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合格体験記>平成19年度 第2次試験合格体験記

「合格してみて気付いた『違い』」  杉本 茂樹

 

二次試験 8 回目にしての合格でした。「よくもまぁこんなに続けたもんだなぁ」と恥ずかしいやら感心するやら。「無理かもしれないな」などと思うこともありましたが、あきらめる理由もなく、「本当に嫌になったらやめればいい」くらいの気持ちで続けてきたように思います。

平成19年も実際に本試験の手ごたえはなく、発表の日もあえて結果を見ないでいました。すると夕方、鷺山先生から「受験番号あれで間違ってない?」との電話があり結果を知ったくらいです。

しかしただ単に長く続けてきたから「合格」できたわけではなく、自分自身が変わることによって成長できたからだと感じています。

何度やっても駄目だったときと、合格できたときの「違い」を私の合格要因として書かせていただきます。

◆ 不合格の原因は己にあり。

始まりは平成18年の結果発表だったと思います。この年は二次試験の権利も取れていたために、年明けから AAS 本科コースに通い、事例問題に対し基本から取り組み直し、解法スタイルも身につけたつもりになり、実際の本試験でも過去の本試験や模擬試験以上の手応えを感じた年でした。試験後の再現答案作成もスムーズにでき、「合否は別として、これ以上の出来は望めないだろうな」という感触でいましたが、結果は不合格となりました。合否のショック以上に、「自分の能力以上の出来だったと思ったが駄目だった。これ以上自分に‘のびしろ'があるだろうか」という絶望的な気持ちが大きかったような感じでした。

しかしその反面で、潜在的に自分の中にあった「合否の結果には、試験問題との相性とか関係してくるものだから」などという、言い訳めいた気持ちを払拭できたことが結果的によい方向へつながったようです。

とにかく自分の力を出し切って負けたわけだから、自分の能力を高めるしかないと割り切れた点が「違い」としてあげられます。

◆ 合格者と自分の違いを認識

再チャレンジに向けて合格者の答案と自分の再現答案を比較しました。解答の書き方やキーワード、引用した与件の箇所などを、各設問ごとに比較している段階ではそんなに違いがないようにも思えました。しかし解答を第 1 問から最後の設問まで通して読んでみると、合格者の答案→地に根付いた解答 自分の解答→フラフラ揺れている解答 と明らかに「違い」があることに気付きました。

じゃあ具体的に何が違うかというと、合格者答案は、@解答用紙を読むだけで事例企業の方向性やテーマが明確でわかいやすい点、A与件文の引用により具体性が高まり説得力がある点、に対し自分の再現答案は、@個々の設問に対して場当たり的に答えているので全体を通じてのテーマが見えてこない点、A与件文の引用も形式的に行っているだけで、具体性に乏しく説得力が弱い点、ではないかと思いました。

◆ 目的を明確にした学習

合格答案との違いを埋めていくことが自分の課題として明確になったため、日々の学習も意識が変わってきました。

AAS では日頃から鷺山先生をはじめとした講師の先生方とファックスやメールなどで「春秋の要約」「過去問の設問分解」など毎日のように添削指導が行われています。

非常に恵まれた学習環境であり、過去の合格者もその指導のなかから合格を掴み取ってきました。しかし毎日春秋や設問分解を行えばいいというわけではなく、自分自身が目的を持って行うことによって自分の力になることへの認識に甘さがあったようです。

日々の学習は自分の課題を克服するための手段として、少しでもあるべき姿に近づけるよう目的意識を明確に取り組めるようになった点が成長への要因となりました。

◆ 当たり前のことが当たり前のように

過去問の設問分解など何回も繰り返すうちに、当たり前のことが当たり前に浮かんでくるようになったことが、自分の変化に気付き少し成長の感触を得た点としてあげられます。

例えば「売上高」と問われれば「客数×単価」といった当たり前の理論が当たり前のように使えるようになったことです。このようなことは誰もが理解でき知っている簡単な理論や切り口を当たり前のように設問文や与件文から読み取れるようになった、またはクセがついたことが、本試験でも大きくブレない解答作成に役立ったと思います。

同じように一次試験を突破した者同士で競り合う二次試験において、差が付くのは難解な知識や現場での経験ではなく、 80 分間でシンプルで当たり前のことを採点者にわかりやすく伝えられるかという点にかかってきます。

頭でわかったつもりになっていても、本番では思ったようにいかないものです。何回も繰り返し自分の身にしみ込ませることで、本試験という尋常じゃない状況で発揮できるものだと思います。

上まとめると @自己分析→A目的、課題の明確化→B繰り返し実行→C進行具合のチェック と当たり前のサイクルとなりますが、なかなか絵に描いたようには進みません。

私の場合最初から計画通り進んだというよりは、学習のなかで講師や受講生とのコミュニケーションのなかから、いい方向へ導いていただいたようにも思えます。

一見矛盾するのですが、自分自身が主体となってやらなければいけないが、自分だけの力だけでもなんともならない、と感じています。

講師の先生方や受講生などまわりの方々と共に取り組んでこれたおかげで合格できたんだと実感しています。

平成19年度 第2次試験

 
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