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合格体験記>平成20年度 第2次試験合格体験記

「自己ベストの4事例メドレー」 西村 浩一  

■はじめに

平成15年の秋頃から勉強を始めて、ちょうど5年間かかり、平成20年に無事合格することができました。私の合格体験記が、これから受験される方に、少しでもご参考になれば幸いです。

 

■受験歴

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平成16年度 × 
 大手受験校
平成17年度 ×
 大手受験校
平成18年度 × ×
 大手受験校
平成19年度 ×
 AAS浜松校
平成20年度
 AAS浜松校

平成16年

初めての受験で、1次試験は合格しましたが、2次試験は不合格でした。とりあえず解答欄を埋めるのが精一杯の状態でした。

平成17年

2回目の受験で、前年に続き1次試験は合格しましたが、2次試験は不合格でした。まだ、何を解答すれば良いのかが分かっていない状態でした。

平成18年

1次試験は不合格でした。2次試験は3回目の受験でしたが、この年から不合格者にはABCD判定が通知されるようになり、BBBA総合B判定で不合格でした。解答の方向性を大きく外すことはなくなりましたが、合格レベルまでは、あと一つ決定力不足を感じました。

平成19年

一緒に勉強していた受験仲間の先輩からAASの講座を紹介していただき、この年の2月からAAS浜松校に通学を始めました。AASの合格者再現答案や模範答案を見て、非常にわかりやすく感じました。また、このようにわかりやすい解答なら自分でも書けるかも知れないと思いました。この年は、平成18年に続き1次試験不合格のため、残念ながら2次試験は受験できませんでした。

平成20年

1次試験に合格できたため、2次試験は2年ぶり、4回目の受験となりました。AAS浜松校に通学を始めてからは、初めての2次試験受験で合格となりました。

 

■合格した平成20年の勉強について

■1次試験

1次試験に合格しないと2次試験の受験資格がありませんので、5月〜7月頃は1次試験の勉強を主に行いましたが、AASのアウトプットで2次試験の勘を鈍らせないように意識しました。また、アウトプットでは、解答手順をいろいろと試行錯誤して改良していきました。

■1次試験終了後

AAS推薦図書の「スモールビジネス・マーケティング」「経営をしっかり理解する」を購入して読み始めました。また、AASのレジュメ等も参考にしながら、2次試験で必要なフレームワークや切り口、フレーズ集等のサブノートを作成しました。

■9月直前合宿

9月13日(土)〜9月14日(日)にAASの直前合宿に参加しました。合宿に参加するのは初めてだったのですが、石原先生の仰った「中小企業診断士から代筆を依頼されたと思って解答すること。」との説明は目から鱗のように思いました。鷺山先生がよく仰る「中小企業診断士のスタンスに立って考えること。」と同じ意味なのだと思いました。

鷺山先生からは、合宿の最後に、本試験で「自己ベストを出してください。」「今まで出したこともないような、新記録ではなくていいのです。」と言われたと思います。この言葉で、「今まで出したことがある各事例の自己ベストを4事例でメドレーすればいいのだ」と少し気が楽になりました。実際にはかなり難しいことですが…。

AASに通った2年間で、それぞれの事例で上位に入ることは時々はありましたが、安定しておらず、直前合宿でも上位に入れたのは、生産の事例だけという状態でした。

■試験直前期

2次筆記試験前に、年に1回取ることができる1週間の連続休暇を取りました。この期間に以下のような準備をしました。

(1)1年分のAASのアウトプット事例を復習しました。過去の本試験事例については、与件文と設問を読み直し、AASの解答解説集にざっと目を通しただけでしたが、改めて気がつくことも多かったように思います。「ああ、なるほど、そういう意味だったのか」「そう解答すべきだったのか」など、受験直前になって、今なら「こう読むべきだろう・こう考えるべきだろう・こう書くべきだろう」と思いました。やはり、本試験の問題は良くできていると思いました。合格者の方々がよく言われる「気づき」というようなものだったのかも知れません。

(2)アウトプット事例の添削コメント等から「べからず集」を作り、自分の悪い癖を出さないようにしました。自分の悪い癖を矯正する、鷺山先生の言うところの「星飛馬の大リーグボール養成ギプス」です。「読む・考える・書く」ことについて、自分の視力を矯正するメガネのような感じです。

ちなみに、私の場合の「べからず集」を列記しますと、「視点がミクロです」、「強みと設問のつながりを考える」、「解答の一貫性がほしいです」、「“生きた企業”として考えていくと、更にストーリーが一貫した答案となります」、「論理の飛躍に注意」、「具体性がありません」、「一般論に見えます。与件をよく引用して」、「外部の視点も」、「時間節約の工夫を解答手順に必ず盛り込む」「与件を読むスピードUPの工夫を!」「考えるだけの時間を最低10分取ること!」等々たくさんありました。これらのことは、不思議と試験中も常に意識していることができました。

(3)「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」(同友館)という本を購入してざっと読みました。2次試験に必要な切り口やキーワードがよくまとまっており、短時間で再確認ができました。やはり、AASで勉強してきたフレームワークや切り口、キーワードで良いのだと確信しました。

(4)アウトプットでは、考えがまとまらずに時間切れになってしまうことも多かったので、あとは、集中力を切らさずに、タイムマネジメントに注意して、手順どおりに解答することだと意識しました。

また、10月9日(木)から検査入院していた母が尿管腫瘍のため、最悪の場合、余命1か月と診断されたのは試験の2日前の10月17日(金)のことで、非常に精神的にショックを受けた状態での受験となりました。

■2次試験当日

平成18年、平成19年は1次試験不合格だったため、昨年は2次試験を受験できませんでした。今回は、受験会場の席に着き、試験開始直前になって、2次試験を受験できること、自分の解答を採点していただけるということは、こんなにありがたいことなのかと、自然に「感謝」の念が湧いてきました。

また、最悪の場合、余命1か月と宣告された母は来年は生きていない、母に中小企業診断士試験合格を伝えられるのは今年が最後のチャンスと思いました。2次試験は来年も受験資格はあるが、来年合格しても母には伝えられない、来年合格しても意味がないのだと覚悟しました。このことが、結果的には、いい意味でプレッシャーになったように思います。また来年も受験できるからと、頭の片隅に甘えがあったら、あるいは結果は違っていたのかも知れません。

試験中に常に意識したのは、自分の悪い癖を出さないことでした。具体的には、@因果が飛んでしまわないように、推測は極力排除して、明らかに言えることしか解答しないこと。A解答は主語・述語に注意して、読みやすく、なるべく具体的に書くこと。Bストップウォッチで経過時間・残り時間を確認して、タイムマネジメントに注意すること、等です。試験中は、自分の悪い癖を出さないように、目に見えない鎖で繋がれているような、あるいは大リーグボール養成ギプスを付けているようなイメージがしました。

また、設問の制約条件や与件文中のヒントに敏感になり、結果的に、解答の方向性を間違えたり、題意を外さなかったのが良かったのだと思います。設問の制約条件や与件文中のヒントが、コースからはみ出てしまわないように、出題者が意図する解答に誘導するように用意されているガードレールのようなものに感じました。

あらためて、問われたことに問われたように解答することが一番重要で意外と難しいことなのだと思いました。

しかし、試験後の感触は非常に悪く、とても合格しているとは思えなかったのが本音でした。まだ、前回不合格だった平成18年の時の方が良かったのではないかと思えたほどでした。

試験の翌週に母の見舞いに行きましたが、「試験はどうだった?」と母に聞かれて「難しかった。」としか答えられなかったのが残念でした。試験から2週間余り経った11月5日(水)の深夜、合格を伝えられないまま、母は亡くなりました。

■2次筆記試験合格発表

母が亡くなってからちょうど1か月後、12月5日(金)の合格発表日を迎えました。発表日は外出していたため、お昼過ぎに携帯電話から中小企業診断協会のホームページを見ました。まさか2次筆記試験に合格しているとは全く思っていなかったので、合格発表に自分の受験番号があるのを見て、うれしいというより物凄くショックを受けたというのが本音です。思わず「うっそー!?」と叫んでしまいました。逆に、不合格ならそれほどのショックはなかったと思います。そして、ものすごく焦りました。再現答案も作成していない、口述試験対策も全くしていない状態だったからです。その後、職場に戻り、2次筆記試験に合格したこと、12月14日(日)に口述試験があることを上司や同僚に報告しました。

母の四十九日の法要のため、AASの口述試験対策には参加できなかったので、職場の中小企業診断士の方々に口述試験の練習をしてもらいました。12月14日(日)の口述試験を終えて、12月24日(水)の合格発表を見て、やっと安心しました。

 

■実務補習

平成21年1月29日(木)から3月9日(月)まで実務補習15日間コースに参加いたしました。実務補習で同じ班になった実務補習受講生の方々にお聞きしたのですが、他の受験機関では、AASのようにアウトプットの後で、グループディスカッションや発表等を行うようなことはしていないそうでした。AASの授業内容は、実務補習でも大変役に立ちました。

また、他の実務補習受講生の方々は別々の受験機関で勉強してきているにも関わらず、考える切り口、キーワード等はAASで習ってきたことと驚くほど一致していました。そして、自分も合格レベルに達していたのだとあらためて実感いたしました。

 

■終りに

合格しての感想は、「合格」というのは、はるか彼方にあるのではないか、永久に合格しないのではないか、と思っていましたが、実はこんなに近くにあったのだということです。私の場合は、ぐるぐると遠回りをした後で、「合格」にスポッとはまってしまったような気がしますが、正しい方向に向かって、正しい努力をして、問われたことに、問われたように答えれば、合格は意外なほど近くにあったのだと実感いたしました。

正しい方向に導いてくださった、鷺山先生はじめAAS講師の皆様、受験仲間の皆様、本当にありがとうございました。

この合格体験記を読まれている方が、来年の合格体験記を書かれることを祈っています。

 

平成20年度 第2次試験

 
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