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合格体験記>平成17年度 第2次試験合格体験記

「 スーパーフレームワークの活用法 」 中村 俊基

 

平成13年から5年連続で二次試験を受け続け、ようやく合格することができた。AASとの出会いは、平成15年の1月に遡る。当時東京校開設準備のため、セミナーを開催していた石原先生に初めて出会い、平成14年事例3のフレームワークを活用した解説に触れ、目から鱗が落ちた感覚に襲われた。フレームワークは、実際に活用してみなければ、その威力はわからない。ある意味では、常識であり、当たり前のフレームだからだ。

一言で書けば、各設問のレベル感を、すばやく把握できるメリットがある。また、一次試験を知識だと勘違いしていた私にとって、最も基本的であり、かつ本質をついたフレームに対する再認識は、詰め込み型の知識習得が無意味であることを、実感する上でも重要だった。

環境分析・戦略策定・機能戦略という3段階のレベルを把握し、機能戦略を、組織戦略・マーケティング戦略・生産戦略・財務戦略だと捉えれば、各機能戦略を、事例毎に把握すればよいだけだ。戦略は、ドメインの3次元定義を中心に、アンゾフの成長戦略やポーターの競争戦略を、定める。その戦略を導くのが、環境分析であり、事例の上では、理由となる。

組織は戦略に従う。組織戦略は、構造と文化の視点で分類でき、組織戦略のもとに、人事戦略がある。人事戦略は、モラール向上と能力向上の二つの視点でみる。

マーケティング戦略は、標的市場の設定と、商品を中心としたマーケティングミックスの関係性を縦と横の関係に注意しながら把握する。

生産戦略は、需要の3要素であるQCDの視点に立ち、さらに納期対応については、生産計画と生産統制の視点で分類し、生産統制は、進捗・現品・余力の視点にブレークダウンする。

財務戦略は、財務分析という名の環境分析を行い、資源配分という名の戦略を策定し、財務戦略(調達と運用の視点)にブレークダウンする。

すべて常識レベルの当たり前のことなのだが、この当たり前のことが如何にできないかということなのだと感じる。環境分析は戦略策定のためにある。

第一問を環境分析にプロットするということは、その解答の内容は、戦略策定に資するものでなければならない。理由となっていなければならない。一般論を書く余地はなくなる。

第三問が組織戦略にプロットされたならば、その問題の解答は、第一問の環境分析を踏まえ、第二問で定めた戦略方向を実現するためのものでなければならない。

事例の各問題のレベル感を把握し、全体として一貫性を確保するために使って、初めてフレームワークの意味が出てくる。

単純に各設問を、フレームに当てはめればよいというものではない。これは、SWOT分析が単に4つの次元に与件文章を分類すればよい訳ではないことと似ている。SWOT分析が事例を解く上での常識であるように、フレームワークは、解答の一貫性を確保する上での常識なのだ。

診断士試験の事例問題は、基本に忠実に、問われていることに素直に解答を作成することが重要だといわれる。この基本が、フレームワークだ。AASのオリジナルというようなものではないし、特別な魔法のような解答メソッドというようなものではない。当たり前のことを、当たり前に示しただけのことであって、このフレームワークを否定したら、事例問題そのものを否定することになる。

しかし、フレームワークは、あくまでも基本なのであって、事例問題は応用力が問われる。具体的に、事例問題を解く上で、この基本であるフレームワークを如何に応用することができるかで、合格か不合格かの分かれ道があるように感じる。基本であるフレームワークを、単に暗記して、当てはめるだけでは、不十分だと感じる。何故、このフレームワークでよいのか、しっかりと理解しているかどうかで、このフレームワークを応用できるかどうかが決まる。

目の前に、どんなに素晴らしいツールが置かれていたとしても、そのツールを使いこなせるかどうかは、受験生の問題意識や取り組みの姿勢で決まるのだと思う。SWOT分析にしろ、フレームワークにしろ、その活用方法を誤ると思考の硬直化をもたらす。道具は使いこなすことが大事だ。

フレームワークを使って、如何に設問文と与件文を料理するのか、最終的には、道具を使って、与件文を料理するセンスを身につけることが大事だと感じる。私が、与件文の料理方法がわかったと実感したのは、今年の8月だった。5年も二次試験を受けてきて、何を今更と思うかもしれないが、与件文に拘り抜いた過程で、与件文に隠された出題者の意図を把握するための、料理方法が手に取るように見えた。

平成15年の二次試験に不合格となり、その後、一年間のブランクを置いて再び、プロジェクト7への参加という形で、AASの受講生に復帰した。理解しているつもりになっていたフレームワークの意味を、改めて考え抜いたことが、今年の合格を確実なものにしてくれたと感じる。

どうか、次は、みなさんが、フレームワークという当たり前の道具を使いこなして、合格を勝ち取ってください。

平成17年度 第2次試験

 
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