還暦で合格、自分の経験に溺れず、自分の弱みを謙虚に認めたことが要因

合格年度 合格者氏名 再現答案  
26年度 K.Y pdf_ico_32

■ はじめに

 中小企業診断士の取得を思い立ってから4年、過去3年はいずれも事例2がC評価で苦杯をなめました。各予備校から出される模範答案と自らの再現答案を比較しても、いまひとつピンと来ず、毎年C評価を繰り返している状況でした。

 平成26年度は4回目の挑戦でしたが、自分の中ではこれが最後かなと思い、各予備校のホームページを眺めていたところ、AASの事例2マスターコースを発見しました。弱点である事例2を集中的に勉強しなおすのも手かと考え、受講してみることにしました。

 受講をしてみると、いかに今までの自分の切り口が独りよがりで、受け入れられないものかを痛感すると同時に、AASの講師の方々の丁寧なご指導により体系的かつ論理的なアプローチを学ぶことができました。

 受験生はそれぞれ個性や経験が異なっており、すべての事例のオールマイティー的な能力はなかなか持てないと思います。今回合格した要因は、独りよがりでピントの外れた観点に溺れず、自分の弱みを率直に認めてアプローチの仕方から見直せたことにあると考えております。

 

■ プロフィール

 私は、大企業で情報システム関係の業務に従事し、社内の業務効率化を目的に設計自動化システムから基幹システムやセキュリティなど、主に社内のユーザ相手の仕事を30年以上にわたって手掛けて参りました。当然ですが、社外のお客様との接点が無く、マーケティングセンスや経験が弱点であったのは言うまでもありません。

 中小企業診断士の学習を始めたのは、社内の業務効率化を進めるためには、経営のスキルが必要であり、診断士の勉強をする事が自身の仕事に有効と考えたからです。その意味では、診断士の勉強で得たスキルは有効であったのですが、やはり始めた以上は連続不合格の状況に忸怩たる思いでした。

 

■ 受験歴

年度 第1次 第2次 受験校
平成23年度 X(BCAA) LEC(2次のみ通学)
平成24年度 X(ACBA) TBC(2次のみ通信)
平成25年度 X(BCAA) 独学
平成26年度 AAS(2次のみ通信)

 

■ 学習方法

学習は大きく分けて下記の4つです。
(1) AAS事例2マスターコース
   定期的に送られる教材を学習し、添削を受けビデオ解説で復習するのはもちろ
   んですが、最低3回は繰り返しトライをしました。また、全体の流れや設問ごと
   の切り口を、明け方に半分寝ながら繰り返し暗唱した記憶もあります。
   AASの模範解答は一貫性と論理性が極めて高いのですが、反面個々の
   題意に沿っているか若干疑問に思うところもありましたので、そういうところは
   自分なりに別の解答を考えました。そうしないと、現場で対応ができなくなると
   思ったので。
   事例2で大切なことは、顧客は誰かということを第一に考えることだと、
   AASの学習を通じて学んだように思います。
(2) 過去問の学習
   他の事例についても、過去6年分を3回トライするようにしました。
(3) 模試受験
   TACの模擬試験を毎年受けておりましたので、定点観測を兼ねて今回も受験
   しました。事例2の成績は大幅に上がっていたように記憶しております。
(4) 関連書籍の読込
   AASが推奨する、「スモールビジネスマーケティング」と「イケカコノート」
   を読込ました。両方とも有益な参考書であると思います。中小企業白書は購入
   はしましたが、なにしろボリュームが半端ではないので、結局本書はおいて
   おいて中小企業庁から概要版をダウンロードし、要点をメモに書き記しました。
   読むだけではなく自分で書く事が大切であると思います。

 

■ 試験当日

 受験前には、フレームワークはキチンと書こう、下書きをして文字数を調整してから解答欄に書こうと考えていましたが、本番では出たとこ勝負で書いては消しの状況になりました。私の場合、あまり無理なことは考えても無駄だったようです。

 AASに指導いただいた、「切り口は2つ用意する」ということは大変役立ちました。各設問とも大体2つの切り口で書く事ができ、成功の要因のひとつだったかも知れません。また、細かいことですが、例えば今回の事例2の第1問でPPM分析があって、どうしても「問題児」という言葉が出てきませんでした。そこで「②から①の花形になろうとしている」と若干誤魔化しました。点が取れたかは分かりませんが、結構落ち着いていたのだと思います。

 

■ 最後に

 私は昨年還暦となり、診断士試験にも合格できたわけですが、年齢や経験は必ずしもプラスでは無いかも知れませんが、決してマイナスでもないと感じました。

 高齢社会のなかで、我々還暦組も社会に貢献するところはたくさんあると考えますし、日本を支える中小企業がより一層元気になることに少しでもお役に立てれば、これに勝る喜びは無いと考えております。

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