第1問 中小企業診断士 鈴木たすく
問われていることは、「どのような影響を及ぼしていると考えられるか。」です。「影響」と聞かれたら、まず「プラス」と「マイナス」の両面から思考してください。「近年の環境変化」・「農薬市場に」という制約条件からも今回は外部環境分析が問われていることがわかります。従って、上記のプラス・マイナスは「機会」と「脅威」の切り口となるのですが、残念ながら脅威のみを書いている方が多かったです。第5問との一貫性を意識していれば機会の与件情報にも着眼できたはずです。事例のストーリーや設問間の一貫性を常に意識してください。
第2問 中小企業診断士 石原真一
第2問は難問でした。ただ、第1問が外部環境分析でしたので、第2問は「内部環境分析」の設問であると推測することができます。そのため、設問で問われていることが「社長の狙い」であっても、「全体戦略を導くための強みをここで表現しておくこと」が優先するような思考プロセスが本当にできたのかを検証してください。
答案の書き方で気になったのが、「設問文の1文目」を読んでいるようで無視している方が多いことです。この設問が高得点の方は、「A社の経営資源+F社の経営資源=A社の経営資源を補完し、何らかの相乗効果を発揮する」と答案を「設問文の1文目」通りに構成している方です。設問文に書き方のお手本あり!これも再確認してください。
第3問 中小企業診断士 鈴木たすく
与件にある「営業」と「開発」の問題点をヒントにこの2つを切り口とした答案構成とするのですが、この点は多くの方が気付いていたようでした。ただ、肝心の提案内容についてはもう一歩踏み込んでほしかったです。組織構造を考える際は、「専門化」・「権限責任」・「命令一元化」などの組織原則の1次知識を思い出し、それを答案作成のヒントにしてください。
また、本問には「構造上の特徴を踏まえて」という制約条件があるのですが、この特徴を長々と答案に記述されている方もいらっしゃいました。字数にもよりますが、まずは問われていることにしっかりと答えてください。
第4問(設問1) 中小企業診断士 加藤仁史
「問われていることに素直に答える」という視点で考えた場合、切り口としてかならず抑えなければいけないのが、「正社員」「非正規社員」の二つです。その根拠が、設問文にある「雇用形態の違いを踏まえて」と与件にある雇用形態のキーワードです。中にはそのキーワードを「非正規」のように簡略している方がいました。これについてもできるだけ与件のまま使うべきです。
もう一つ考えなければならないのが、「組織・人事のキーワードを使う」ということです。事例Tにおいてこの方法は、論理的な答案を作成するうえで、大変有効に働きます。組織・人事の基本的な要素を理解していますよということを、採点者にアピールすることができます。この二つの視点を意識すると、自然にMECEの関係が作れたかと思います。
第4問(設問2) 中小企業診断士 加藤仁史
与件から、@女性には〜、A若者には〜、B男性や高齢者には〜、と単純に3つ列挙した人が多くいました。その書き方のロジックは、以下の通りです。
・女性 ⇒ 家族団らんの時間を持ちたい ⇒ 就業制度
・若者 ⇒ 地域の活動に積極的に参加したい ⇒ ?????
・男性や高齢者 ⇒ ????? ⇒ 能力を高めるための社員研修制度
間違いはないのですが、文字数と盛り込むキーワードで以下の二つの問題が発生します。
・女性と若者で取り込む制度は同じであるため若者向けの制度に書くことが無くなる。
・文字数が足りなくなり、男性や高齢者の要望を書くスペースが無くなる。
文章を書き始める前に全体の構成を考えましょう。そして、並列で書く文章は同じ構成で書くことが望ましいです。すると、女性と若者が一つになり、上の二つの問題は解消できたはずです。本試験でも、書き始める前に文章構成(答案骨子)を考えることを行ってください。
第5問 中小企業診断士 国谷昭仁
全体戦略の設問で切り口が3つなので、ドメインで答えれば良いと決めつけた解答がありました。切り口としてはOKでも、ドメインそのものを解答したのでは点数にはなりません。理由が問われているので、先に述語を「〜できるため」「〜できるから」と決めておけば、ドメインそのものを解答することはなくなるでしょう。また、切り口が3つの場合は、「3C」の視点での分析も忘れずに行ってみましょう!
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