不断の努力をすれば必ず神は微笑む

合格年度 合格者氏名 再現答案  
27年度 N.M

■ はじめに

 自信の無いまま受験し、またダメだったと確信していたのに、合格をいただきました。

いまだに、なぜ受かったのか分かりません。あえて理由を探せば、不安に襲われながらも、成長が感じられなくても、勉強をし続けたことかも知れません。

 

■ プロフィール

 大手の機械製造業で開発設計、品質管理、TQM推進、子会社経営等を経て、退職後、診断士受験に取組む。

 

■ 受験歴

年度

第1次

第2次

予備校

勉強会

平成24年度

×(4科目合格)

   ―

TAC(通信)

  ―  

平成25年度

○(3科目合格)

×(BACB)

TAC(通信)

  ―  

平成26年度

   ―

×(ABBB)

MMC(通信)

  ―  

平成27年度

○(7科目合格)

○(ABAB)

AAS(通信)

  ―  

 平成25年度は、第1次試験終了後、あわてて第2次試験対策を始めたため、どういう試験なのかよく分からないまま受験しました。問われていることに素直に答える事も十分できていなかったように思います。

平成26年度は、模試の結果も良かったので、自信を持って試験に臨みました。が、終わってすぐにシマッタと気づくようなケアレスミスがあり、不合格を予想しました。結果はやはりダメでした。今から思えば、組織人事の事例にマーケティング戦略の解答をしたり、論理が首尾一貫していなかったのが敗因だと思います。しかし、再現答案を「ふぞろい」に提出した結果、「ふぞろい」採点基準では合格だとの事でした。「ふぞろい」では論理性よりキーワード重視の基準になっているためかと思います。

平成27年度は、直前合宿や模試の成績が悪かったため、自信の無いまま受験しました。事例Ⅰ、Ⅱとも難しく、解答欄を埋められない箇所もあったので、午前中でもうダメだと思っていました。帰宅後も試験問題を振り返ってみる気にもなれず、来年の試験対策の検討を始めていました。しかし、一応確認のため12月11日の合格発表を見てみると、なんと私の番号があるではないですか。びっくりしました。点数を開示請求で確認すると合格点ギリギリでした。

 

■ 学習方法

 平成24年度の第1次試験はテキストと問題集で独学。不得手な財務は当初、1問解くのに半日もかかり、解説を読んでも分からない状態でした。独学だけでは不安になり直前講座を受講しましたが、過去問に手を付ける余裕も無いまま受験。4科目だけ合格。

 平成25年度、第1次試験3科目では、学習方法を改善して自分の記憶ノートを作成しました。第2次試験の学習も少しずつ進めましたが、何を問われているのかさえ分からない状態でした。自分の得意分野では、自分の知識・考え方を前面に出してしまい、出題者が求めている解答をするという意識はまったくありませんでした。

 平成26年度は、第2次試験だけだったので、じっくり勉強できました。MMCの多面的切り口とキーワードを重視するやり方をかなり習得でき、模試の結果も良かったので、自信を持って試験に臨みました。が、前述のようにダメでした。試験中、時間が気になって、

事前に決めていた解答プロセスも上の空で、設問に対応するだけになってしまいました。また、ケアレスミスも多発しました。もっと、試験に慣れて本番に強くならないといけないと思いました。

平成27年度は、第1次試験からやり直しのため8月までは、ほとんど第1次試験に時間を費やしました。「自作の記憶ノート読み込み+過去問」を繰り返しましたが、7科目もあるため覚えた事を忘れないようサイクルを速く回さなくてはと、焦燥感がありました。各科目が体系的に理解できたら、後は試験直前に覚え込みをやるだけで良かったのではないかと思います。また本番の点数も420点あればいいところが481点もあったので、随分ムダな時間を費やしたなと思います。足切りの40点が怖いのでムダに頑張ってしまうのでしょうね。

第2次試験対策は独学でやるか通信講座を受けるか迷いましたが、AASの「フレームワークで事例問題を構造化する」という点に興味を惹かれ1月から受講することにしました。しかし、8月までは第2次試験の勉強は週に1日程度しかやらなかったので、AASの考え方、手法が身についたとは思えません。添削で返ってくる演習もすごく点数が低く、これが本番の採点基準と同じだったら絶対受からないなとも思いました。第1次試験が終わってからは2か月もないので武者修行で力を付けたいと思い、AAS直前合宿に参加しました。その結果、自分の欠点が分かりました。①思考プロセスが確立できていない、特に設問間の構造的理解が不十分、②あやふやな1次知識、③解答文を因果関係で書いていない、という点でした。成績は32人中13位、4事例の合計点数は172点と全くふるわず、自信を無くしました。さらに他校の模試も昨年より成績が悪く、ほとんどあきらめの状態で本番に臨みました。

 口述試験対策は、①事例文の読み込み、理解、②模範解答に基づき設問の構造理解、③想定問答集の学習、④家族に想定問題を読んでもらって回答、などを行いました。落とす試験ではないと分かっていても、せっかく合格した筆記試験を水の泡にしてしまってはいけないと、ついつい頑張りすぎてしまいました。

 

■ 試験当日

 事例Ⅰ、Ⅱは想定に無い問題だったので、読み込みに時間をとられて、設問間の関係を把握するなど、決めていた解答プロセスを考慮する余裕がありませんでした。守った事は、①事例Ⅰはあくまで組織人事戦略で解答する、②自分で決めた論理はあくまで通す、の二つだけでした。「文章を因果関係で書く」という点もすっかり忘れていました。午前中でやっぱり今年もダメかと思いましたが、財務会計は例年のケアレスミスだけはやるまいと、十分に確認しました。でも、終わった後は敗北感でした。試験問題を見返す気もなく、したがって再現答案もありません。が、合格してしまいました。

試験当日のアドバイスとしては、試験慣れをしておくこと、模試もできるだけ会場で受験すること。もちろん、解答プロセスは事前に決めて、何回も繰り返しトレーニングしておくこと。難しいと感じたときには、全員が難しいはずなので、あわてずトレーニング通りのプロセスで。全問解答しなくても合格できます。これは今回の私の経験から言えることです。

 口述試験は、事例企業の環境や特徴から入って時間を稼いでから、私の専門領域の話をしているうちに終わってしまいました。あまり準備に時間を費やす必要は無いと思います。

 

■ 最後に

 AASの採点は本試験よりもずっと厳しいように思います。本試験では約1000人合格を目標として、やや甘い採点基準になっているのでしょうか?そうなると、部分点をねらってキーワードを書き並べておくのも窮余の一策かなという気にもなっています。単に試験に合格するためのテクニックを教えるのではなく、中小企業診断士としての実力を付けるというASSの方針から見ると邪道かも知れませんが。

 私が合格できたのは、ASSの考え方を知らず知らずのうちに習得できた結果だと思います。厳しいご指導に大変感謝しております。ありがとうございました。

>