『愚直に』取り組むということ

合格年度 合格者氏名 再現答案  
24年度 葛井 孝弘 pdf_ico_32

1.資格取得の経緯
  私は、地方自治体(市役所)の職員です。元々は一般的な事務を担当しており、中小企業診断士という資格の内容とは程遠い仕事をしていました。
 資格取得のきっかけは、観光関連の部署への人事異動でした。私が勤務する市は、全国でも著名な観光資源を有しており、国際誘客にも昭和の時代から積極的に取り組んでいる観光に関しては先進的な自治体です。しかし、市内の事業者の皆様とプロモーション事業等を行う際にも、以前の私は全く経営というものを理解しておらず、「事業者の皆様と連携して地域を売り込む」など口では言うものの、何も分からずに動いているだけでした。
  「自分は一体何をやっているんだろう。」「このままでいいのか?」と悩んでいましたが、高校時代の恩師の言葉である「悩んで解決できることは、そもそも悩みとは言わない。」という言葉を思い出し、「悩んでいるふりをする暇があれば、努力して自分の能力を高めればいいじゃないか。」と素直に思うようになり、経営を理解し仕事に活かすために、この資格の取得を志すようになりました。
  29歳の時から、ひたすら勉強を続け、2年間で合格することができました。

2.受験履歴

年度
一次試験
二次試験
受験校
H23年
3科目合格
大手校 通信講座
H24年
残り4科目合格
合格
AAS通信 Web短期合格コース

3.勉強期間等
 ・平成22年10月22日より学習を開始。
 ・勉強期間 730日(二次試験前日の平成24年10月20日まで)
 ・勉強時間合計 2188.5時間(平均 約3時間/日)
  うち、一次試験関連 1802.5時間、
     二次試験関連 386時間(過去問中心142事例+1次試験知識の補充)

  学習スタイルは、妻子持ちのため、『金曜日は夫婦の会話のために勉強不可』『土日も昼間は子供と遊ぶために夜間に限り勉強可』という制約があり、勉強時間の確保は大変でした。
 受験生の方は皆さん同じだと思いますが、本当に毎日、寝不足状態でした。
 どうしても避けられない飲み会などがある場合は、翌日は朝4時に起きて勉強をしていました。また、出張がある場合も、必ず学習道具を持っていき、夜間や早朝に学習をしていました。
正月・誕生日・クリスマス・友人等の結婚式、いろんなイベントがありましたが、常に学習スタイルは変えませんでした。
 勉強を開始して3カ月後に海外赴任が決まってしまいましたが、「絶対に諦めたくない!」と思い、勉強を続けました。口述試験を含め、全部で4回受けた試験は海外駐在先から都度、日本に戻って受験しましたので、台風の接近と重なって前日に航空便を変更するなど、いつも冷や冷やしながら日本に戻っていました。(渡航費用もかさみました…)

4.勉強方法
 一次試験は、初年度は大手校の通信講座を受講しましたが、準備不足で科目合格しかできず、翌年度は独学を選択しました。
 二次試験は、一次試験と並行して『AASのHPクラスコース』を受講していましたが、AAS石原先生のご助言もあり、あくまで一次試験対策をメインとした勉強スタイルでした。
 一次試験後、確実に合格できていることが分かったため、さっそく二次試験の勉強を始めました。
この時に、迷いましたが『AASのWeb短期合格コース』を受講することにしました。これは、今年度、必ず合格を勝ち取るという自分自身への戒めでもありました。

 私は、一次試験終了後から二次試験前日までに142事例を解きました。
始めは、平日2事例・休日4~5事例を解いていましたが、アウトプット事例のAASの採点は「10点」など、点数が思うように伸びない状況でした。
 これをAAS石原先生に相談したところ、それまでに自分が送ったメールの内容間違い等の点を踏まえて「軸足を相手に置いた、きめ細かな対応が欠けている」点をご指摘いただきました。合格することばかり気を取られ、診断士として最も大切な「相手のために」というスタンスが欠けていることに気付かされました。あわせて、このスタンスを再確認するための「復習」が不足していることを教えていただき、本番20日前に学習スタイルを「相手にために、設問を読む、与件を読む、答案を書く」スタンスで1日1事例の「復習重視」の勉強法に変更しました。
 5日程経つと、「読める」「考えられる」「書ける」が少しずつできるようになり、試験直前のアウトプット事例の採点は合格点を上回るようになりました。

5.最後に
 受験勉強中、石原先生から、「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。」という勝海舟の言葉を紹介していただきました。
 勉強期間中は、うまくいかないとき、必ずこの言葉を思い浮かべるようにして、愚直に取り組み続けてきました。これが、今回、合格できた理由だと思います。

   私の「中小企業診断士になる」という目標は達成しましたが、「真に地域の皆様のお役に立てるような仕事をする」という目的を実現するために、今後も「愚直に」努力を続けようと思います。

 

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