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合格体験記>平成17年度 第2次試験合格体験記

「"相手の読みやすさ"を差別化要因に」 新保 裕介

 

■ はじめに

自分はAASでは、いつもほぼ平均点くらいの成績でした。そのような自分がなぜ合格できたのか、
たいしたことは書けませんが、自分の思ったこと、感じたことをありのままに書いてみます。
少しでもこれから受験される方のお役に立てれば幸いと思います。

■ 受験歴

        1次 2次
 平成15年  ○ ×  大手受験校
 平成16年  ○ ×  大手受験校
 平成17年  ○ ○  AAS

■ 平成15年

学習法はとにかく時間をかけ、また暗記中心の方法でした。おかげで一次は一回目の挑戦でクリアできました。しかし、二次試験の対策は、勉強方法もよくわからず、本番でも何を書いたらいいのかよくわからないまま4事例が終わってしまった、という印象しか残っていません。

■ 平成16年

大手受験校、インフォーマルの学習グループでの勉強会、という態勢でスタートしました。そこそこ模試の成績も伸びてきました。ただどこかで受験校の模範解答に近くなってきたかどうかが自分自身を評価する基準になってきたように思います。と同時に、合格するにはこんな解答を書かなくてはいけない、といったような間違った「合格者像」を勝手に作り上げていたように思います。結果は、一次は合格したものの二次は不合格。去年よりは書けたのに、正直どう修正したらいいのか悩みました。

■ 平成17年 

そんな中で、まず初めにおこなったことは、合格者の答案を徹底的に分析することでした。中には、「こんなんでいいの?」といった答案もありました。自分の勝手に描いていた「合格者像」とはかけ離れた、しかし、大変読みやすい答案がそこにはあったのです。自分も今年は答案の書き方をこのように変えてみよう、と思いました。

この意識の変化が今考えると大きかったと思います。そのためには、合格答案の中から、自分がもっともしっくりいくものを選び抜き、その人の書き方に近づけるイメージで練習しました。言葉では簡単に述べてしまいましたが、これが一番苦労しました。今までの自分のやり方を完全に崩す勇気もなかなかなく、意識の中では、こう書こう、等考えるのですが、実際のアウトプットになると元の自分に戻ってしまう、こんなことの繰り返しでした。一度解いた問題を納得いくまで答案を作り直したりして練習しました。同時に設問分解や題意の把握の練習も先生とのFAXのやりとりの中で行いました。

ここの部分をもう少し細かく述べると、自分の場合、解答するプロセスを、@題意や設問を汲み取り解答デザインを図示するまでの段階、A図示したものをマス目に書く段階、という2段階に分け、それぞれ徹底的に練習しました。@の場合は、題意や設問の制約条件などを書き出し、答えるべき内容をツリー形式で図に書き出し、またそれを先生とFAXのやりとりを行う等で、Aの場合は、AASの模範解答を一旦図示してみて、さらにその図からマス目に書きなおす、といったように、明確に分けてトレーニングしました。アウトプットでは、この2プロセスのうちどちらができなかったのか、を考えて自分を修正していく、といった方式で学習を進めました。 このような「素振り」をしっかりやっていたおかげで、どんなボール(問題)がきても、とりあえずは毎回ほぼ同じスイングができるようになりました。

■ 試験終了から発表まで

試験を終えたときには、内容はともかく、自分の型でバットは振ってきた、という充実感はありました。しかし、内容が自信がなかったので、半々くらいの思いでした。

合格発表日、自分の番号をみつけたときはうっすらと涙が浮かびました。と同時に、今まで自分を支えてくれた、いろいろな形で関わってくれた、全ての方々の顔が頭に浮かびました。皆さんにありがとう、という気持ちで一杯になったのを今でも覚えています。

■ アドバイス

本当に皆さんにもこのような感動を味わってもらいたい、というのが今の気持ちです。
そのために、できる限りのアドバイスを書かせていただきます。

まずは、合格者の答案や受験校の模範答案集などを集め、お気に入りの答案を見つけるとよいと思います。そして、こういうふうに書きたい、といったイメージを頭に焼き付けることです。実際自分も去年はそうでした。また、試験当日もそのイメージが頭の片隅にはありました。

また、この試験において自分が最も重要だと感じたことは、相手が読みやすい答案、伝わりやすい答案を書くということです。これを自分の強みにし、他の受験生との差別化要因にするという意識が大切だと思います。
この2次試験は合格率20%弱を言われていますが、実際に「読める」答案を書いてくる受験生は半分もいないと思います。これは、いろいろな人の答案や過去の自分の答案を見たり、添削されている方に話を聞いて、そう確信しました。であれば、まずは、読みやすい答案を書けるようにすることで、20%->50%くらいになると考えたのです。2人に1人受かると思うと気が楽になりませんか。それに「知識」と違い、「書き方」はどのような問題がきても、絶対に使えるツールになります。
これを鍛えない手はないと思います。

次にその50%に入るには、点数を引かれない答案を書く必要があります。細かい知識は必要以上に追わずに、「まあ間違いではないか」と思わせる答案を書くこと。この2点でおそらく合格圏内に入るはずです。

■ 自分にとっての気づき

この試験は、「気づき」が重要だとよく言われます。気づきというものは人それぞれだと思いますが、 自分はよく人が言うような「あ、これだ」といったものは最後まで訪れませんでした。 ただ、その中で、受験勉強の3年間を振り返ると、不合格だった2年間の敗因は、 「合格」というゴールを自分で勝手にとても高いところに設定し、 そこに到達できなければ合格はない、と誤った考えを持っていたことだと思います。 実はゴールはすぐそこにあって、書き方ひとつ直すだけで到達することができるものだったんだ、 というのを今改めて考えています。今思えば、自分にとってこのことが最大の気づきだったと思います。これに気づかせてくれたのが、AASだったと確信しています。

■ 最後に

鷺山先生はじめAASの皆さん、また2年間お世話になった大手受験校の講師の方々、 インフォーマル学習グループの皆さん、そして家族、と自分に関わった全ての人たちに 感謝の気持ちで一杯です。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
また、最後まで拙い文章を読んで頂いた受験者の方々の合格を願ってやみません。
将来、何かの縁で仕事等でご一緒させて頂けたら幸いと思います。頑張ってください。

平成17年度 第2次試験

 
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