第1問
(収益性) 中小企業診断士 伊藤勝彦
ほとんどの方が「売上総利益率」を挙げられていました。しかし、問題点の原因として、仕入価格が高騰し売上原価が増加したことだけを説明されている回答が多く見られました。「売上総利益率」の構成要素は「売上高」と「売上原価」です。与件文で「販売価格」についても触れられていることから、売上高に関する説明も回答に盛り込むと「売上総利益率」を選択した妥当性が上がります。
(効率性) 中小企業診断士 指尾成俊
ほとんどの方が売上債権回転率を挙げていました。固定資産回転率を挙げていた人もいましたが、そもそも数値が悪化していませんし、第4問とのつながりを考えると売上債権は外してはならないでしょう。あとは、意外と定量要因(財務諸表上の数値の変化)を書かずに、与件だけで因果を構成する人が多かったです。あれだけ3段論法をやってきたのに・・
(安全性) 中小企業診断士 田畑一佳
安全性に関しては、少し難しかったかもしれません。しかし、与件の中の問題点を探していけば、肝である「設備投資をし続けている」という文章が浮かび上がってきます。有形固定資産回転率を挙げた方も多かったのですが、投資をたくさんしている記述は与件にありましたが、どれも「効率性を重視」とあり、どこにも無駄な投資を行ったとはありませんでした。肝を抑え、ブレない解答を目指してください。
第2問 中小企業診断士 村上昌隆
計算は確実に、“単位”も間違いないか、しっかりと注意してください。
設備投資を実施すべき理由で、「FCFがプラスだから」は、ほとんどの方が解答されていましたが、「安全志向等に対応できるから」と解答された方は少なかったです。事例Wでもしっかり与件文を読んで、施策を行う目的は何かをしっかりと意識することを忘れないでください。
第3問 中小企業診断士 田畑一佳
ここで点数の差が開きました。ここの計算は設問文をしっかりと読んで、図示すれば簡単に解ける問題です。事例Wでは、毎年当然に計算問題が出題されますが、皆が解答できると思われる簡単な計算問題を落としては合格は難しいです。逆に、皆が出来る計算問題を解くことができれば、合格にグッと近づくと言うことです。これだと思った問題は腰を落ち着けてしっかりと解答してきてください。後、計算結果から提案する場合の文章ですが、「こちらの方」が、「計算結果」が「大きい・小さい・多い・少ない」から「結論」という文章構成が鉄則です。単に結論だけを記述しないように注意してください。
第4問(設問1)中小企業診断士 藤原正幸
これまで上げられてきた問題点を解決するための問題です。
Q1で3つの問題点と、Q2でFCFの悪さを上げてきたため、そのいずれかをQ4(1)(2)で解決させます。
解答は模範解答どおりで、別解はありません。
※H13の第4問とあわせて復習してください。
大部分の方が一般論で解答されていました。
問題点を上げっぱなしにするのではなく、まずは「必ず解決する」という思考で取り組んでください。一般論はどうしようもない時の最後の手段です。
事例Wは、
@「万円、千円、四捨五入、切り捨て、等」にマーカーを引くこと、
A皆ができない問題で粘り過ぎないこと、「冷静に判断するもう一人の自分=タイムキーパー」を連れて行くこと、
B第1問は何が何でも取りに行くこと、
以上を肝に銘じて取り組んでください。
第4問(設問2)中小企業診断士 石原真一
まず、第4問の(設問2)であるため、第4問(設問1)との切り分けを行うことです。つまり、(設問1)であげたものとの重複感をなくすことです。あとは、20字ですので、「キーワード」+「キーワード」で表現する意識をもって、@収益性に関するもの、A安全性に関するもの、についてのキーワードを与件からあげると0点にはなりません。
● 最後に
中小企業診断士 田畑一佳
合宿中の事例Wの解説の冒頭でお話しした、事例を解くときの心構えを覚えていますか。過去の合格者の方から、あの一言で合格できたという感謝の言葉を頂いたこともあります。「事例と絶対に敵対しない。優しく接する。」ことを忘れないでくださいね。では、皆さまの合格を心よりお祈りしております。
中小企業診断士 藤原正幸
最後に一言。 油断は禁物です、1事例1事例を慎重に最後まで気持を緩めずに取り組みましょう。残りの期間は、試験会場でのイメージや試験のことだけを考えて生活しましょう。診断士としてご一緒に活動できる日を楽しみにしています! |