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合格体験記>平成20年度 第2次試験合格体験記

「企業は経営戦略、受験生は合格戦略」 玉井明寿  

■ はじめに 

− 努力と集中力により奇跡はやってくる。でも努力の前に戦略が重要では −

(1)奇跡は突然やってきました

H20年は、「これまでの筆記試験の中でも出来が悪かった年だ」と感じていました。そのような状況の中で迎えた筆記試験の合格発表の日、奇跡は突然やってきました。診断士協会のHPに自分の受験番号が掲示されていた瞬間です。忘れかけていた「二十歳の夢」が、28年経って叶った瞬間でもありました。

(2)本年は戦略がありました

昨年と、本年の違いは何だったのでしょうか?違いは、筆記試験に合格するためにはどうしたらいいのか、自分に不足するスキルは何か、どのように補充すればよいのかを、AASで情報収集し、十分に考えてから学習を始めた点が昨年との違いだと思います。診断士的な表現をするならば、「目的を達成するための環境分析をして戦略を立案する」ということになります。診断士になるための第一歩は、自分自身が診断士に合格するための学習戦略の立案から始まると言えそうです。

診断士試験の戦略立案に必要な判断基準を提示してくださったのは、AASの鷺山先生をはじめとした講師陣、AASの合格者、そして勉強仲間の皆さんでした。お礼を申し上げます。

 

■ 受験歴 

(1)私の受験歴は、以下のとおりです。

  1次 2次  
平成16年度 × 大手校
平成17年度 × 大手校
平成18年度 × ×
BBDB 総合B
大手校
平成19年度 ×
ABCC 総合B
AAS1年目
平成20年度 AAS2年目

平成15年から、大手受験校で1次、2次のセミナーに通学しました。初年度は、苦手の財務につかまり1次で敗退しました。その後、1次試験はクリアしたものの2次試験は何をどう学習すれば合格できるのかが分からなくなっていました。ちょうど、私を診断士受験に向かわせてくださった、尊敬する先生が大手校をお辞めになる時期とも重なりAASに転校することにしました。

(2)AASとの出会い

AASでは、「自分の考えより、受験対策として国語的に解く」と言われていたことが印象的でした。「国語的に解く」とはどのようなことなのでしょうか。具体的には、80分という制約の中で、

  @与件を整理し、
  A設問に問われたことを与件から引用して具体的に記述する。
  Bその記述(戦略)は企業の成長につながり、一貫性があること、となります。

他校で言われることと変わりがありませんが、実践的に「国語的に解く」講義があるところに興味を持ちました。

 

■ 「経営戦略にならい、合格戦略の重要性に気づきました」

(1)本年は学習の方向性を年初に考えました。

AASの一年目は、「国語的に解く」ことを徹底しました。それが、事例TのA評価につながりました。しかし、戦略の意味を十分理解していなかった私は、事例V、Wの弱みを強みに変える学習を怠っていました。本年は事例V、Wの弱み克服と、事例Uをあと20点アップさせたいと考えました。さらに、昨年の本試験で文字数の制約から苦戦しましたので、コンパクトに解答できるようになることを目指しました。

(2)事例Vの克服法

事例Vの克服法は、@白書から使えそうなキーワードを拾うことと、A与件と設問の紐付けを確実に行い、与件引用に徹して解答すること、BTV番組などで町工場の特集を視聴し、工場のイメージをつかむこと、です。手ごたえがあったのは、GW合宿で勉強仲間と、昨年の合格者からAの紐付けの効果を教えてもらってからです。実は、AASの講義でも説明がありましたが、自己流を通していました。試験対策として与件文や設問の活用が重要だと納得しました。

(3)事例Wの克服法

事例Wの克服法は、@毎日、財務の学習時間をとり問題に慣れること。A試験では計算で時間をとられる前に、論述を仕上げることです。Aの解答手順はすぐに手ごたえを感じましたが、財務が苦手の私が財務の上位者になることはありませんでした。しかし、本試験では役立ちました。この克服法は、講師から教えていただきました。

(4)事例Uの20点アップの方法

事例Uの20点アップは、昨年の合格者から教えていただきました。具体的には、@スモールビジネス・マーケティングの理論展開や、A白書のキーワードが使えるようにしておくことで、プラス1問(20点)を確実に得点することでした。

(5)コンパクトな解答への克服法

AASには「春秋演習」というオリジナルな練習方法があります。日経新聞の春秋を読んで40文字で要約します。この練習を9月まで継続しました。最初は、非常に時間がかかり、春秋より事例を解きたい気持ちになりますが、慣れてくると20分程度でできるようになります。効果は、解答から冗長的な言葉が少なくなったことです。

 

■ 受験終期の学習方法

(1)直前合宿(9月中旬)で気づいたこと

AASでは、毎年9月中旬に直前合宿があります。本年、私はその合宿の事例Uでブービー賞?をいただきました。原因は時間切れだったのです。それまでも、解答が遅いことに気づいていましたがそのうち早くなると高をくくっていました。このままでは、マズイと感じて、解答手順を変更することにしました。

本試験1ヶ月前に解答手順を変更することは非常にリスクが高いことだと思いましたが、このままでは合格できないことは確実でした。昨年の合格者のMさんがこの時期に解答手順を変更されたのをAASで見ておりましたので、私も思い切って解答手順を変更しました。

(2)直前期の解答手順変更

受験終期( 9 〜 10 月)に変更した解答手順について説明します。

前年の合格者のMさんが取り組まれた手順【設問分解パターン 1 改の手順】 を参考に、自分に合った工夫を加えました。具体的には@スピードアップ(D)を図ることで時間を稼ぎ、A確実に与件や設問を引用した解答ができる(Q)ようになることを目指しました。

【設問分解パターン 1 改改の手順】

@問題が配られ、待ち時間の間に「脳を戦闘モード」にします。脳は、「さあやるぞ」と心で思うより、体からの刺激の方が戦闘モードに入りやすいということなので、いつも決まった準備体操をします。

A与件(1回目)をさっとよみながら段落を区切る。設問分解の要領で全体をイメージする。気になることがあれば、シャーペンで何でもメモする。あまり時間をかけない。

B設問分解1を行い、業種や、相談事項、テーマを確認し、設問だけを用いて内容のない骨子を書く。

C与件(2回目)を読みながらマーカーでSWOT分析する。

D設問を見直してテーマを再確認して、設問1から順番に与件(3回目)を読み直し、解答に引用できそうな箇所をサインペンで紐付けしながら、使えそうなキーワードに印を付ける。

E設問1から順番に解答する。いきなり書かずに、キーワードを参照して言いたいことをメモ書きして頭を整理し、全体を見てから解答を考える。解答にダブりがないか、解答に書きたい強みと、戦略の一貫性はあるか、確認してから骨子(内容のない)にそって解答を開始する。文章構成が不安な設問は後回しにする。

 ※時間配分は、@0分、A5分、B〜D35分、E40分

(3)以前の自分の設問分解との違い −その1−

手順Aや、Dのあたりで無理やり内容のある骨子を書くのをやめました。理由は、@与件情報から離れた解答になるため、A無理やりは時間ロスのため、B過去問では、しっかりとした文章で書けますが、本試験では難しいと感じていたため、です。(鷺山先生の手本も文章はありません)

(4)以前の自分の設問分解との違い −その2−

SWOT分析をマーカーで色分けして行いました。理由は、設問と、与件の紐付けをするときに、設問の題意から与件参照する箇所を絞り込んで読む込むことができ、時間短縮になるためです。

(5)以前の自分の設問分解との違い −その3−

サインペンで紐付けを行いました。理由は、@内容のない解答骨子に沿って解答を書き出す前の解答の一貫性確認を確実にするためです。A与件引用して具体的に解答する上で、時間短縮と確実なキーワード引用をするためです。

【 副次効果 】

このように直前期で、解答手順を変更したことが直前期の集中力を高め、効果的な学習につながりました。具体的には、多くの気づきや、講義で説明のあった本当の意味を理解できたことだと思います。直前1ヶ月で「気づきノート(B5)」一冊が一杯になるほどの気づきがありました。

 

■ 「受験当日」

結局、前述の手順が自然にできるほど上達はせず、本試験の当日は、手順を意識して黙々と事例をこなすことが精一杯でした。あっという間に事例T〜Wが終わってしまいましたが、そのことは、焦りや過度の緊張に至らずよかったと思います。

当日持参したもの

  @「気づき & べからず」ノート
  A白書(当日みていません)
  Bパパがんばってシール(子供からもらった)、
   お守り(退社された部長から昇格試験のときにもらったもの)

 

■ 終わりに

AASに通学できたことは、非常に役立ちました。

具体的には、昨年の合格者、講師、受験生仲間の皆さんからの励ましや、学習に役立つさまざまな生情報が得られたことは受験生にとって、強み(S)になりました。皆さん、本当に有難うございました。

また、このような素晴らしい学習機会(O)の提供と、私の弱み(W)に対し親身にご指導をいただけたAASの鷺山先生には、特に感謝しております。有難うございました。

以上で合格体験記を、終わります。診断士を目指される皆さんの学習に少しでも参考となれば、幸いと思います。

 

■ おまけ 一次試験についてのFAQ

Q1:
二次試験の権利がある場合でも、一次試験は受験するべきか?
A1:

私も悩みましたが、結論としては、一次試験を受験するのがよいと、思います。 理由は、学習の過程で二次試験に使える最新のキーワードが拾えるためです。特に、企業経営、中小企業施策は各大手受験校の全国模試の解説を見比べると本年重要なキーワードや論点が繰り返し惜しげもなく載っています。一次の学習をしながら、やりたくてもできていなかった二次の準備が効果的にできるのであれば一次試験は受験の価値があるのではないでしょうか。一次も二次試験も独力で対策(ヤマカケ)するのには限界がありますよね。

 
Q2:
一次試験に効率的な勉強方法はあるのか?
A2:

複数年受験の皆さんは一次試験にあまり時間を掛けておられないようす。しかし、毎年合格されます。どうやら、一次試験にはコツがあるようです。私も、財務と苦手科目は別として他の科目は、直前期の2〜3週間前に集中して勉強した程度です。具体的には、@春秋トレーニングで国語力を高めること。A「KY式(A1を参照)」がよいと思います。KYさん、伝授していただき有難うございました。感謝しています。(^_^)/ 複数年受験の皆さんには絶大な効果があるのではないでしょうか。

平成20年度 第2次試験

 
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