合格体験記

合格年度 合格者氏名 再現答案  
30年度 田中 和男 pdf_ico_32

診断士試験(特に2次試験)においては、「まぐれ当たり」は無いと思います。そのため合格するには、①解答に必要な知識・技術を有していたこと、②当日その知識・技術を活用できたこと、が必要であり、必要な知識・技術を適切に活用できたかどうか、に尽きると考えます。したがって頂いたテーマ「合格した理由」とは、この二つの壁をクリアできたから、と考えます。特に②については、80分という限られた時間の中で、60%以上の点数を得る回答が書けるような「現場対応力(無意識の対応力)」が発揮できたこと、が合格した理由と考えています。

まず①解答に必要な知識・技術を有していたこと、については、AASで教わったこと以外特にやっておらず(課題をこなすので精一杯^^;)、指定された資料や本を読みこなすだけで十分だと思います。ただしAASのアウトプットや模試等で常に上位5番目あたりをうろうろしていたことから、大外しをしない程度に身についていたように思います。やはりベンチマークされるトップ5に常に入れるだけの知識・技術は必要であると思います。

問題は②についてですが、そのための方法、というより結果的にそれに貢献できたと考える勉強法を下記致します(★の数はお勧め度)。

(ⅰ)事例Ⅰ~Ⅲはキーワードを常套句として覚える。★

解答パターンとして知識を使う問題の場合、キーワードを常套句として組み合わせて覚えるようにしました。これらのフレーズは、模範解答やトップ5の回答から抜粋して手順書に記載し、繰り返し覚えるようにしていました。これは解答を考えるうえで役立つのはもちろん、ラスト5分で空欄を埋めるのに役立ちました。

例えば、「目的を共有化することで強い一体感や使命感を醸成する」「女性社員に対し、時短勤務などのワークライフバランスを重視した勤務体系を導入し、モラール向上・貢献意欲の向上を図る」「従業員の能力開発を行うことでサービス品質を向上し、顧客満足の向上に繋げる」「作業をマニュアル化し、材料や部品を共通化して標準化を図る」など。

(ⅱ)事例Ⅳは、多くの問題に接する。★★

自分のキャリアの中で、財務・会計を扱うことはほとんどなく、この勉強を始めてから学ぶことばかりでした。一方で理数系であるので計算問題などは嫌いではなく、解き方・考え方さえ分かれば対応できるものと思っていました。ただ短い試験時間の中で対応するには経験値を積む必要がありましたので、できるだけ多くの問題に接し、初見でも手が動くように訓練していきました。具体的には、過去問だけでなく、AASや他の受験校が提供している問題や、市販されている問題集、「企業診断」に掲載されている問題など片っ端から取り組みました。

(ⅲ)自分の回答のなかで高評価を得た回答を、ひたすら復習する。★★★

上位5位の解答をベンチマークすることや、AASの模範解答を復習すること(いわば弱みの補強)も当然行いましたが、最も良いお手本は自分の回答だと考えていました。すなわち時間の限られた状況で思考したことや書けた解答は自分にとって納得性が高いものであり、その思考(読む・考える・書く)を試験現場で無意識に再現できれば、失点する可能性は少ないと考えていました(いわば強みの強化)。このような取り組みは、他の論点や他の事例においても展開できるものと考えました。

最後に、AASの講義の一番初めに、「守・破・離」を教わりました。「守」は①知識・技術を得るために必要ですが、②現場対応力を鍛えるには「破」や「離」が重要と考えます。まずは「守」で得た知識・技術を腹落ちさせること、これらを無意識に使える知恵に成長させていく「意識」を持つことで「破」や「離」を実現していくことが合格のポイントと考えます。

 

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