教えることを前提にして勉強するのでは力のつき方が数倍は違う。数倍苦労した分はかならず試験当日に生かされるのです。
      また、お互い持っている「お勧め参考書情報」の交換もとても役に立ちました。私も仲間に教えてもらった参考書のおかげで、苦手だったはずの経済学でTBCとマンパワーの2つの模試においてどちらも偏差値69を取ることが出来ました。自分自信びっくりしました。

  2. 「仲間といっしょだからもっとがんばれる(モチベーションの維持) 」

     私が通っていた受験機関ではアウトプットの毎に順位が発表されるわけですが、もちろん仲間の順位が分かるのです。前回成績が良かったのに、今回順位が落ちたら仲間の手前カッコ悪い・・ので嫌でも勉強に身が入りました。
      また長い試験勉強の中では何度もくじけそうになる、そのときにいっしょに勉強している仲間とメールや電話がとても励みになりました。なにもこの勉強で苦しんでいるのは自分だけではないのです。

  3. 「2次試験の勉強で威力を発揮」

     勉強会の威力は1次試験の勉強よりもよりも2次試験の勉強で発揮されました。1次試験は知識が問われる問題なので、基本的に答えは一つです。しかし、同じ感覚で2次試験の勉強会をしておどろいた。同じ問題文を読んでいるのに、人によって答えが全然違うのです。お互いに、「なぜこのような解答をしたのか」について、解答そのものよりもその解答を導き出した思考プロセスについてお互いに話し合いました。これもとても参考になりました。長い人生の中でこれほど、自分や他の人の思考プロセスについて真剣にかつ楽しく話し合えたのはこれが初めてでした。
      とにかく2次の事例問題攻略のためには他の人の解答を見せてもらって、その解答を導き出した思考プロセスを学ぶ、これが一番効果的だと思います。

時間管理

  ここでちょっとなぞなぞです。診断士試験の1次試験には10個の科目があるとされています。 中小企業診断士試験に合格する上で一番大切な科目はなんでしょう?
 企業経営理論?財務・会計?
 確かにどの科目も大事です。しかし実は、一番重要なのは隠された11番目の科目「時間管理」なのです。

  1. 「最重要科目『時間管理』」

     中小企業診断士試験に限らず、資格試験で一番大事なのは時間管理です。試験合格までに必要とされる時間にはかなりの個人差があると思われます。しかしながら、自分一人で考えた場合、知識量(得点)は確実に学習時間に比例します。試験合格の秘訣は「いかに多くの時間を作りだし、それらを学習に投入するか」なのです。どこかのプロスポーツ選手が言っていた通り「練習は嘘をつかない」のです。

  2. 「目標学習時間を決める」

     私の場合はどちらかというと朝型人間だったので、朝の5時から7時まで2時間を学習時間にしました。また、平日2時間に土日を合わせて1週間で20時間勉強することを目標にしました(受験機関での授業は除く)。もちろん日によっては30分くらいしかできない日もありましたが、おおむね1日2時間、週20時間は確保できました。

  3. 「学習時間を記録する」

     私が長期機関に渡る診断士の学習で、コンスタントに学習時間を確保できたのは「学習時間を記録していた」からです。 私は電子手帳(Palm)を使っており、これのストップウォッチ機能をタイムレコーダーとして使いました。そして学習時間を分単位で電子手帳に記録してグラフを作りました。これにより今週の累積学習時間や目標の週20時間を達成するためには、あと何時間学習すれば良いかが分かります。自分の学習時間が延びていくのは結構気持ちが良いものです。学習時間を記録することはモチベーション維持に効果があります。

基本重視

基本、基本、基本!。1次試験の直前から、2次試験が終わるまで呪文のように唱えていた言葉です。

  1. 「甘い球を確実に返す」

     私の通っていた受験機関では1次のアウトプットの添削が帰ってくる際に、各設問の正解率のデータも添付してくれていました。これを見みてみると、私の成績が悪い時は正解率40~60%くらいの設問をかなり落としていることが分かりました。つまり「半分くらい人が理解していること」を自分は理解できていなかったのです。また正解率が1桁台の設問は合っていても、間違っていてもほとんど成績に影響していませんでした。診断士1次試験で合格するための秘訣は「半分くらいの人が正解する問題を確実に取る」という単純なことなのです。
      また1次試験が終わったくらい、何気に新聞を見ていると高校野球優勝校の監督の談話が載っていました。監督によると強打線を育てた秘訣は「難しい球を打てとは言わない、その代わり甘い球を確実に返せるように教えた」とのこと。診断士試験も同じだと思いました。

  2. 「試験科目内容を壁に貼る」

     ゴールデンウィーク前くらいから基本の重要性に気がついた私は、中小企業庁のホームページからダウンロードした「中小企業診断試験・養成過程科目構成」(1次試験の受験要項の試験科目内容とほぼ同じ)を自分なりに体系図にして部屋の壁に貼っていました。そして特に苦手な科目についてちょっとした作業の合間にそれらを見て憶えました。結果1次試験はバッチリでした。ほぼあの試験科目に沿って出題されましたからね。自己採点は約760点でした。

  3. 「2次試験も基本」

     1次試験が終わってみると、一部を除いてほとんど基本的な問題でしたので、「2次試験も基本重視に違いない」とばかりに白書や1試験の基本的な問題を重点的に学習しました。特に白書の1ページ目の「中小企業白書の発刊に当って」にヤマをはったのは大正解でした。1時間目の1問目がここからでましたから。また自分なりにキーワード(切り口)をまとめた「2次事例診断間マニュアル」を作りました。A4用紙に「ヒト、モノ、カネ、情報」の四つの切り口を上位概念にしてそれらを階層構造にブレイクダウンした約40個のキーワードの体系図です。ほとんど基本的なキ-ワードだけでしたが自分の考えを整理するのには役立ちました。

 今年こそはみなさんが合格する番です。ぜひがんばってください。

 

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