■T . はじめに、まず自己紹介から
受験歴 H 17 1 次試験 × (大手予備校) 2 次試験 −
H 18 1 次試験 ○ (独学) 2 次試験 ○ (AAS合宿 9 月のみ)
平成 16 年 11 月に簿記 2 ・ 3 級を取得後、次のステップを模索していました。そこで、「中小企業診断士」の資格取得の勉強は、今の仕事にも活かせること、経営について学べること、なんといっても短期集中型で飽きっぽい自分には8科目は魅力的でした。
また、心技体を鍛え、「人間力」を向上することにより、人の役に立てる人間になりたいという自分の「目的」を考えるきっかけともなりました。その「目標」のひとつに「中小企業診断士」になるという設定ができました。
思いたったら吉日、平成 17 年 3 月から開始。本試験まで5ヶ月という短い期間だったので、某大手予備校で時間の融通が利く通信ビデオ講座に早速取り組みました。約 5 ヶ月、授業に追いつくだけで精一杯の状態で受験。「運営」が難しかった年で 38 点(あと 2 点)で涙を飲みました。しかし、「まだ自分には早すぎだよ」ということだろうと気持ちを切り替えました。
■U . AASとの出会い
友人が 「平成 17 年度 合格者を招いての合格答案分析会」 に出るといっていたので、自分も便乗しました。平成 17 年の 1 月 9 日(祝日)でした。そこでの合格者の方の「再現答案」・「 80 分のタイムマネジメント」等の話は衝撃的でした。また石原先生のポイントを押さえた説明や考え方が「診断士な人」だという印象を受けました。「ホンモノや、これだ」と 「直感」 で感じました。無料体験の本科の 1 回目に出席しました。
ただ、自分は 1 次試験も通っていないのにこのカリュキュラムを消化し、 1 次試験も突破できるのかと考え、石原先生には、「 1 次試験突破後の合宿に必ず行きます」と伝えました。
選択と集中でした。短期集中、これがやはり自分には向いており、自分を分析した上での決断でした。
この時に、早期にAASスタイルを自分の 2 次試験スタイルとして、「指針」が決まったこと、「 1 次試験突破後の合宿に必ず行きます」と宣言したことが合格できた一つの要因だったと後で振り返ってみると思います。
■V . 平成 18 年 1 次試験
平成 17 年の 1 次試験はアウトプット不足が原因と判断し、アウトプット重視で独学で取り組みました。また「 1 級販売士」はちょうど 1 次試験の範囲内なのでシナジーが発揮できることや、試験慣れも含めて 1 ヶ月間過去問中心で勉強しました。幸いにも一発で7科目合格でき自信がつきました。ここでの気づきは、「やはり資格試験はなんやかんや言うても、過去問や」という実感を持てたことです。
その実感を踏まえ、 1 次試験の勉強でも過去問中心に解きました。 18 年の 1 次試験は新制度ということもあったのか、なんとか今回 1 次試験をパスすることができました。
ポイントは、 1 次試験はとにかくアウトプットを繰り返すことです。それも過去問と自分で決めた問題集 1 冊、模試を繰り返し解くことです。 60 %以上で合格ですからね。
■W . 平成 18 年 2 次試験
1 次試験勉強中は、 1 ヶ月に約 1 週間過去問を解きました。月 1 回wikiやMLのチャットを利用して「バーチャル勉強会」を主催していました。平成 17 年度 4 事例、平成 16 年度 4 事例を 5 月までやりました。チャットでは、事例のテーマや、設問 1 、 2 問をピックアップし設問の制約条件・根拠となる与件情報について議論しました。このように 1 月のAASの説明会からAASスタイルを学習に取り入れてやっていました。 6 ・ 7 月は2次の勉強は一旦やめ、 1 次の総仕上げや模試をこなしました。
1 次試験終了後、すぐに「診断助言事例ワークブック@考え方」の第 1 部「事例の構造化をマスターする」と「診断助言事例ワークブックA書き方」の第 1 部「論理の構造化をマスターする」を読み、 2 次解法styleの 「あるべき姿」 を「イメージ」 しました。
過去問でアウトプットし、 現状を把握 し、「あるべき姿」とのギャップを常にフィードバックしカイゼンするように努めました。 8/16 から過去問を解き始めて平成 15 年の過去問から 14 ・ 13 といき 17 ・ 16 ・・・と過去問を回転させていきました。
この 過去問の復習で使った教材は「AASのスーパーフレームワークで解く 第2次試験(筆記試験)診断助言事例の解答例集」のみ です。
理由は@前述からAASスタイルで勝負すると決めていたから、A 1 次試験後 2 次試験対策という短期決戦において、過去問という実戦におけるAASスタイルを吸収することが近道と判断したからでした。
過去問をできるだけ解き、本試験に望む気持ちで 9/17 ・ 18 の 2 次合格判定合宿に参加 いたしました。この時の自分の心境は、 1 次試験合格発表後で 1 月に「 1 次試験突破後の合宿に必ず行きます」と宣言したことが実現できてうれしかった気持ちと、この勢いにのり今年で絶対決めてやるという強い気持ちがこみあげていました。
合宿は 2 日間に渡り午前に事例を 2 問解き、午後から解説、グループディスカッション、午前の事例の解答をすぐ添削されそのフィードバックを生で行いました。他人の答案を初めて生で見れたこと、自分の答案を添削してもらえたことは反省点や今後の課題などが把握でき非常に得るものが大きかったです。厳しい採点の中、ある程度点数がとれた科目もあり自信につながりました。自信と弱点の両方を得られらたことは大きかったです。
1 社だけ受験した某大手の模試ではD判定でした。過去問の焼き直しをもろに感じその答えを書いて失敗しました。復習はしませんでしたが、素直に与件からだなと意識できました。
2 次合格判定合宿後は合宿の復習を再度行い、過去問の回転の続きを再スタートしました。 10/17 時点で、過去問だけで、のべ 54 事例解きました。 17 ・ 16 ・ 15 年を 3 回転 +2 事例、 14 ・ 13 年を 2 回転していました。
10/18 から 10/21 までの直前 4 日間に5年間の過去問をタテ(例: 1 日で事例T組織事例 5 年分)で見ていき総復習を行いました。そして、 10/22 の本番に臨みました。振り返ってみると、うまくピークを本番にあせることができたと思います。
■X .10/22 の本試験当日
前日までにやるだけやった感があったので、確かに不安もありましたが、自分の力を落ち着いて 「集中力」 を発揮すればいけるんじゃないかという自信をもって臨みました。
事例Tではなんとか解答をまとめることができました。
事例Uではテニススクールの事例が出題されました。自分は大学時代テニススクールのインストラクターをやっていましたので、ある意味動揺しました。しかし、これは「事例問題だ、診断士として取り組むんだ」と言い聞かせながら、後述の 「イメージ」の活用 により解いていきました。これによって、知っていることがでてくると、ついいらないことを書いてしまうという「罠」にハマることを防げたと思います。
事例Vはとにかくデフェンシブに解答しました。
事例Wは解ける問題を確実に解くようこころがけました。しかし、財務諸表の下の小さな注釈を試験後見落としていることに気づきました。やはり事例Wの時間帯は注意力がどうしても低下してしまうんだなぁと試験後体感しました。まだ解釈の余地がありそうなところでしたので、なんとか部分点でもと願っていました。
試験終了後、すぐに再現答案を作成しました。 99 %の再現率でUPできました。
■Y .2 次試験のポイント
1. 「事例問題のストーリー・テーマを把握し、出題者の意図にいかに気づくか 」 が最大のポイントだと思います。
つまり、マクロな視点において、設問文・与件文を読んで、事例問題全体のストーリー・テーマを把握する。それを踏まえた上で、ミクロな視点において、各設問文で、与件文からどのような解答を導き出すことを出題者は望んでいるかに気づくことです。
ここが合否の分かれ目といっても過言ではないといえます。
そのために、 80 分という時間の中で、@どう読み、Aどう考え、Bどう書くか の自分の解答プロセスを探求し、確立していくことが大切です。自分の解答プロセスを意識して問題演習を積み重ねていくことです。
ただ最初は 80 分にこだわらなくていいと思います。それよりも、A「どう考え」るかで、設問文・与件文から出題者の意図に沿った解答をもれなく導き出すプロセスを確立することが大切です。最終的に自分の本試験では、 40 〜 45 分で@「読み」、A「考え」(解答骨子の確定)、残りの 35 〜 40 分でB「書く」ことは一気呵成に書くだけでした。
2. @どう読みAどう考えるか についてのポイント 皆さんは「設問文」と「与件文」では、どちらが大切だと思っていますか?
もちろんどちらも大切なんですが、強いて、どちらかと問われれば?
自分は「設問文」だと思います。理由は、解答は設問文を読んで答えるからです。当たり前ですが、ココを意識するかしないかで解答の方向性は全く異なります。与件文はあくまでも設問に答えるための手段でしかないということです。 つまり、設問文を正しく読解し、それを反映させることができれば、出題者の意図した解答となるといえます。
では設問文をどう読むか?
置き換えて言うなら、出題者の意図は何かを考えること。では出題者の目線に立って考えてみるとどうなるか?出題者が意図した方向の解答に導こうとするなら、「言葉」しかないですね。
つまり、
なぜ出題者はこの設問「文」をわざわざ置いているのか?
・・・「設問の構造化」で紐解く
なぜ出題者は設問「文」にこの「言葉」をわざわざ入れているのか?
・・・「題意」・「制約条件」を把握する
なぜ出題者は与件「文」にこの「言葉」をわざわざ入れているのか?
・・・設問文と与件文のリンクをはる。
「 事例問題の言葉は出題者が意図的に選んだ言葉である 」 ということを肝に銘じてください。
そのことを意識して注意深く設問文・与件文を読んでみると、本当に奥深い文章だなと実感し、感嘆の声があげることでしょう。「Oh!イカ味の揚げせんべい!」と・・・
そのことが感じられるようになると、おそらく解答のブレが少なくなり、安定した解答ができるようになるのではないかと思います。
3. Bどう書くか についてのポイント
「わかりやすく」書くこと です。では、事例問題において、何が「わかりやすい」文章でしょうか?
「問われたことを問われたように書くこと」、「与件文を引用すること」、「MECEであること」「因果で表現すること」の 4 点を意識し、「わかりやすさ」・・・「伝わりやすさ」を表現しました。 究極的には、題意を素直に反映した 1 回読めば採点者がわかるバツにしにくい「シンプル」な答案づくりを目指しました。具体的には、
「問われたことを問われたように書くこと」 は、上述した 2. にあるように「問われたこと」を把握し、あとは「問われたように」書くだけです。具体的には、主語・述語を設問文からそのまま導くことです。自分は制約条件も場合によっては引用しました。
「与件文を引用すること」 は、与件情報はいわゆるヒアリング情報であり、これをできるだけそのまま引用することで「客観性」が高まります。与件文で言っていることを自分の言葉で置き換えてしまって、採点者に伝わなければ意味がありません。与件文は採点者との共通言語であり、最も採点者にわかりやすく伝わりやすい言葉なのです。
「MECEであること」 は、要はモレなくダブリがないことですので、論理的で説得力があります。また、少なくとも 2 点以上から書くことになりますので、「診断士」として必要な多面的・複眼的思考プロセスを採点者にアピールできます。 「因果で表現すること」 は、与件文を因として、果を述べることで、客観性のあるより論理的な文章表現となり、説得力が増します。
4. 右脳の活用
自分は大学時代テニスのインストラクターをしていました。その研修のなかで、右脳の話があり、非常に興味をもち、自分なりにいろいろな右脳に関する本を読みました。この試験においても、右脳を活用して勉強することで飛躍的に伸びるのではないかと思い自分なりに取り入れてみました。
右脳と左脳の役割をみてみますと
左脳 :言語・ 表現力・論理性 ・意識的・・・ゆっくり少量づつ処理
右脳:イメージ・創造性・ひらめき(直感)・無意識的・・・高速で大量に自動処理
といえます。もちろんこの両方のバンランスをとることが必要なことはいうまでもありません。
今回ご紹介するのは、一般的に左脳的な考えであるという前提の下に、意識的に右脳を活用することで、普段の学習の相乗効果を狙う、上記 1 〜 3 で述べたことをより無意識に実践しやすくするといった趣旨からです。また、右脳を活性化することで以下の効果が期待できるといえます。
@「本番」・・・「本試験」で最高度の集中力と能力を発揮することができる。
A頭の回転が早くなり思考力がアップする。
B記憶力がよくなる。
Cアイデア・ひらめき(直感)が出てくる。
以下、自分なりに 「イメージ」化 して 右脳を活用 した 例を 4 つ あげてみます。
@:勉強時 において、計画・実行・統制のPDSを回して、現状の 「自分の成長ステージ」 を鮮明に 「イメージ」 し、適時修正していく。
受験勉強においては、まず「自分」という「資産」を管理することが大切です。自分は エクセル で日程計画と進捗・余力・現品(問題集等)管理を行っていました。勉強時間も日々入力することで、月間の勉強時間も把握でき、モチベーションの維持・向上にも役立っていました。勉強時間の確保=「自分」と向き合う「自分」だけの時間をつくることが大切です。自分は昼休みをわざとずらして、 1 h勉強時間を確保しました。帰りは自宅近くのファミリーレストランで勉強し、家では専ら進捗管理のみにあてました。ファミレスでは、ドリンクバーがあり、喫煙ができるため、数店舗ローテーションして勉強していました。
また最初の時点で 2 次試験の 「あるべき姿」をイメージ し、過去問を解きながら、 現状 を把握し「あるべき姿」とのフィードバックを行っていくことです。現状の 「自分の成長ステージ」 を鮮明に イメージ し、適時修正していくことです。題材のひとつとしては過去問が最適だと思います。自分は 「AASのスーパーフレームワークで解く 第2次試験(筆記試験)診断助言事例の解答例集」 で検証しました。 AASの模範解答が 80 分で書ける「究極の再現答案」である と思えたからです。その解答を導くまでの過程が解説されています。ここで、さきほど述べました A「どう考え」る かで、 設問文・与件文から出題者の意図に沿った解答をもれなく導き出すプロセスの確立 を図りました。「迷」路から「明」路になっていく イメージ です。
質と量の関係でいえば、最初、「質」にこだわり、とにかく 自分なりに考え抜く ことです。どうしても最初は 120 分から 140 分かかって解いていました。だんだん、考える時間が短くなって、自然と「量」がついてくる イメージ です。
A:事例を解く前 に 『最適な状況設定』 を 「イメージ」 してから、事例に取り組む。
「私は一人の中小企業診断士である。社長に ヒアリング(与件情報) し、環境分析から導ける方向性(全体戦略) を
社長(採点官) に、 わかりやすく 提案(解答) をする。
ただし、 判断基準(制約条件) がある。
よって、 判断基準(制約条件) と ヒアリング内容(与件情報) を 素直に 把握し、「診断士として」 「誰もが知っている知識」を活用し、10 人中 9 人が同じ 「診断報告書」(設問間で一貫した論理的でわかりやすい解答)を提案することが求められている。
なぜなら、 「出題者が意図した」答えを導きだす「能力」を試す験だから である。
40 〜 60 %、「出題者が意図した」答えに近づける 「診断士として」 の能力とモラールの向上を図れば、合格できる。 」 ことを念頭に、社長と面談する(各事例に取り組む)
B:問題冊子を手にしたとき に 「答えは『問題冊子』の中にある!」 という 「イメージ」 を描く。 このことによって、
@自分を出さないようにすること、
A設問文と与件文だけで解答を組み立てること
という 自分が課した 2 つの制約条件 として効果を発揮した。
身をもって体験した「実験」だった。「実験」は成功した。
もう少し具体的に書きますと、 @は上述にもあったように、「テニススクール」という「自分の得意分野」がでてきても、 「自分をださない」 ようにすることができた。 Aは、 「出題者の意図」を把握 することに集中でき、 「素直に」「謙虚に」 それを 「設問文」 と 「与件文」だけ で解答を 「組み立てる」 ことができた。
さらに 2 次的効果として、再現答案の再現率、想起率が高くなります。
C:解答する とき、 「制約条件」という角度で「ジャンプ」 し( 主語 )、 きちんと「着地」する ( 述語 ) 「イメージ」 を描く。
「制約条件」を無視したり、超えてジャンプをすると、解答の方向性がブレてしまいます。また、きちんと「着地」することで、多少ふらついて飛んでいても採点者にきちんと飛んでいる印象を与えられます。
■Z . 終わりに
今回合格できましたのも、石原先生をはじめとするAASの熱血講師陣の方々、先輩診断士の方々の体験談、同じ受験生として切磋琢磨しあえた勉強仲間の存在、そして、嫁のサポートなど周りの方々のご支援の賜物だと思います。本当にありがとうございました。 今後は、「中小企業診断士」としての新たなスタートの始まりであり、これからが実務に向けての本当の学びの始まりと考えています。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
また受験生の方々には、目標にむけて「情熱」を燃やし、合格をたぐり寄せてください。 「思い」は実現します。「自分の番号をみつけガッツポーズ !(^^)! 」している「イメージ」を鮮明に描いてください。皆様のご健闘をお祈りしております。 |