| ■はじめに
AASでは「試験合格は一つの山を越えるようなもの。登っているときはいつまでも長く続くように感じるが、あるときフッと頂上にたっていることに気づき周囲がよく見渡せるようになる。」とよく聞きました。山の頂はすぐまた次の山への入り口ではありますが、試験合格という一つの結果をいただいた今、この言葉をあらためて実感しています。この一年を振り返ったとき、「ああそうだったのか」と今更ながら気づいたことがたくさんありました。学習期間中も決して模範的な受講生ではなく、本番でも大小さまざまな失敗をしましたが、そんな私でも少しでも参考になる情報を発信できればと思います。
■ 受験歴
受験勉強を始めたとき、ストレート合格を目指し、最悪でも2年で合格しようと考えていました。しかしそのような甘い考えは厳しい現実に跳ね返され、図らずも多年度受験生となってしました。
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1次試験 |
2次試験 |
判定 |
受験校 |
| 平成19年度 |
○ |
× |
ABAD (B) |
大手受験校X(通学)1・2次 |
| 平成20年度 |
− |
× |
CBAB (B) |
大手受験校X(通学)2次 |
| 平成21年度 |
○ |
× |
ABBB (B) |
大手受験校X(通学)1・2次 |
| 平成22年度 |
− |
○ |
− |
AAS(通学) 2次 |
■AASを選択した理由
3回目の不合格通知を受け取った時、正直なところ今後どのように学習を進めればよいかわからず、途方に暮れてしまいました。自分自身では精一杯取り組んで書いた解答が、何故評価されないのか、どうすれば結果につながるのか、が見えていませんでした。ただ、「このままのやり方だったら、これまでと同じ結果しか生まれない」という危機感はこれまでになく強く感じました。そこで、3年目にしてもう一度初心に返り、各受験校の説明会をまわって色々な考え方を聞く機会を設けました。そんな中、AASの学習説明会に参加して他校とは違うスタンスであることを知りました。他校が「○○メソッド」や「○○方式」といった試験に立ち向かうための解法やツールを売りとしているのに対し、AASでは「読む・考える・書く」といった、受講生の基本能力の向上を重視しているように感じました。
それまでお世話になっていた受験校でも、演習の解答・解説を聞いて「なるほど」と納得も理解もしていたつもりでした。そのため、それまでの学習方法に疑問を持っておらず、その手法さえマスターすれば合格できると考えていました。しかし、AASの考え方を聞くことで、あるツールを使ったとしても「講師の方ができること」と「自分ができること」は全く違うという、ということにようやく気がつきました。合格に必要なことは、「(自分の外にある○○解法といった)カタチを学ぶ」のではなく、「自分自身にある穴や歪みを補強・修正する」ことが必要なのではないかと思いました。
私が最終的にAASを選択した理由は、
- 受験校のやり方を一方的にばらまくのではなく、受講生(受験生)が80分間でできることをサポートするという指導方針に共感したため。
- 戦略フレームワークや設問分解練習が(その他の学習方法も含めて)、思い込みや決めつけが多い自分自身の思考を客観的な視点で修正するのに役立ちそうだったため。
- 「読む、考える、書く」という各プロセスに対応した学習方法があり、弱い部分を個別に強化できそうだったため。
- 教材や課題は講義等で与えられるだけでなく、春秋要約や設問分解を自分自身から発信することで個別にフィードバックが受けられるため。
- 少人数クラスのため、顔が見える、一貫した指導がうけられるため。
など、でした。結果として、他校の模試等も受けず、AASでの学習と過去問だけで今回の本試験に対応しました。
■学習期間
「今年こそ決める!」と意気込んでAASでの学習を始めたものの、会社での転勤が決まり、引越や新しい職場への対応などで5月の合宿の頃まで精神的に学習に集中できない状況でした。また、自分自身にあった事例問題への対応が確立できていなかったため混乱し、回答欄すらすべて埋めることができない状態でした。そんな中、ゴールデンウィークの合宿に参加し、他の受講生の方々の考え方やアウトプットのレベルが高く、自分自身とかなり差があることを痛感しました。「なんとかしなければ」という思いであせりましたが、急がば回れということもあり、この頃多くの受講生が2〜3月頃にはマスターしていた『合格指南書』や『戦略フレームワーク』といった基本テキストをもう一度読み返すとともに、春秋要約練習に取り組みました。
そのような取り組みの中で気がついたことは、弱点は与件情報から結論を導くにあたっての「考え方」にあるとの自己分析は不十分で、「読む(文意の解釈)」や「書く(採点者へのプレゼン)」点でも大きな穴が開いていることに気づきました。具体的には、アウトプットの採点で「前回は与件情報を読みとろうとする姿勢がみられたが、今回は自分の考え方に与件情報の解釈をあわせようとしている」と指摘していただいたり、春秋要約練習で「?(文意がわかりません、ずれています)」と指摘いただいたりすることが気づきのきっかけとなりました。同じ講師に継続して添削していただけたり、毎日文章チェックをしていただけたからこそ間違った方向に行きそうになればきめ細かくフォローしていただけ、軌道修正することができたと思います。
5月頃から直前期まではとにかく試行錯誤の連続でした。また、仕事の関係で体調を崩したこともあり自宅学習が捗らず、鷺山先生にご心配をおかけするほど上手くいっていませんでした。そのため、AASの学習方法を自分なりに解釈し、その時々の状態で緊急性が高いと思うものから優先して取り組みました。
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読む |
考える |
書く |
| STEP 1 |
春秋要約練習 |
戦略フレームワーク |
春秋要約練習 |
| STEP 2 |
感受性トレーニング |
設問分解練習 1・2 |
論理パターン・骨子 |
| STEP 3 |
アウトプット→過去問 |
設問→与件の読み方 |
(辛口)添削のフィードバック |
直前合宿の頃からは、過去問に集中して取り組みました。特に注意したのは、設問分解練習を「切り口」や「制約条件」を可視化し思考や読解の抜け漏れをチェックするための手段として位置づけ、練習することが自己目的化しないようにすることでした。その結果、過去問に取り組めば取り組むほど、事例問題は見事に「設計されている」と感じました。自分なりの解釈があっているかは別として、本試験には「根拠のない設問」はなく設問間は密接に関係しているという確信を持ちました。本試験でもその点に留意して取り組もうと考えて当日を迎えました。
■受験当日
当日は門前で鷺山先生始め講師の方々の激励をいただき、比較的リラックスして会場入りしました。しかし実際に試験が始まると、退路を断つつもりで1次試験を受けなかったこともあり、「落とせない」という思いでひどく緊張しました。特に最初の事例1は過去問とよく似た問われ方がされたこともあり、他の受験生も高いレベルで対応するだろうとの思いから緊張は一層高まってしまいました。その後はひたすら設問間の一貫性に注意し、設問分解を行いました。しかし、例えば事例4で冷静に考えれば何でもないことが気になって経営指標の選択で迷走し、時間も浪費して計算問題が間に合わなかった、等の失敗を大小さまざましてしまいました。メンタル面で上手く対応できなかったことが各事例でマイナスに働いてしまいました。試験後は(そして現在もですが)、自分が書いた答案のダメなところばかり気になっていました。実際、合格発表前は不合格だという確信から、再現答案を作ったきりで、1次試験の勉強を再開していました。合格したとはいえ、残念な結果に終わった多くの人と本当に僅差だっただろうと思います。
■最後に
私は、自宅学習も十分でなく、その意味で模範的なAAS受講生ではありませんでした。しかし、AASと出会い、鷺山先生を始めとする講師の方々に指導をいただけたことが曲がりなりにも合格につながったと確信しています。以前の私の様に学習方法に迷いのある方は、是非AASの他の方々の合格体験記もお読みください。それぞれの方が自分自身をしっかりと分析し、課題を発見し、AASの様々な学習方法からカスタムメイドのトレーニングを行って合格を勝ち取っておられます。さらに、AASに集う受講生の方々もそうした意識の高い方が多いように思います。共に学べばきっといい刺激を受けることが多いでしょう。私の印象では、AASは受験テクニックを学ぶ「学校」ではなく、受講生と講師の双方向コミュニケーションによって乱取りを行う「道場」のような感じがします。冒頭の登山のたとえでいえば、試験合格は確かに一つの山ですが、その後には実務や診断士としての成長という、より高い山があります。受験勉強から次の目標へのベースキャンプとしてAASは最適ではないでしょうか?
最後に、これをお読みになっておられる皆様の平成23年度合格を祈念いたします。
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