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合格体験記>平成21年度 第2次試験合格体験記

「自分を成長させてくれたAAS」 松浦裕一郎  

受験歴

平成18年度
大手受験予備校
1次 ×
 
平成19年度
AAS本科生
1次 ○
2次 ×
平成20年度
AAS本科生
1次 △(科目合格)
2次 ×
平成21年度
AAS本科生
1次 ○
2次 ○

 「今年も落ちた!」平成21年度の2次試験が終わった瞬間そう思いました。理由は、事例Tで満足のいく解答が書けず、その事が事例U・Vを解いている間も頭をよぎり集中しきれなかった、さらに事例Wでは第2問の計算問題が解けずあせってしまい冷静に考える事ができなかったからです。
  ところが、結果は合格。自分でも信じられませんでした。冷静さを失いながらも何とか合格答案を書き切ってこれたのも、AASで基礎的な「読む・考える・書く」力を鍛えていただいたおかげだと思っています。

 AASの特徴は色々あると思いますが、本科生の私にとってプラスだったのは、様々な人とのコミュニケーションをとりながら学習をする事で多くの気づきを得られた事、少人数制ならではのきめ細かなアドバイスを受けられた事、結果として自分の頭でしっかり考える習慣がついた事、です。
  本科生は2週間に1度の講義に通う事になります。講義では、先生による解説や受講生による質問といった先生×受講生のコミュニケーションだけでなく、都度与えられるテーマにそって3,4人の受講生グループでディスカッションをする受講生×受講生のコミュニケーションの場があります。また、たまに先輩合格者の方が講義に参加する事もあり合格者×受講生のコミュニケーションの機会もあります。
  講義のない日もFAXを通じて鷺山先生のご指導を受けられます。主な課題としては、春秋トレーニング、設問分解1トレーニング、設問分解2トレーニング等があります。原則、毎日受け付けていただけ、2、3日中に鷺山先生からの評価を得る事が出来ます。その際、問題がある場合は、鋭く、厳しく、時にはやさしいコメントを添えていただけ、自身の弱点克服を促していただけます。

 以下にAASでのご指導を通じて私がどんな気づきを得たのかを述べさせて頂きます。拙い文章ではありますが、試験合格を目指す方々に少しでも参考になる事があれば幸いです。

 

◆コミュニケーションを通して得た気づき

 1回目の不合格となった後の、平成20年の合格答案分析会に出席した時のことです。事例Tについての振り返りの中で、ある合格者の方から「設問を読んで例年と同じ事を聞かれていると感じた」とのコメントがありました。その時点で過去問を十分分析していなかった自分には何故そんな事が言えるのか全く理解できませんでした。しかし、合格すると言う事はそう思える力がある事なのだ、そしてそれは今の自分にない力だと感じました。また、過去問の分析が大事だと教えていただきました。それ以来、試験で問われている事は何か?を過去問の分析を中心に追求し続けました。(とは言え、自分なりの結論を見出せるまでには、ずいぶん時間がかかりましたが...。)

 また、ある講義のディスカッションの中で、他の受講生の方が自身の結論の根拠を理路整然と説明されているのを目の当たりにして、自分自身がよく考えずに結論を出している事に気づきました。自分の結論は根拠を明確にして導かれたものではなく、単に思いついた様々なアイデアの中から、自分の好み(自分の解釈に都合のいい)や、制限時間の中で最後にひらめいたアイデアを何となくで選んでいただけだったのです。この事があって、「根拠があいまいな結論」と「根拠が明確な結論」との違いを意識するようになりました。

 人とコミュニケーションを取る事は、相手の方を知る場である、と同時に自分を知る場なのだと言う事も気づきました。

 

◆きめ細かなアドバイスにより克服できた自身の弱点

 本科生は講義の無い日もFAXを通じたご指導をうけられます。私は合格に至った通学3年目については、春秋トレーニングを重視し、1次試験の直前期を除きほぼ毎日提出しました。(これも、合格者の方の体験談から春秋トレーニングは重要と認識したためです。)

 その過程で鷺山先生から「ロジックがおかしい」という、私の弱点をご指摘いただきました。同様な指摘を他の受講生の方からも受けていましたが、どの様に克服してよいのか分りませんでした。しかし、とにかく春秋トレーニングは続けました。そんな中で鷺山先生から弱点克服に向けての問いかけをして頂きました。先生からの問いかけに答えていくうちに、自身が因果関係を意識して物事を捉えていない(文を読んでいない)事に気がつきました。

 それまでの私は、文字として表現されているそれぞれの文・言葉だけに意識が集中し、文全体から筆者の意図を読み取ることが出来ていませんでした。そこに気がつき、文全体から読み取れる筆者の意図を意識するようになりました。すると、何となく文脈から因果関係などが読み取れるようになりました。この事は、試験において与件情報を読み取るにあたり、与件全体、設問文全体から作問者の意図を意識できる力に繋がったと思います。

 また、直前合宿を控えた9月末だったと思います。私は合宿で上位の成績を目指したいと考えていました。そこで、設問分解1トレーニングのFAXを何枚も送っていたところ、鷺山先生から「合宿でよい成績でなくても気にしない事。あせらない事、設問分解2をやる事。」というアドバイスをいただきました。自分でも気づいていませんでしたが、FAXを通じて先生は私があせっていることを感じ取り、適切に助言して頂けたのでした。

 それを受けて自分を振り返ってみました。確かにあせっていました。そこで、このまま突っ走っては昨年までと同じ結果になると考え、直前合宿が終わってからアドバイス通り設問分解2トレーニングを始めました。設問分解2トレーニングは、通常の手順通りにこなすと非常に時間がかかりますが、既に10月に入っていましたので効率よくこなす必要がありました。そこで、このトレーニングで自分は何を得る必要があるのかを考え、時間短縮できるやり方にアレンジし、やり方を先生に確認いただきながら進めました。この時、診断士として想起すべき視点、考え方をしっかりご指導いただきました。

 直前期に設問分解2トレーニングをじっくりこなした事で、合格に必要な(だと思われる)大きな気づきが得られました。それは、追求し続けてきた試験で問われている事は何か?の結論です。私は、「問題とその解決に必要なポイントを読取れ、一次知識の基礎理論を適用して考え、作問者との共有情報(与件情報)を活用して書く力」が問われているのだと結論付けました。これは、AASで常に教えられていた「問われた事を問われたように答える」ための前提の力になるのではないかと思います。鷺山先生からの問いかけによる導きがなければ、得られなかった気づきでした。

 

◆「考える事」を考え続けた

 AASのご指導により、自分自身が大きく成長できたと考えています。もちろん、試験にパスするだけの力が備わったという事もありますが、それ以上に「考えて結論を出す」という行為を意識化できた事、これが最大の成果だと思っています。

 先にも述べたとおり、以前の私は深く考える事なく単なる思いつきや好みで結論を出したり、人から聞いたことは疑う事も無く納得したりする事が多かったです。もちろん、頭の中でおこなっている思考プロセスを意識する事もありませんでした。

 前述の「根拠があいまいな結論」と「根拠が明確な結論」の違いを意識しだした事をきっかけに、「考える事」を考える日々が続きました。しかし、自身の納得のいくイメージがしばらくは得られませんでした。

 ヒントを得たのは春秋トレーニングでした。40文字という制約下で全体要約するためには、筆者の主張をしっかり捉えた上で、言葉を絞って表現を考えなければいけません。言葉を絞り込む為には、使う言葉の優先度を決めなくてはいけません。優先度を決める為の基準は筆者の主張がなにか?と言う事になります。このように、要約の為の方法論を考え続けた結果、自身が頭で巡らせているプロセスが意識できるようになりました。

 これによって、自身のクセだった思いつきで結論を出す行為が、無意識に決め付けている根拠(自分に都合のいい根拠でもあることが多い気がする)により結論を出しているということに気がつきました。更に、「根拠があいまいな結論」は、その根拠が自身の意識の中の情報である事から、他人を納得させる事ができません。「根拠が明確な結論」が「納得性が高い結論」となる事に気がつきました。これが、合格に至った年の夏ごろだったと思います。

 これらの事を経て、考えながら直前期に設問分解2トレーニングした事で、設問文が制約をかけている事の意味が理解できました(と思います)。制約が無ければ診断士試験としての正解(幅はあるでしょうが)が設定できないという事と理解しました。

 診断士の学習を通じて、またAASでのきめ細かなご指導を受けたことによって、自分の頭で考えて結論を出すとはどういう事か、を気づく事ができました。

 

◆みなさんに感謝

 診断士試験に挑戦し続けた5年間は苦しいこともありましたが、これを乗り越えた事で成長できたことは間違いありません。この試験に出会えた事に感謝しています。

 また、これまで熱心にご指導いただいた鷺山先生をはじめとするAAS講師の皆様、一緒に学習を進めてきた受講生の皆様、都度さまざま気づきを与えてくれた先輩合格者の皆様、勉強会参加者の皆様、ここまで私を支えていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りてお礼を申しあげます。本当にありがとうございました。

平成21年度 第2次試験

 
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