1.はじめに
平成19年度の2次筆記試験を終えた瞬間、「また今年もだめだったか・・・」という思いで頭がいっぱいになりました。大阪から地元へ戻る電車の中でも、「これ以上、どうやって勉強したらよいのだろう」と思ったり、「今度こそ、AASのメソッドをマスターしよう」と思ったりと、気持ちが大きく揺れ動いていました。それくらい、今年の2次筆記試験も自信がなかったのです。それからの1ヵ月半は、なんだかボーっとして過ごしていました。そして迎えた12月7日。合格発表が掲載されている中小企業診断協会のHPにアクセスする瞬間は、なんとも辛いものでした。
しかし、そこには自分の受験番号が載っているではありませんか!本当に信じられない思いで、「本当か、間違いではないのか・・・」と何度もプリントアウトした受験番号を確認しました。それと同時に、この3年間の受験生活がこの一瞬で報われた思いがしました。
2.受験の動機
私の診断士受験の特徴は、
@中年からの受験(現在45歳です)であること。
A仕事(高校の教員)がビジネスの現場とは縁遠い環境であること。
B地方在住のため、受験校での通学クラス受講ができないこと。
の3点だと思います。
結局合格までには3年間という時間がかかりましたが、ビジネスの現場で働く方の受験が多いこの資格に、私のような門外漢が挑んだ経験が、何らかの参考になればと思います。
3.平成17年度(受験1年目)
1次試験からの受験でしたが、数年前に行政書士試験に挑戦し合格した経験がありましたので、ある程度の受験ノウハウがあると思っていたため、市販の参考書と問題集を購入し、ひたすら問題を解きました。マークシートの1次試験にはこの方法で何とか対応でき、合格最低ラインでしたが1次試験はクリアできました。
けれども、2次試験対策はほとんど手つかずの状態でした。1次合格後の2ヶ月間で参考書と問題集に取り組みましたが、論述問題の採点を自分でするわけですから、まったくポイントが押さえられず、当然のように敗退しました。
4.平成18年度(受験2年目)
平成17年度の2次試験後に敗因を分析した結果、2次試験対策としては自分の思い込みからの記述ではなく、客観的な視点からの評価が必要だと思いました。それでパンフレットを取り寄せたり、HPをのぞいたりして受験予備校をいろいろ比べた結果、大手の受験校は避け、親身な指導が期待できる比較的小規模な某受験校のDVD通信講座を受講することにしました。この受験校は徹底的に知識を重視するスタイルで、どさっと送られてきた1次対策のテキストやDVDの量に圧倒されながらも、1次用の知識から体系的に勉強することができました。さらに2次試験対策としてもさまざまな知識を得ることができたことはよかったと思います。ただ、どうしても2次模試での点数が伸びず底辺をさまよう状態が続き、2次試験受験に絞ったこの年も敗退してしまいました。
5.平成19年度(受験3年目)
2度目の受験に失敗し、「これからどうやって勉強していけばいいのだろうか」と悩む日が続きました。2年目に受講した受験校の継続会員になって2次対策は続けていましたが、いまひとつ点数が伸びません。この受験校の指導は丁寧で、1次の知識の積み上げから始まって本当にお世話になっており、点数の伸び悩みの原因は私にありました。それは答案を仕上げるスピードが遅く、どうしても時間不足になってしまうことです。「このままではまたダメだ」と焦っていたころ、たまたまのぞいたAASのHPで、ゴールデンウィークの『合格判定合宿』を知りました。正直言ってAASのことはほとんど知りませんでしたので、「どうしようか」とずいぶん迷ったのですが、「何か変われるきっかけになるかもしれない」と思い切って申し込んでしまいました。そして電車に揺られて出かけていった大阪。それまで通信講座しか経験のなかった私にとって、AASの合宿はまったくのカルチャーショックでした。まずなによりも、石原先生をはじめとして講師の先生方との距離がとても近いのです。まさに講師と受講生が一体となっているという感じでした。それに大阪商人の商売を思わせるようなノウハウとアップテンポなノリ。まさに圧倒された2日間でした。ただ、私が戸惑ったのは、それまで受講していた受験校のノウハウとまったく反対の指導内容が多かったことです。けれども、私と同じように他校出身者で合宿を受講していたある方が、「悩むことはありませんよ。両方のいいところをとればいいんですから」と言って下さり、霧の晴れる思いでした。
ところが今年は1次からの受験でしたので、その後は1次対策に追われ、せっかく知ったAASのノウハウを深める時間が取れませんでした。そして1次試験にかろうじてパスした後、あらためてAASのノウハウを身につけるため、9月に行われた直前合宿にも参加しました。ここでも前回同様、AASの講師の先生方や受講生の方々からパワーを分けていただき、残された短い時間を2次対策に没頭することができました。
ここでとても役に立ったのが、AASで出されている2次対策用のDVDです。私は、
@『戦略フレームワーク解説DVD』
A『 2007 年版新白書を攻略する』
B『経営をしっかり理解するを攻略する』
C『スモールビジネスマーケティングを攻略する』
D『国語力だけで事例Vを攻略する』
E『事例Wの経営分析を攻略する』
を購入し、1次試験後の短い期間でしたが、すがるような思いで視聴しました。
これらのDVDは勉強会の形式をとっており、自分もその場に参加しているような感じになります。参加者の迷いや石原先生の厳しいアドバイスが、自然と頭に入ってくるのです。その内容もAASのノウハウがぎっしりで、『国語力だけで事例Vを攻略する』などは、視聴する前は「まさか、そんなことが・・・」と思ったのですが、実際ふたを開けてみると本当に事例Vに取り組む力がついたように思えます。実際本試験でも、このDVDのおかげでずいぶん点数が上乗せできたと思っています。
6.最後に
この3年間、自分でも時間だけは結構かけたような気がします。平日は朝1時間、帰宅後2時間を目標にしていました。ただ朝は眠いし、帰宅後は仕事の疲れのため、平均すると平日は2時間程度だと思います。食後の楽しみだった晩酌も、眠気に襲われるのでかなり我慢してきました。土曜日は市立図書館の自習室にこもって4事例を解くことを目標にしていました。日曜は午前中は勉強に当て、午後だけは家族サービスや雑用に使うようにしていました。それどころか人間ドックで入った病院の病室にも参考書を持ち込んでいました。妻をはじめ、子供たちにはずいぶん迷惑をかけてきたと思います。
長い勉強期間の後、最終的には合格することができたのですが、その勝因を考えると、やはり「モチベーションの維持」に尽きると思います。ノウハウはAASの先生方を信じてついていけば大丈夫でしょう。あとはそれを支えるモチベーションの維持ができるかどうかだと思います。私の場合は、大平光代さんの『だからあなたも生きぬいて』(講談社)や『応援します、あなたの旅立ち』(同)などの本を常に手元に置いていました。両書とも、本来は受験勉強のために書かれたものではないのですが、私の場合はこれらの本の中で、苦しい受験生活を乗り切った大平さんの経験部分を何度も何度も読み返し、「自分にもきっとできる」と合格のイメージを高めるよう努めていました。その他にもAASや他校のHPなどで合格体験記を拝見し、合格した喜びをイメージするようにしたことがモチベーションを維持できた要因だと思います。
今、この合格体験記を書かせていただきながら、私のつたない体験記がどなたかのモチベーションの維持にお役に立てることを願っています。やはり最後まであきらめないこと、これが一番大切なのだと思います。どうか皆さんもAASの先生方を信じてがんばってください。 |