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合格体験記>平成20年度 第2次試験合格体験記

合格すること以上に継続することは難しい。 長谷川克一  

[受験歴]

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平成14年度 ×
平成15年度 ×
平成18年度 ×
平成19年度 × ×
平成20年度

[受験1年目 14年]

当時社会保険労務士として開業して3年経っていましたが、手続き業務中心での限界を感じていました。そこで、人事労務を中心としたコンサルティングを行うことを視野に入れ、中小企業診断士を目指すこととしました。
私は地方に在住しているため、通信講座という手段を取らざるをえないため、ある大手の予備校の1.2次ストレートコースで学習しました。1次は合格しましたが、2次は全く歯が立たない状況で惨敗でした。

 

[受験2年目 15年]

2次の学習法について見当がつかない状況でした。ちょうどある予備校で平日の2次モニターコースを開設しており、交通費の出費は覚悟のうえで、コース料金は通常より安かったため、申し込みました。

月2回で約半年間、東京へ通い、リアルな講座や受験生間での自主勉強会を通じ、勉強法や2次試験の対応法は段々分ってきました。

しかし、本試験までは試験の本質は理解できず、実力がついたことも自覚できず、合格できるとは思わないまま受験しました。結果は不合格。今思えば、当時は与件をそれほど重視せず、独自性の強い答案を書くことを目指していたように思います。

受験はその年でやめようと思っていましたので、試験後は全く診断士の勉強とは離れてしまいました。

 

[受験3年目 18年]

全く2年間勉強していませんでしたが、不合格のまま途中でやめていたことに、非常に引っかかっていました。このままでは終わらせないと再度受験することを決意し、14年で学習した大手予備校の1.2次ストレートコースの通信講座に再度申し込みました。2年のブランクがありましたが、意外と勉強を始めると、前に勉強したことを思い出したり、前とは違う視点で考えられたりで、1次試験についてはそれほど苦労しませんでした。問題の2次試験ですが、15年当時からあまり実力がついたとは思わなかったので、不合格は確信していましたが、結果を見て頑張れば合格できそうだなという実感はできました。

結果は事例順にBBAAのBでした。

その結果を見て、それほど難しいことを書かず、与件に忠実に素直な解答の方が採点が高くなるのではないかと思うようになりました。

 

[受験4年目 19年]

そこで出会ったのがAASです。「正解がない(公表されない)から論理性、妥当性で勝負する。」これだ、と思い、本科の通信生として勉強することとしました。
そこで、合格のための「読み方」「考え方」「書き方」を学びました。
具体的には、次の通りです。

  1. 過去問の設問分解による出題者との対話
    設問文から予め方向性や切り口を想定し与件を読み込むこと、設問間の一貫性を考えること。
    マンツーマンのような感じで石原講師とやり取りさせていただきました。
    時には鋭く突っ込まれ、時には激励され、それが本試験直前まで続きました。
     
  2. 与件を重視した妥当性のある考え方
    私達が与えられているのは与件の情報のみであり、あくまでもそこから導き出すことが基本です。一般論ではいけません。
     
  3. フレームワークによる論理的な書き方
    結論先出し+具体策等の採点者が読み易く、かつ論理的な書き方を学びました。また、80分という限られた時間の中である程度自分の書き方の型を持つことは必要だと感じました。

ある程度の手応えを感じ、本試験には自信を持って向かいました。
しかし、結果は不合格。事例順にBBBDでした。事例Wでの大失敗は当日確信していたのですが、それ以上に他の事例も得点が伸びなかったことがショックでした。

 

[受験5年目 20年]

2次の受験資格はなくなりましたが、以前に一度勉強を断念した経験から、合格するまで勉強は続ける決意を固めていたので、結果発表後、1次試験の勉強を再スタートしました。昨年に2科目だけ科目合格していましたので、残り5科目です。

それと並行し、目先を変えるため、今までとは違う予備校の2次通信講座に申し込みました。AASとは異なる方向性に当初は戸惑いました。具体的には、どちらかというと切り口を重視し、端的にキーワードを書くという指導方向でした。添削でいつも同じ様な指摘を受けていました。それには私自身は馴染めず、「与件を重視し、分かりやすくかつ論理的に書く。」方針は変えませんでした。

1次試験合格後はAASの「過去問の与件を活用した解答」のDVDを買い揃え、それを重点的にやっていました。それは非常に効果的でした。前年の石原講師との設問分解でのやり取りが土台となり、目指すべき合格答案に向かって肉づけされて行く様なイメージでした。あくまでも過去問を重視した勉強に拘りました。

 

[合格年に気付いたこと、変えたこと]

1.合格者の再現答案から、共通点や自分との違いを探る。

いまは様々な媒体から合格者の再現答案を見ることができます。合格答案に共通して言えることは、合格者の答案は読み易いということです。結論先だし等の型は勿論のこと、文章の流れや論理展開がスムースです。また、一つのことを深く書かず、多面的に書くことを意識されています。19年に事例W以外のB判定の原因はその辺にあると踏んでいました。それからは、分かりやすく、多面的に書くことを意識しました。
 

2.試験日当日の対応

前年は事例Wでの計算問題で混乱し、大失敗しました。試験中は興奮状態のため自覚はありませんが、相当頭が疲れた状態にあったのだと今になって思います。
そこで今年は意識的に事例Wまで知力、体力を温存する作戦を取りました。休憩時間も頭と体を休ませることを第一に考え、過ごしました。
診断士試験の合否のポイントは午後の事例V.Wと考えます。その2事例が合格者と不合格者で大きな差となっていると考えられます。

事例Tは設問要求の解釈が難しい問題が多く、解答が分散するため、それほど差がつきません。
事例Uは一見解答はし易く書きやすいですが、実は奥が深い事例であります。それを80分で気づける人は上位数パーセントの人で、差がつきません。
事例Vは過去3年位は同じような問題の傾向が続いているため、合格者はほぼ60点以上取っているものと思われます。
事例Wは出来、不出来がはっきり分かるため、特に今年は合否の分かれ目になったでしょう。

実際、今年の事例Wで当初諦めていて、終了直前に気付き、最後の2分位前に震える手で解答用紙に書いた計算問題があります。その1問に救われたと今は思っています。

 

[最後に]

振り返れば、長いようであっという間の受験期間でした。私は地方でしたので、受験仲間のような人はいませんでした。よく続けられたと自分でも感心します。続けていれば、この試験は必ず合格します。

それには自分に合った自分なりのやり方を見付けることが大事だと思います。それは恐らく診断士になっても変わらないのではないでしょうか。

最後になりましたが、これを読んでいる方全員の合格をお祈りいたします。

大丈夫です。合格できます!

平成20年度 第2次試験

 
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