■はじめに
「あかん、絶対あかん。今年もあかん・・・」 試験直後の心境です。誰とも話す気にもなれず、夢遊病者のように家路に着きました。
「とりあえず、見てみよ。」 12月11日合格発表日の20時ごろの心境です。社内での打ち合わせも終わり、軽い気持ちで確認したところ、何と、受験番号がありました!そこからは、手が震え、気持ちを落ち着かせるのに、精一杯でした。
平成17年度の一次試験足切り不合格から、5年の歳月を費やしました。皆さんと同様、私自身もストレート合格狙いで、1年目から猛烈に勉強してきましたが、まさかの一次試験足きり不合格から、泥沼に陥り、まさか、こんなに長くかかるとは思いもよりませんでした。
以下、診断士を目指す皆様の参考になればと思います。
■プロフィール
私は、ITメーカーで、中堅・中小企業向けのERPパッケージのシステム営業に携わっております。ご存知の通り、企業にとって、ITは必要不可欠の存在であり、企業戦略においても重要な位置づけを占めております。私のような、職種では、社長とお話する機会も多くあり、様々な方々との打合せを通じて、企業へのシステム提案を行い、ご採用頂ければ、システム稼動から運用まで長期間にわたり、お手伝いさせて頂く事となります。提案に至るまでにも、情報システムは当然ながら、経営全般、財務、運営等々のまさに診断士的な知識が必要になってまいります。
私自身、入社して約20年経ちますが、10年経過したあたりから、中小企業診断士という資格に興味を持ち、今の仕事にも十分活用できると考え、受験することに決めました。
■受験暦
|
1次 |
2次 |
受験校 |
平成17年 |
×(運営管理足切り) |
− |
大手受験校 |
平成18年 |
○ |
× (CBCC:C) |
大手受験校 |
平成19年 |
− |
× (CBBA:B) |
AAS本科 |
平成20年 |
○ |
× (ABBC:B) |
1次通信、2次通信 |
平成21年 |
− |
○ |
2次通信 |
■平成18年〜平成20年
・平成18年は、とにかく確実に1次に合格することに専念したため、2次は殆ど手につかず、過去問にも
殆ど手をつけないまま、訳のわからないまま終わったというのが印象です。
・平成19年度は、以前から興味のあったAASで2次受験に専念しようと考えました。
AASでは、過去問と徹底的に向き合い、石原先生の厳しい指導の元、2次試験に対する考え方、フ
レームワーク、切り口、設問分解、心構え等々、多くのことを学びました。また、本科だけではなく、終
了後の喫茶店での勉強会、合宿、事務所でのアシストゼミを通じ、どっぷりAASに浸かった1年でし
た。中でも、当時の本科生が、今でも切磋琢磨しあえるメンバーなったことは、非常に良かったです。
本科では、当初ついていくのに精一杯で、成績は常に下位をキープしてました。しかし、8月を過ぎた
あたりから、漸く感覚が掴み始め、直前合宿や大手校模試でも上位を占めるようになり始め、今年は
合格できると思うようになりましたが、結果は×。そこそこ書けたと思ってましたが、小手先で対応し
た感があり、そこが反省点となりました。
・平成20年度は、昨年の反省点から、新作事例を数多くこなす事を目標に、当日の対応力を身に着ける
ように考えました。但し、1次試験がゼロからのスタートでしたので、1次試験を通信で勉強し、並行し
て、2次試験も通信で数を多くこなすこととしました。過去問は、1次試験終了後から対応し始めたの
ですが、結果的には、これが裏目となりました。2次試験は、大はずしも無く対応できましたので、あ
る程度自身はありましたが、結果は×。試験終了後も、再現答案を作成し、AASの回答解説会にも
参加し、自分自身で採点しても、合格していると思っていたのですが、結果は×。
さすがにショックでした。結果が出た日は、あまり眠れず、朝早くおきて、色々な事が頭をよぎり、涙
が止まりませんでした。その時に、何十回も聴いた曲が、SEAMOの『Contiune』。「♪負けたら終わり
じゃなくて、やめたら終わりなんだよね。どんな夢でもかなえる魔法、それは続けること。」 決心しま
した。来年最後とし、絶対合格すると。
■平成21年
・平成21年度は、嫁に宣言しました。@最後の試験とすること。A今まで疎かにしていた家族サービス
を行いながら、勉強すること。(気持ちにゆとりを持とうと考えました)また、昨年の反省から、8月まで
は、過去問を徹底的に解く。以降は、新作事例を通信で行う(新作の感覚を鈍らせない為)。つまり、
AASで徹底した初心に戻ろうと考えました。
【実施したこと】
@ AASの合格指南書
A 設問分解(平成13年〜平成20年)+回答例集
B ポケットサイズ過去問
@合格指南書の読み込み
初心に戻る為、AASの考え方を確認する意味でも、じっくり読み込みを行い。自分自身の中で、納得できるようにしました。実は、平成20年度の再現答案を、診断士の方に採点いただいたところ、十分合格レベルとの判定を細かく頂きましたので、今までのやり方は間違っていないと自信となりました。
A設問分解(平成13年〜平成20年)+回答例集
これを半年かけて、仕上げていきました。やり方は、AASで習得した設問分解を8年度×4事例で合計32事例をすべて手書きで仕上げていきました。合わせて、解答例集のポイントや気づき、2時試験当日の自信の再現答案と模範解答の比較、出題主旨等、すべて記入し、確認してまいりました。1事例終わるのにかなり時間はかかりましたが、8月までは何も手をつけず、ひたすら書き続けました。
Bポケットサイズ過去問
設問分解の目処がつき始めた頃、AASよりポケットサイズの過去問の販売があり、設問分解終了後は、1事例づつ設問分解から導かれる、当日の理想的な対応を転記していきました。(要は、当日の手順に基づき、理想的なメモやマーカーを記入しました)こちらは、移動中に少し確認する等の活用をしました。
・8月以降は、新作事例の感覚を鈍らせない為、通信を受講しながら、合わせて過去問を解き続けてい
きました。5月の模試では、平均レベルのC判定でしたが、直前模試では、上位16%のB判定となり、
今までのやり方は間違っていないと自分に言い聞かせました。
■勝因分析
当日は、事例Wの出来があまりにも悪く、絶対落ちたと確信したため、昨年度とは違い、再現答案も
作らず、カバンも帰ってきたままの放置状態であったほどですので、勝因といえるものはありません
が、あえて2点、記載します。
@1年を通じてリラックスできたこと
今年が最後と宣言したにもかかわらず、自分自身崖っぷちに追い込まず、家族サービスを優先(中3
娘のバスケの試合応援や小4息子の野球練習や応援等々)した日常生活を楽しんで、リラックスでき
たこと。試験当日も生きました。
A想いを伝える。体裁にこだわらない
試験当日は、AASのフレームワークや戦略レベル、切り口、文字数配分等を考えますが、今年は割
り切りました。文字数配分が少々悪くても想いが伝われば良し、切り口が他設問とダブッてしまっても
想いが伝われば良し、理由が1つであったとしても想いが伝われば良し。但し、一貫性に基づく、基本
的な考え方は大事だと思います。
今年の受験勉強の量は今までと比べ、一番少なかったです。理由は、既述しましたように、普通の家族生活に戻ったこともありますが、追い込みをかける時期の7月に管理職に昇進した関係で、休日出勤や出張が激増し、いやでも仕事に追いまくられたためです。これも、診断士受験中心の生活にならなかったのが、良かったかもしれません。
■さいごに
ようやく、長い長い受験生活にピリオドを打つことが出来ました。
今までの人生で一番勉強し、これだけ長く続けてこれた自分を褒めたいと思います。
合格した日は、嫁も子供も皆で涙を流して喜び合いました。
今まさに高校受験の娘にも、尊敬できるお父さんと言われ、またまた涙。
このような喜びを是非皆さんも味わって頂きたいと思います。
自分自身は、現在の仕事を通じて、150万社ともいわれている中小企業の会社にITを通じて貢献でき
るような活動ができればと思います。
いつも厳しく指導頂いた、石原先生始め、AASの講師の方々、平成19年本科生の皆さん他、ありが
とうございました。
最後に、平成22年度、受験生の方々の合格を祈願いたします。 |