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2009年9月18日

9/18 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 gtkさんより

チャレンジ春秋19回目について
「民主党という身体が、その顔である党首の鳩山氏を支えることができるか」という風に読むのが当然だと思いますが。個人の身体のことは言わないでしょう。

--------------------------------------------
■回答(杉本)

杉本です。
チャレンジ春秋19回目についての質問にお答えします。
gtkさんは本文にある「身体」という言葉を、「民主党」のことであると考えたようですね。
そのうえで、「民主党という身体が、その顔である党首の鳩山氏を支えることができるか」ということですね。

今回の春秋で難解であった点が「神経が行き届いた身体」という文章にあったと思います。この点の解釈については、様々な仮説が考えられます。gtkさんの御意見も仮説としては一理ありますが、能の世界を例にあげて「顔つき」にこだわってきた流れを考えると、仮説の域を出ないように思われます。
 
要約として色々なパターンがありますので一概にはいいきることは難しいことなのですが、筆者の言葉をストレートに汲み取ることも重要な点になります。
というのは、本試験の解答で求められる要素として「客観性」があるからです。そのためには、自分の主観を取り除かないといけません。
例えば、環境分析のような問題はほとんど客観的な解答が求められますね。また、それ以外の今後の戦略や具体策の策定など、考えて解答を出す場合にも与件に沿った客観性が求められます。

そのため、今回の春秋要約では、筆者の言葉をそのまま引用した「神経の行き届いた身体」という言葉を解答に使いました。
実際に「筆者の真意がどこにあったか」など今回の春秋の解釈については意見が分かれるところだと思います。私も色々な意見を参考にしましたが、「これだ」と1点に絞ることは難しいようです。
この点は本試験でも、作問者の真意が不明な問題は過去にもいくつも出題されています。その場合、合格者の傾向は「出来る限り与件から逸脱しない」という点にあります。
そのため、今回の春秋要約では、その点に重きをおきました。

gtkさんは、その御意見などから察するに、感受性も豊かであり、今回の要約案に物足りなさを感じるかもしれませんね。しかし、物足りないくらいの解答がちょうどいい場合もあります。本試験まであと少し、がんばってください。

2009年7月10日

7/10 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 T.Sさんより

渡辺進也先生

こんばんは。HPクラス受講生のT.Sと申します。表題について質問させてください。

模範解答は、

「A社は各部門との連携による一体的な取り組みに留意したと考えられる。具体的には、①A社のビジョン浸透を図ること、②各部門や現場担当者を説得し、コミュニケーションを円滑にすること、③貢献意欲を高めるインセンティブ等を十分に確保すること、である。」

となっていました。

そして解説には、
「つまり組織の必要十分条件は、①共通目的、②コミュニケーション、③貢献意欲が必要である、ということです。

この切り口が見えた方は解答ができたことと思います。逆に、与件文を、ただ拾い上げるだけだった方は、ぜひ切り口を検討いただきたいです。そもそも、与件に書いてあることだけを拾わせる試験ならば、診断士的な1次知識は必要なくなってしまいます。」
とありました。

私も今回の問題を解くにあたり、「組織改革」という設問文から、「組織構造」と「組織文化」のキーワードを想起し、「①共通目的②コミュニケーション③貢献意欲」も想起しました。しかし、この①・②・③の切り口を与件から引っ張ろうと思っても、②コミュニケーションの「現場担当者の説得など苦労も多かったが~」くらいしか与件を活用できないと思ったため、①・②・③の切り口の解答作成は断念し、代わりにITの切り口「目的の明確化と効率・効果」を活用して、組織改革につながる内容を与件文から引っ張り、解答を作成しました。

過去の本試験でもAAS受講生の方々の合格答案を見てみると、共通点として、①与件文を徹底活用している、②切り口にこだわり過ぎない、等が挙げられると思います。その事実からいっても今回の模範解答はリスクが高い解答に思えるのですが(模範解答の与件文活用は「各部門や現場担当者を説得し~」のみです)渡辺進也先生、いかがでしょうか?

--------------------------------------------
■回答(渡辺)

T.S様

白書ミニ事例担当いたしました渡辺です。
ご質問、拝読いたしました。

与件活用についての設問ですが、
基本的にはおっしゃるとおり、
与件を忠実に拾い上げる作業が必要です。

ただし、設問において
「考えられるか?」「推測される」などの問われ方をした場合、
与件情報だけでは対応が難しいケースがあります。

この場合には、切り口を有効に活用していただくことになります。

白書事例も8回目となり、基礎から本試験レベルに近いものを、と考えておりました。本試験では問われていること自体がわかりづらいこともあります。そうしたケースでは切り口が有効になります。
そうした思いもあり、今回のような設問出題とさせていただいた次第です。

以上、よろしくお願いいたします。

渡辺進也

続きを読む "7/10 ご質問への回答" »

2009年6月15日

6/15 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 gtkさんより

お世話になります。
gtkです。
ミニ事例7回目を引き合いに出して申し訳ありませんが質問させてください。
AASでは「因果で書く」という文章がよく使われますが、実はいまひとつピンときてません。
ミニ事例7回目の採点基準に 「それぞれの40字の答案が、与件情報を活用し、因果関係で作成されているか?」
とありますので、今回の解答例

①商工会議所の協力を得て、費用をかけずに自前でホームページを作成している点である。(40字)

②地元の名産品であり、これまでも贈答用の需要のあった笹団子を主力商品とした点である。(40字)
③SEOを通じ、自社サイトを見つけてもらうための仕掛け作りに注力している点である。
で「因果で書く」とはどういうことなのか教えてください。何と何に因果関係があるのでしょうか。
これを理解できないと合格はできない気がしてます。
国谷先生よろしくお願いします。

--------------------------------------------
■回答(国谷)

gtkさん、ご質問ありがとうございます。白書ミニ事例第7回を担当したAASの国谷です。

「因果で書く」とはどういうことなのか?
短文(単文)の場合でも、より速く正確に内容を伝えるために、「原因」と「結果」のつながりで書く、ということです。複数の文章で解答する場合、「結論+根拠(または方法)」などの文章構成をとります。この「根拠(方法)」と「結論」の関係をイメージすれば、単文の中の因果関係も理解しやすいと思います。

2次筆記試験は、論理的思考力を問われている試験です。設問に対しては、出題者の意図(題意)に沿った解答をしなければ点数はもらえません。今回の設問で問われていたのは「成功している要因」でした。文章の骨子(主語と述語)は、「要因は、○○○である。」となります。今回の事例に当てはめれば(制約条件:マーケティングの視点で3つ)、
① 要因は、自前でホームページを作成している点である。
② 要因は、笹団子を主力商品とした点である。
③ 要因は、仕掛け作りをしている点である。  となります。
これらは「結果」だけの文章です。これでも間違いではありません。しかし、この文章ではなぜこの3つを答えたのか?採点者には伝わりません(いいかげんに答えたのが、たまたま当たっただけかもしれません)。
そこで、なぜこの「結果」になったのか、「原因」を加えることにより論理的思考で導いた答えであることを採点者に伝えます。文章の骨子は「要因は、△△△により、○○○である。」となります。
この「結果」が解答として妥当かどうかの判断基準は、設問文の制約条件から「従業員8名という小規模なB社ができたこと」です。この判断基準に合っていることを「原因」として表現します(題意に沿った解答ですよ、と主張します)。因(原因)は、与件情報に求めます。

①ホームページ作成の知識や経験はない、(費用をかけて業者に作成を依頼できない)、商工会議所職員の協力は得られる、⇒〔だから〕自前で作成している商工会議所の協力を得て、費用をかけずに  自前でホームページを作成している点である。        因(原因)
                  果(結果)           

②(自力で新商品開発をすることが困難)、笹団子は新潟の名産品であり、贈答用に購入する顧客が存在する⇒〔だから〕笹団子を主力商品にした(認知度や需要のある既存商品を活用した)地元の名産品であり、これまでも贈答用の需要のあった  笹団子を主力商品とした点である。       因(原因)                         果(結果)

③商品が良くても、顧客に見つけてもらわなければ売上に結びつかない、(費用をかけたプロモーションや精巧なホームページ作成はできない)⇒〔だから〕見つけてもらう仕掛け作りに力を注ぐSEOを通じ、自社サイトを見つけてもらうための  仕掛け作りに注力している点である。               因(原因)                 果(結果)

40字にまとめるため「△△△により、○○○である。」という表現にはなっていませんが、下線部分を見れば何と何に因果関係があるか理解できると思います。また、因=「原因」という説明がしっくりこなければ、「結論」を支えている「根拠(または方法)」と置き換えて考えてみてください。
このように論理的で説得力のある文章を作成するために、因果関係を意識することをお勧めしています。

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2009年4月30日

4/30 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 okamotoさんより

出題者のひっかけかもしれませんが、どのような「情報システム」かと問われたら、「SaaSによる営業支援システム」を引用するしかないように思いました。

完全にひっかかった自分自身をさておいて、システムでなくツールである電子メールとホームページを「情報システム」とするのはいかがなものかと思いました。
どんな情報システムかと言えば「電子メールとホームページを活用した情報システム」が正解なんでしょうが、設問に使用する言葉の意味はもう少し、正確に定義すべきではないかと思わざるを得ません(「情報システムのツール」)。

あと、「C社が提案している内容の違い」の意味も色んな解釈ができそうで、他社との違いを書けばよいのかと思ってしまいました。いずれにしても私にはこのような設問が出された場合、2次試験失格者となってしまいます。
愚問ですが、このような場合、頑固頭はどうしたら克服できるでしょうか?
たぶん、この問題を捨てるか、最後にまわすか、そんなことより2次を受けるのをあきらめるかでしょう。

--------------------------------------------
■回答(早坂)

Okamotoさんへ
いつもありがとうございます。
白書ミニ事例6回目を担当しました早坂です。

>出題者のひっかけかもしれませんが、どのような「情報システム」かと問われたら、「SaaSによる営業支援システム」
>を引用するしかないように思いました。

>完全にひっかかった自分自身をさておいて、
>システムでなくツールである電子メールとホームページを「情報システム」とするのはいかがなものかと思いました。
>どんな情報システムかと言えば「電子メールとホームページを活用した情報システム」が正解なんでしょうが、
>設問に使用する言葉の意味はもう少し、正確に定義すべきではないかと思わざるを得ません(「情報システムのツール」)。

⇒今回、全部で39件の投稿がありましたが、そのうちSaaSをあげている
 解答は7件でした。残りの32名の方はSaaSを外しています。
 出題者の人は、「情報システムのツール」などと、受験生に親切な表現は
 しません。電子メールもホームページも様々な情報技術をもとに作られて
 いるもので、一般的に情報システムと言っても問題ないでしょう。
 なぜ、大半の方がSaaSを解答から外すことができたのか、この点を考えてください。

>あと、「C社が提案している内容の違い」の意味も色んな解釈ができそうで、他社との違いを書けばよいのかと思って
>しまいました。


⇒色々な解釈ができる中で、この制約条件は「他社との違い」のこと
 だと判断した理由は何でしょう?
 また、「他社との違い」がどこから発想されたのか、よくわかりません。
 与件文には他社の情報は書いていないですよね。
 与件文の読み込みが浅い可能性があります。

>いずれにしても私にはこのような設問が出された場合、2次試験失格者となってしまいます。
>愚問ですが、このような場合、頑固頭はどうしたら克服できるでしょうか?
>たぶん、この問題を捨てるか、最後にまわすか、そんなことより2次を受けるのをあきらめるかでしょう。

⇒設問は変わりませんので、自分が変わるしかありません。
 頑固頭を自覚しているのであれば、頑固さを取り除くことに真正面から
 取り組まないといけません。そこから逃げていては合格はできません。

 診断士試験は生半可な試験ではないからこそ、自分の考え方やプライドや
 生活習慣など、すべて変えていかないと合格はできません。
 診断士試験を受ける前と合格後では、別人になっているような感じです。
 受験時代のそのような経験を通して、「診断士としてふさわしい自分」に
 なったとき、合格できるのだと私は思っています。誰もが通る道です。
 
 まだ本試験まで時間があります。
 投げ出さず、ぜひ最後まで頑張ってください。
 応援していますよ!

2009年4月22日

4/22 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋についてご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 fussan21さんより

●春秋のH19年版とH20年版で、同じ要約を求められているが、
解答・解説を読んでいると、全体を通して方針というか採点基準の
ようなものに違いを感じます。試験対策として考えてみると、
いろんな意見を聞けて、我々にとってはプラスと思っています。

H21年始め頃の各人の投稿を思い出しても、H20から始めた人と
H19から始めた人で明らかに違っていたと思います。

H20の第1回目に鷺山先生の解説に以下があります。
 今年の「チャレンジ春秋」は、昨年までの方法と若干異なります。
 本年は国語の基本を練習することに重点を置きます。

→では、昨年まではどうだったのか?
筆者の主張(メッセージ)を重視していたのか?
昨年に比べ、比喩を厳しくし、わかり易さを優先したのか?

●比喩OKというのは、言い過ぎですが
春秋で何回も繰り返し出てきたり、「」付であったり、キーワードと
考えられるような単語は、そのまま使っても問題ないか どうかですかね?

■ご回答(鷺山)

こんにちは、鷺山です。
頑張っていらっしゃいますね。
何事も意識化して取り組むことが効果につながります。
今回のご質問の内容を拝見しても、かなり意識を高く持って
要約練習をされているのがわかりますね。嬉しいです。

■さて、ご質問にお答えします。

 ご質問1:H19年度までとH20年度からは採点基準が違うのではないか?

 ご回答1:採点基準というより、
      H19年までの要約練習と、H20年からのそれは方針が違います。

H20年度の冒頭で、違いを明確にお伝えすべきでしたね。ごめんなさい。

fussan21さんもお気づきのように、
・H19年度まではメッセージの把握や趣旨を把握する力を養っていました。
・H20年度からはメッセージや趣旨だけでなく試験対策のための
 国語力UP効果を狙っています。

もっと簡単に言うと、
H19年度までは、要約力の基礎を学んでいました。
つまり話しの筋がわかるかどうかを学習してもらっていました。
主に読む力の基礎練習ですね。

H20年度からは試験対策として次の点も強化しています。
・考える力
(このチャレンジ春秋でいうと、相手に意味が通じやすいように言い換える力)
・書く力
(読み手にわかりやすいように、ロジカルに表現する力)

方針を変更し強化した理由は、基礎練習の中で読むことに慣れてきた方も多いと判断し、
レベルアップを図りたかったため、そうして診断士試験の採点基準にできるだけ
符合させ、実践的な練習にしたかったため、です。

________________________________________

 ご質問2:春秋で何回も繰り返し出てきたり、「」付であったり、キーワードと
      考えられるような単語は、比喩だと思っても、
      そのまま使って問題ないか?
 
 ご回答2:基本的にはOKです。

まず、この要約練習の目的を考えてみましょう。

試験で必要とされる「読む」、「書く」という基本的な力を
向上させること。これによって時間短縮や読み書きの精度向上を図ること
を究極の目的にしています。
診断士試験では80分という限られた時間の中で、「考える」時間を
どれほど確保できるか、が勝敗を大きく分けます。
できるだけ多くの時間を確保するためには、その他の力を
できるだけ素早く、正確に行う必要があります。

もちろん合否には、思考力の違いもある程度はありますが、
一般的には、みな1次を合格してきている人なのであまり差がでません。
しかし、読み書きが素早く正しくできる人は、合格率も高いです。
診断士2次試験の80分という時間制限の中で、、
読み書きがスムーズな人は、考える時間をより多く確保できるからです。
出題者意図も読み違えませんし。


---ここでご質問に戻りますが、

以上から、この要約練習は言葉の使い方自体が練習目的ではありませんので、
どうしても比喩しか使えない場合は、どうぞ使ってください。

例えば、どうしても代替えになるような言葉が与件に見当たらない、
自分で言い換えようとしても、どう表現して良いかわからない、時などです。
いくら考えても時間オーバーならやむを得ません。
時間を守ることを優先させた練習としてください。
試験も80分という時間制限があります。締切時間を設定して身体を慣れさせましょう。

また「 」など、カギ括弧の場合は、特別な用語を指す意味になりますので
使ってもあまり違和感はないかもしれませんね。唐突感が無ければ使っても
OKです。

■今後の練習法

合格答案とは、
・いつ、誰が、読んでも、与件文を読んでいない人が読んでも、
 なんとなくストーリーや言いたいことがわかる答えです。
・『設問でこんなことを聞かれたのかなあ・・・』と、解答だけを
 見ても、逆算で設問文が想像できる答えです。

これを書けるようになるための練習ですから、
『ぱっと見て、意味がすぐにわかる文章』をできるだけ目指してくださいね。

方法としてはAAS案や優秀者答案から、比喩の言い換えの仕方など、
その都度学んでいくことが有効です。そうして真似ていくことです。

ちなみにこのチャレンジ春秋は、講師は担当制ですが、
AAS案は田畑、杉本、高橋、鷺山の4名で確認し、作成しています。
合格へのノウハウが実現されている案かどうか、何度も意見を交わしながら
注意を払ってアップしていますので、安心して見習ってください。


■最後に

これまで10年あまりの間、春秋の写経や要約を通じ、
「合格者と国語力の相関関係」を見てきました。

この要約練習が、合格答案作成に活かせる場面は大変多いです。

この10年あまりの経験から感じるのは、

・書いてあることを素早く理解できる人、
・書いてあることを客観的に見れる人、
・因果でロジカルに表現できる人、
・わかりやすくシンプルに表現できる人、
・具体的に表現できる人、
・総体的に述べることができる人、
・時間内におおよそ合った要約文にできる人、
・・・・などなど、
これらの人たちはやはり合格しやすいということです。

もちろん要約練習が合格のコツの全てではありませんが、
私たちが体験した合格のためのノウハウを、できるだけ盛り込んで
皆さんへお伝えしていきたいと思っています。
これからも頑張って継続してくださいね。

以上

2009年3月26日

3/26 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例(5回目)のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 YmHiroさんより

自分の知識より導いた解答はNGと考えますが、予測から導いた
解答はOKとのご指導なのでしょうか?

■ご回答(渡辺)

予測、ご自身のご経験からの解答は一般的に好ましくありません。
今回のケースの場合、与件文に「与信管理」「棚卸管理」と明記されているため
この情報をもとに組み立てる問題となっております。
詳しくは以下、回答を申し上げます。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

与信管理が売上債権の回収を促進するシステムある記述があれば良いのですが、
あくまで与信管理としか明記されていません。
売上債権が減少の効果が有りそうだとは予測できますが、記述が無いのです。

■ご回答(渡辺)

与信管理の目的は、未だに回収できていない売上債権を把握し
定期的・適切に管理することで早期回収を目指すものです。
また、新規取引先というよりは、既存取引先に対してのシステムであることが
与件から読み取れることと思います。

ですので「売上債権の減少」が見込めると解答に結びつきます。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

棚卸管理 ⇒ムダな棚卸資産の排除 ⇒ 棚卸資産回転率向上
妥当だとも思えますが論理が飛躍しています、これでは予想の域を出ません。
棚卸管理が棚卸を簡単にするシステムである可能性も有ります。
棚卸管理がムダな在庫持たないようにするシステムある記述が
あれば良いのですが、何を指すか明記されていません。
もちろん、それによる効果も明記されていません。

■ご回答(渡辺)

予想ということではなく、
これについても「棚卸管理の目的」を考えていただければ幸いです。

論理を結び付けているのは、「一次知識」になります。
今回のケースで言えば、
「与信管理の目的」「棚卸資産の目的」であります。

この知識があることで論理が結びついてきます。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

この設問がもし2次試験を意識するものであれば、設問2や3で売上債権や棚卸資産の
減少効果が期待できる点について問われるため、不確定な情報でB/Sの改善を謳わない
のが得策とのご指導だと考えました。

■ご回答(渡辺)

2次試験を意識されるのであれば、
情報の優先順位から検討すべきでありますので
上記の考えもありえることと思います。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

最後に、解説にあります収益性を表す公式ですが
「総資本対経常利益率=総資本回転率×売上高対経常利益率」
が、正しいと考えれば宜しいでしょうか?
文章内にも誤植がありますがそちらも同様でしょうか?

■ご回答(渡辺)

大変失礼いたしました。

解説のほうが誤植となっておりました。
早急に差し替えをさせていただきます。
申し訳ございません。

解答解説を訂正しております。白書ミニ事例(5回目)の解答解説はこちら

続きを読む "3/26 ご質問への回答" »

2009年3月25日

3/25 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例(5回目)のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 gtkさんより

今回のミニ事例は私は効果を数字で表したのですが、解答例を含めて入賞解答は数字が記されてないことから類推すると、解答にあたっては特段の指定がないかぎり、数字は書かないほうがベターなのでしょうか。ご教授の程お願いします。

--------------------------------------------
■ご回答(渡辺)

gtkさん

おはようございます。
ご質問ありがとうございます。

今回の設問では、収益性を問われていましたので
利益率と回転率の視点が必要でした。

それに関連する与件情報をどれだけまとめられるか、ということが
ポイントとなります。

ご質問いただいた数字の記載ですが、
数字が入ると具体的になり、普段の解答ではGOODとなります。

ただし、今回は字数が60字という制約があり
これをまとめることを最優先といたしましたので
ご質問にある数字が入りませんでした。

具体的には解説をお読みいただきたいのですが、
3つの与件情報を60字に入れることが必要でした。

以上、よろしくお願いいたします。

2009年3月23日

3/23 ご質問への回答③

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 YmHiroさんより

1.最初に掴んだ主張に因果が無い春秋の場合には、因果が有る主張に切り替えるのは間違いでしょうか?季節感が合うのも心配だ→なぜ? と原因を抽出しようにも春秋に記載が無い場合には主張を再考する癖が有りますが、良く無いことなのでしょうか?

■ご回答(高橋)

→まず要約の骨子を作る時、因果関係で文章を構成しようと考えることは、決して間違いではありません。なぜなら、目指すべきところは、「春秋全文を読んでいない第3者にもわかりやすく伝えること」であると考えるからです。読み手の立場からすると、「△△だ」という主張文だけですと少なからず一方的に感じます。「○○だから、△△だ」と表現すれば、やはり相手に納得感を与えますよね。また、日頃から因果関係で表現しようと意識するのは、必ず2次試験本番で威力を発揮すると思います。当日になって「因果関係で書こう」と意識しても簡単にできるものではありません。まして、試験本番は極度に緊張している状態ですから。
"主張を再考する癖"は良いことだと思います。客観的に文章を捉える方法の1つでしょう。合わせて2次試験を想定した時間制限への意識を忘れずに練習していくことも重要だと思います。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

今回のAAS案の場合には「温暖化で」「心配だ」では無く「温暖化で」「合う」と「合うので」「心配だ」の2つの因果が読み取れます。2つ合わせて「温暖化で」「心配だ」はNGと考えます。そうすると「合うので」私は何を(なぜ?)「心配する」のでしょうか?

■ご回答(高橋)

→「記録的な暖冬ではないのだが、温暖化が進めば暦の季節感も変わるのではと心配してしまう。」というYmHiroさんの要約案は、この「(なぜ?)心配する」という部分を文章から推測して上手に表現されており素晴らしいと思います。ただ「温暖化で暦の季節感も変わるのではと心配してしまう」という部分は、もう少し与件の表現を素直に使った方が良いと感じました。つまり「温暖化で季節感が合うことを心配している」で止めておいた方がよいかと。今回のように主張内容がいまいちはっきりしない場合は、あまり深読みせず、"文中に書いてあること"を中心に要約文を組み立てていく方が、リスクが少ないと思います。(今回の題材は判断が難しいのですが・・・。)2次試験の与件もあいまいに書いてある場合がありますね。こんな時は「与件文から推測した因果関係で書いた解答」よりも「与件に書いてあることから言える因果関係で書いた解答」の方が、説得力があります。なぜなら"与件に書いてあるから"とはっきり言えるためです。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

2.解説の中で「雛祭り」と「温暖化」は繋がらないとの記述がありましたが、これは繋げるためには20文字以上を割いて繋げる必要がありそうなので諦めて「暖冬」と「温暖化」を繋ぐ方が妥当だと感じますが間違ってますでしょうか?なぜ「雛祭り」が必要なのでしょうか?「季節感が合う」ためには必須ですが、合わせなければ「雛祭り」は一例として捉えても良いのでは無いでしょうか?「温暖化で新旧暦の季節感が合う」のは「雛祭り」ですが、「雛祭りの新旧暦の季節感が合う」現象は温暖化の一例との割り切り方もできるのではないかと考えました。チャレンジ春秋では、背景の記載が無理であれば背景は諦めて因果が有る短文を作ることに重きを置いている訓練だと認識していますので、違和感を感じました。

■ご回答(高橋)

→今回「雛祭り」は一例として捉えても妥当だと思います。現に半数以上の方が、キーワードとして入っておりませんでした。ただ、解説にも書かせて頂いた通り、AAS要約案は「雛祭り」をキーワードとして入れています。理由は、この春秋が掲載されている3月3日を踏まえてあえて「雛祭り」を題材に書かれており、また話題の大半が雛祭りについて書かれているためです。第4段落の最後まで雛祭りを語っていることから、筆者は「雛祭りに想いを馳せて」今回の文章を書いたと感じ取れます。よって雛祭りを一切無視すると、筆者の気持ちを全て無視することになるのではないか?と判断しました。
ただ、YmHiroさんが
①「暖冬」と「温暖化」を繋ぐ方が妥当ではないか?
②「雛祭り」は一例として捉えても良いのではないか?
と思われたのは極めて当然なことだと思います。その考え方も十二分に考えられます。(私も当初そのように捉えました・・・)「雛祭り」というキーワードが入っていなければ、絶対にダメ ということではありません。ただ今回は入れた方がベターであると判断しました。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

3.「心配だ」と断言していますが、「そんな心配もする」を「心配だ」と断言しては意味が変わると思います。「雛祭りだ」とは言ってますが、何度読んでも「心配だ」とは言ってないような気がします、読んだ感じから平易な表現にすれば「そんな心配もしてしまう雛祭りだ」では無いのでしょうか?「そんな心配だ」で意味が変わる場合は、断言するのは宜しくないと感じます。

■ご回答(高橋)

→今回の筆者が主張したい部分は、やはり「そんな心配もする今年の雛祭りだ」(第4段落)の部分ですね。しかしこの文そのままではわかりにくいでしょう。これを主語・述語に並びかえて「(私は)今年の雛祭りで、そんな心配もする」としても大きく意味は変わらないと思います。※今回gtkさんからのご質問への回答の中で「今回のAAS要約案 思考プロセス」をアップしています。ぜひそちらもご参考に。

--------------------------------------------

■質問 YmHiroさんより

4.「合うのも心配だ。」の「のも」は国語ではどんな意味でしょうか?私の力では「○○○するのも×××するのも心配だ」の「のも」以外に思いつきません。もしそうなら、「○○○」が書けない場合には具体的ではなくなり、使え無いと感じます。

■ご回答(高橋)

→準体言の{の}であると考えます。体言(名詞)に準じる働きをする「の」のことで、「の=こと・もの」などの名詞に置き換えることができる場合の用法です。
(例)雨がやむのを待つ。→雨がやむことを待つ。
(今回のケース)温暖化で季節感が合うのも心配だ→温暖化で季節感が合うことも心配だ。
「も」は強調の意味をもつ助詞であると考えます。

※国語的に分析しましたが、実際にここまで考える必要はないと思います。本番の試験時間の80分間の使い方を考えれば、文法などの細部にこだわるよりも全体の一貫性や設問間の整合性を取っていくことに注力する方がよいでしょう。

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■質問 YmHiroさんより

さらに蛇足ですが私が文字数を数えると(39字)なのですが、(40字)が誤植と考えれば良いでしょうか?

■ご回答(高橋)

→ご指摘の通り、39字です。大変失礼いたしました。

YmHiroさんは、要約プロセスが確立されていて非常に高い要約能力をお持ちだと思います。日頃、メーリングリスト等を通じて、積極的にトレーニングされている成果なのだと思います。「継続は力なり」ですね。ただひとつだけ気になった点があるのですが「チャレンジ春秋」に関して言えば、もう少し大きく捉えて練習していってもよいかと存じます。といいますのは、「チャレンジ春秋」は診断士2次試験に合格するためのトレーニングの1つです。いい要約文を作ることが目的ではありません。あくまで目的は、「診断士2次試験に合格すること」です。2次試験は正解が1つではないでしょう。つまり異なった答え方でも得点できるということです。よって、2次試験では「100点満点を目指すのではなく、まず最低限60点を確保すること」がポイントではないかと思います。ベストの解答作成よりも、ベターな解答作成を目指す方が合理的です。今回の質問からもYmhiroさんが熱心に真剣に学習されていることがひしひしと伝わってきます。ぜひ合格に向けて頑張ってください!

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3/23 ご質問への回答②

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 maruさんより

チャレンジ春秋9回目ですが、今回ばかりは私の解答 「地球温暖化で雛祭りの起源のような新暦と旧暦のズレがなくなる心配がある」のどこが問題なのか、解説を読んでもわかりません。

字面からわかる立冬や立春と違い、雛祭りの場合は起源をたどるとズレがわかるという趣旨の話ですから、私は起源というキーワードを入れる必要があると判断しました。ほかのキーワードはすべて盛り込んであります。問題点をご説明いただけませんでしょうか。また、要約案ですが、たった40字の中で「季節感」という言葉が2回も出てくるのは疑問を感じるのですが。

--------------------------------------------
■ご回答(高橋)

 maruさんの"今回ばかりは・・・"という表現に相当な???がおありであることが伺えました。maruさんの要約は、"雛祭り""温暖化""新暦と旧暦のズレ"というキーワードが盛り込まれており、素晴らしいと思いました。今回主要キーワードをもれなく盛り込まれた方は少数です。ただ、気になる部分があったのです。それは以下の通りです。

"雛祭りの起源のような新暦と旧暦のズレ"→この部分です。この文は、与件文を出来る限り引用し、洗練された文だと思います。よく推敲されたことが伝わってきます。しかし、この文を初めて読む人の立場になって見てみると、理解しづらいと感じませんか?つまり、読み手は、「雛祭りの起源のような・・・とは一体何?」「雛祭りの起源とはそもそも何なの?」と感じるのではないかということです。maruさんも私も約600字の春秋を前もって読み込んでいます。でしたらこの要約は十分に理解できます。しかし、パッとこの文「雛祭りの起源のような新暦と旧暦のズレ」だけを読んで判断する人(いわば2次試験の採点者)からすると???になってしまう可能性が高いのです。

また、maruさんのご質問の内容に"字面からわかる立冬や立春と違い、雛祭りの場合は起源をたどるとズレがわかるという趣旨の話なので、起源というキーワードを入れる必要があると判断した"とあります。確かに、雛祭りの場合は起源をたどるとズレがわかるという話をしています。しかし、最終的に筆者が述べたいことは「ただ、温暖化が進めば、いずれピッタリの季節感になるかもしれない。そんな心配もする今年の雛祭りだ。(第4段落)」という部分であると考えます。"雛祭りの起源"の話は、「旧暦の雛祭りは起源をたどると青々と草萌える季節に行っていて、現代の雛祭りの季節感とそもそもズレがあるんだよ」と前置きしている存在と捉えました。よって"起源"というキーワードの優先順位は若干低いと考えました。

また、要約案ですが、たった40字の中で「季節感」という言葉が2回も出てくるのは疑問を感じるのですが。
→確かにその通りです。私も"季節感"という言葉を2回使うことを最初ためらいました。しかし、"読み手の立場になって考えると使った方がよい"と判断するに至りました。それは以下の通りです。

【今回のAAS要約案】
本来雛祭りは旧暦で行い現代の季節感とズレるが、温暖化で季節感が合うのも心配だ。

※要約後半部分は「温暖化で季節感が合うのも心配だ。」としています。最初は「温暖化で合うのも心配だ。」にしようと考えました。こんな具合です。
              ↓
【当初の要AAS要約案】                
本来雛祭りは旧暦で行い現代の季節感とズレるはずだが、地球温暖化で合うのも心配だ。

ここで気になったのは、後半部分です。「地球温暖化で合うのも心配だ」の部分。前半部分に"現代の季節感とのズレるはず"と示してあるから、"季節感のズレが合うこと"だと理解してくれるだろう?!と思いました。しかし、文脈を読み取る時というのは、大抵最後の部分にまず着目します。「地球温暖化で合うのも心配だ」の文章だけを見るとやはり「一体何が合うの??」と感じてしまいます。よって、ここでもあえて"季節感が~"と具体化することで読み手にわかりやすくしようと考えました。あくまで見た目より、読み手重視です。以上のことから、"季節感"を前半後半に1つずつ入れました。

私も受験生時代に春秋要約を行っていましたが、maruさんのように、「今回ばかりは自信があったのに~なぜ??」ということが何度かありました。しかし何日か後に改めて俯瞰してみると、要約が近視眼的になっていることに気が付くケースが多かったです。きっとこのサイクルを繰り返していくことで、客観的に要約する力が高まっていくのでしょうね。継続は力なりです。ぜひ合格に向けて頑張ってください!

3/23 ご質問への回答①

HPクラスのメンバーから
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■質問 gtkさんより

チャレンジ春秋9回目の要約について
解答見本を含めて入賞投稿の論旨が「温暖化により、いずれ新暦と旧暦の季節感
が合う」となっていますが間違えではないでしょうか。温暖化によりピッタリす
るのは旧暦3月と新暦3月だけであり(なぜなら温暖化が進行しているから)、そ
こをしっかりと言わなければ内容が「温暖化により1年間の季節感が合う」と
なってしまうので、結果的に間違った要約になると思うのですがいかが。
具体的な例としては旧暦の10月下旬は新暦の12月上旬であり、その季節感は寒い
季節といえます。しかし、暖冬により暖かくなるので季節感は合いません。

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■ご回答(高橋)

温暖化によりピッタリするのは旧暦3月と新暦3月だけであり(なぜなら温暖化が進行しているから)
→確かにその通りですね。本来寒いはずの季節感が暖かい季節感になった時にだけ"ピッタリする"と表現できます。夏で考えれば、「温暖化でより暑い季節感になってピッタリする」とは表現できません。

結果的に間違った要約になると思うのですがいかが。
→事実を突き詰めて考えれば「"結果的に"間違った要約(内容)」になりますね。ごもっともです。しかし、そこまで深堀すると"行き過ぎ"の感は否めません。「言っていることがおかしいよ!」という正しいご指摘なのですが・・・。あくまで文章に忠実に要約すると、入賞投稿やAAS要約案になろうかと思います。(下記にある思考プロセスをご参照頂ければと存じます)チャレンジ春秋は、内容が事実として正しいかどうかというよりも、文章(与件)に忠実に(主観を出来るだけ入れずに)、客観的に見て要約しているかどうかを重視しています。

なぜならば、「診断士2次試験合格のためのチャレンジ春秋であるから」です。gtkさんもご存じの通り、2次試験での与件文は、内部環境、外部環境、について書かれています。これらを前提条件としてSWOT分析を行い、それに基づいて診断、助言を行っていきますね。しかし実際のところ"与件文は具体的に書いておらずあいまいな部分が多い"と感じませんか?例えばH20年度の組織事例で「新規事業が失敗するか・成功するかに○をつけよ、そしてその理由を示せ」とありました。与件から判断すると、この場合ではどちらも導けるのです。(どちらを選んでも懐疑的な気持ちになりますが・・・)

2次試験は「与件情報から言える範囲で、論理的に示す」ことがキーになると思います。近道はできれば与件文を事実としてそのまま使うことです。そうすれば胸を張って「だって、与件に書いてあるから」と言えます。もし、推測しすぎた文章を書くと、「そうとも取れるけど、そこまで書いてない」と言われかねません。よく「素直に書けば合格する」といわれるの、はこの辺りのことを指しているのでしょう。

gtkさんの今回の要約文『旧暦雛祭りの季節感が新暦下でもピッタリになるかもしれず、地球温暖化の進行が心配だ。』は、主旨は確実に捉えていらっしゃいます。"雛祭り"というキーワードもしっかりと入っています。そして、私が先ほど述べました、「出来るだけ与件を使う」という点からも見事です。しかし、

①一つの文として客観的に見た時、雛祭りと温暖化のつながりが不明確に映ったため、
②"温暖化の進行が心配だ"は、深読みだと判断したため、

(どちらにしても今回は難易度高でした)
という理由から残念ながら今回は入選とはなりませんでしたが、2次試験に必要な論理的思考力や要約能力は非常に高いと存じます。必ず本年度合格を勝ち取ってください。


今回のAAS案 思考プロセスの概要

①そんな心配もする今年のひな祭りだ。※今回一番の主張部分(第4段落より)
   ↓
「そんな」とは一体何?
推測せずにまずは文脈から拾うと「温暖化が進めば、いずれピッタリの季節感になるかもしれない(第4段落)」こと
   ↓
温暖化が進めば、いずれピッタリの季節感になるかもしれないと心配もする今年の雛祭りだ。
  
② "いずれピッタリの季節感"とは一体何?「季節感は本来、新暦と旧暦でズレるはずだが、それが合致すること(第4段落)」
   ↓
温暖化が進めば、いずれ新暦と旧暦の季節感が合ってしまうのではないかと心配もする今年の雛祭りだ。   
              
③ 主語・述語に並べ替える。「(私は)~心配もする。」
   ↓
(私は、)今年の雛祭りにて、温暖化が進めば新暦と旧暦で季節感が合ってしまうのではないかと心配もする。

④ この文章だけでは話が一方的で伝わりづらいため、前置きとして「本来は新暦と旧暦で季節感がズレるはずであること」を表現する。文中に「雛祭りの起源は、青々と萌(も)えだした草を踏んで厄を払う鞜青(とうせい)に行き着く~(第4段落)」とある。この文章を使えばズレとは具体的になる。しかしこのままだと伝わりにくいと思われるため、わかりやすく言い換えれば、「現代の雛祭りの季節感と本来(起源)の雛祭りの季節感はそもそも異なる」となる。
   ↓
現代の雛祭りの季節感と本来(旧暦)の雛祭りの季節感はそもそも異なるが、温暖化が進めば、 旧暦と季節感が合ってしまうのではないかと心配もする。
   ↓
(40字に収まり、かつ春秋を読んでいない人にもわかるように文章を校正する)
   ↓
雛祭りは本来旧暦で行い現代の季節感とズレるが、温暖化で季節感が合うのも心配だ。

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2009年2月25日

2/25 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
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■質問 カープさんより
 ※チャレンジ春秋(7回目)思考プロセス②より

「今回のAAAの要約案」では、「発明」というキーワードを使い「発明で新市場と雇用を創出しよう」となっており、解説においても筆者が望んでいるのは「新市場と雇用を創出する発明」である、とありますが、私はあくまで江戸時代の浅間山噴火の時に「だるまが発明」されたということであって、今回の筆者の主張が「発明」と特定した上で、新市場と雇用を創出しようと言っているわけではないように読み取れるのですが、如何でしょうか?


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■ご回答(杉本)

カープさん、AASの杉本です。

今回のご質問は、「筆者の主張が『発明』と特定しているか」ということでしたね。

『発明』というキーワードは、新市場と雇用を創出するための「何か新しい試み」を表現するために、筆者の言葉を引用しました。
 
今回のカープさんの要約とAAS案では多少の表現の違いはありますが、主旨はほぼ同じであると考え優秀賞にさせてもらいました。
本試験(事例問題)では更に「設問文」をよく読み、「何が問われているか」を明確にすることで精度をあげてください。
  
今回の春秋は40字以内でまとめるには難しい題材でした。そのなかでは筆者の言葉(本試験でいえば与件文)を引用させてもらうのはリスクが少ないと考えました。
本試験でも与件文を引用することが効果的です。
カープさんの要約も、与件文をうまく引用されていました。
過去の合格者答案には必ずといっていいほど与件文が引用されています。
これは、「一般論ではなく、この事例企業のために考えましたよ!」という採点者へのアピールにもなります。

この調子で引き続きがんばってください。

2009年2月 9日

2/9 ご質問への回答

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ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
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■質問 YmHiroさんより

田畑先生
お世話になります。
YmHiroです。

チャレンジ春秋(6回目)について質問があります。
ご回答をよろしくお願い致します。

思考プロセスにも記載しましたが、この回の春秋から要約を原文のまま切り出すと以下のようになります。

「米国の高揚にはほど遠い首相の公邸入りだが、起死回生につながるかどうか。」

これは、原文がそのまま要約の骨組みに使えるマレなケースだったと思いますが、私の要約はいつもの骨組みでまとめました。

「麻生首相が公邸入りしたが、米大統領の盛り上がりには程遠く政権維持に繋がるだろうか。」

春秋の要約訓練を続けていますと、以下のような骨組みになる場合が多いことに気付きました。

(背景)だが、(原因)なので(結果)だ。

この骨組みに集約されやすい理由は思考プロセスにあります。
主張(述語)  「(結果)だ。」
因果(なぜ?) 「(原因)なので」
背景      「(背景)だが、」

この方法は要約のエッセンスを全て網羅することが出来ますが、
原文のロジックがはっきりしている場合に原文のロジックとは違った組み立てになります。

チャレンジ春秋の採点基準でお伺いしたいのですがロジック順について
今回のような場合はどのように考えればよろしいでしょうか?

AAS案 → 原文に忠実
YmHiro案 → 思考プロセスのまま

この場合にYmHiro案は減点の対象になるのでしょうか?

実は思考プロセスのままの骨組みは非常に読みやすく、書きやすいので「勝手に春秋」のメンバーにも骨組みをお勧めしようかと考えました。
しかし、チャレンジ春秋の解説では「このような骨子になります。」のような骨組みありきの解説は無いため、骨組みが癖になった場合に弊害があるのではないかと心配になりました。

非常にケースバイケースで、どちらでも良いような気はしていますが
なんらかの指針を頂ければ助かります。

以上、お手数ではございますがご回答下さいますようお願い致します。

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■ご回答(早坂)

YmHiroさん
AAS田畑です。

「勝手に春秋」への取り組みはとても素晴らしいことです。
これからも是非続けて行ってくださいね。

さて、以下の件回答させていただきますね。

まず、チャレンジ春秋はどのような訓練でしたでしょう。
国語力(読んで書くこと)を鍛える訓練でしたね。

ではなぜ、読んで書くことを鍛えるんでしたでしょうか?
それは、「事例の与件を素直に捉えそれを文書に表現するため。」でしたね。

もうここまで、お話ししたらお分かりだと思いますが、診断士になるためには
「与件(原文)に忠実」に文書のロジックを捉える力が求められており、それを
「チャレンジ春秋」で鍛えていることになります。

では、YmHiroさんの2つの方法をみていきますね。

・AAS案 → 原文に忠実
 のメリットは先ほども説明しましたように事例問題で与件引用の練習になることです。

・YmHiro案 → 思考プロセスのまま
 のデメリットは自分の言葉で言い換えすぎると
 読む人によっては誤解を与える可能性もあることです。
 よって、引用できる部分はできるだけ引用することを推奨しています。

今回のYmHiroさんの解答も、
「麻生さんの公邸入りも華やかにしたら、政権は維持できるの?」
と、少しうがった見方ができないこともないですね。

この微妙なニュアンス、お分かりいただけますでしょうか?

また、
「骨組みありきの解説は無いため、骨組みが癖になった場合に弊害があるのではないかと心配になりました。」

ですが、事例問題でも、一般的な問題解決の思考方法でも、因果の因は
与件(状況)から持ってきますから、春秋も結論を述べるための理由に
背景、きかっけ等を書くことが求められています。

それが骨組みといえば骨組みとなります。

春秋だからといって、特別に確定したロジックがあるわけではありません。
チャレンジ春秋は、あくまでも文章の「要約」をすることの訓練だということを
忘れないようにしてくださいね。

以上です。
よろしくお願いいたします。

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2009年1月30日

1/30 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

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■質問 YmHiroさんより

早坂先生
お世話になります。
HPクラスにてお世話になって居りますYmHiroと申します。

白書ミニ事例につきまして質問が3つございます。
宜しければ、ご回答頂けますようお願い致します。

1.「白書ミニ事例」3回目の設問について
私は、早坂先生の設問に違和感を感じていたのですが、解説を
読んで納得しました。
解説には事例Ⅱや事例Ⅲをイメージされたと記されており純粋
に事例Ⅲをイメージ
された出題では無かったのでは無いでしょうか?
以前の白書ミニ事例からは「B社の事例は事例Ⅰの視点で読み
易いが、事例Ⅱの視点で
切り口を見つけて欲しい」と言ったメッセージが有ったように思います。
単純に出題によってはメッセージがある場合も無い場合もある
と考えれば良いのでしょうか?


2.MECEについて
2次試験では、MECEな切り口で思考し、解答することが有効とあります。
しかしMECEに拘ると2つ答える、3つ答える、で切り口の数を合
わせたくなり正解に到達できません。
方法としては
①多い切り口から当てはめてみる。
②1つの切り口からMECEな他の切り口を考える。
③MECEに拘らない。
等ありますがケースバイケースに対応するべく指標などありますでしょうか?


3.白書ミニ事例の解法と復習について
白書ミニ事例の解説にある解法は設問から切り口を与件文から
抜き出す方法ですが
SFWの考え方ではSWOT分析ありきのように解釈しています。
白書ミニ事例の復習として解法の理解はもとよりSWOT分析
を行なってみるような復習は有効でしょうか?

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■ご回答(早坂)

YmHiroさんへ

こんばんは。
AASの早坂です。

白書ミニ事例へのお問合せ、ありがとうございます。
以下、ご質問にご回答します。


>> 1.「白書ミニ事例」3回目の設問について

 ⇒今回は、事例Ⅲをイメージして出題しています。
  そのため、「品質」というテーマで、製品品質・サービス品質について
  解答する問題になっています。
  但し、今回の問題では、与件文にある様々なキーワードのうち、どれを
  選ぶのか、これが大事な問題でした。このような問題の傾向は、過去の
  事例Ⅱにも見られます。そのような意味で、結果的に事例Ⅱの訓練にも
  役立つ問題になったというイメージです。
  各事例の視点で切り口を見つけることは大事です。しかし、その前に
  設問文の制約条件を確認し、そこから切り口を探し出すことが先です。
  これは各事例共通の手順です。
  制約条件と問題文から切り口が探し出せた場合には、その切り口が各事例
  の視点に沿った切り口になっているかチェックすればいいでしょう。
  切り口が見当たらない場合には、各事例の視点で知識から切り口を導きだす
  ことになります。


>> 2.MECEについて

  MECE、簡単に身につき使いこなせれば苦労しませんが、これがなかなか
  大変です。ただ、MECEが身についていると、診断士試験で有利なのは間違い
  ないです。私の場合は、特に②でもう1つの解答を考える場合に役立ちました。
  但し、MECEは1つのツールであって、常に使えるものではありません。
  ケースバイケースの指標というのは、残念ながら持っていません。
  コツコツと2次試験の学習を積み重ねていく中で、「ここではこの切り口が使える」
  などの感覚が培われていくのだと思います。
  焦らず、じっくり基礎力を養っていきましょう。


>> 3.白書ミニ事例の解法と復習について

  白書ミニ事例の題材を使ってSWOT分析を行うことは、大変有効です。
  ぜひ行ってください。
  また、SWOT分析をやるのであれば、ドメインの設定(誰に・何を・どのように)
  まで考えると、より有効ですよ。
  このような訓練は、成功事例を学ぶということで試験対策はもとより診断士
  としての力を養うことにもなります。
  頑張ってください!

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2009年1月29日

1/29 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS 白書ミニ事例のご質問をいただきました。
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~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 Okamotoさんより

さて、本日白書ミニ事例の解答がありましたが、一つ質問です。
与件文に、「C社の競争相手がスーツケースの廉価販売店なので差別化を図るために高価でも
高品質のスーツケースを特注している」、とあります。従って、「差別化」と「高価でも高品質」というキーワードが必要なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?


--------------------------------------------
■ご回答(早坂)

Okamotoさんへ
こんにちは。AASの早坂です。
白書ミニ事例について、ご質問ありがとうございます。

まず、今回の出題者の意図を探っていきましょう。
設問文は、

・答えるべきこと:トップレベルのシェアを持つに至った要因
・制約条件:品質上の視点から

ですね。

これをもう一歩踏み込んで考えると、
「C社は、品質面についてどのような取組・工夫を行い、トップ
レベルのシェアを持つに至ったのか。

その品質面に関する取組・工夫を解答してほしい。」
というのが今回の出題者の意図になります。

「高品質や」「特注」「衛生面」「修理面」などは、C社の品質面の
取り組みそのものであり、解答すべき内容になります。
「高価」というのは、特注というC社の取り組みの結果ですね。
また、「差別化」も特注等の取り組みの結果得られることです。
短い文字数でまとめるのであれば、やはり品質面に対する取り組み
そのものを上げたほうがいいでしょう。

制約条件から、出題者が何を解答してほしいと思っているのかを
探っていくという意識が大切です。

今回の問題のように、解答に盛り込めそうなキーワードが複数
ある場合には特にそうですね。

Okamotoさんは、「品質上の視点から」という制約条件をどう読み、
どう解釈しましたか?

また疑問があれば、ご質問ください。

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2009年1月27日

1/27 ご質問への回答

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
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~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 Tigerさんより

私が春秋で最も難しいと感じるのは、「主張の読み取り」です。
AASが提示されている2次対策用のフレームワークのように、
ブレない回答を作るための軸なり、
考え方なり手順なりがあれば、訓練方法を自分で考えれると
思いますが、春秋だけは正直分かりません。

「勝手に春秋」にも一度だけ投稿しましたが、
ブレ方がひどく、他の方の目障りになるかと思い、
現在は「黙って春秋」しております。

要約力を高めたい気持ちはあるのですが、
どのような訓練をすべきか、方法論を教えて頂きたく
メールさせて頂きました。

--------------------------------------------
■ご回答(鷺山)
こんにちは。Tigerさん。

ご質問ありがとうございます。要約は本当に難しいですね。
でも大丈夫!愚直に練習していけば必ず上達します。
私は、そういう合格者をこれまで何人も見てきましたのでご安心ください。

さて、読み取り力を語る前に、国語力について考えてみましょう。

■国語力とは何か?

文章の基礎は単文です。「何がどうだ」、「何はなんだ」、「何をどうする」などのように
2つの言葉をつなぎ合わせた、最も短い文が単文ですね。

文章は、この単文を、接続詞でつないだり、修飾語を付けて長くしたり、
時には「て・に・を・は」の付け方を工夫し表現したものです。
その工夫の仕方によって意図を伝えようとするものです。

これらの、接続詞、修飾語、「て・に・を・は」等や言葉の並べ方にはきまりがあります。
ひとつの文章を読んだ時に、多くの人が同じような意味に取れるようきまりをもうけています。
すなわち、日本語のきまりを理解する力=国語力と言ってもいいですね。

これに慣れている人は短時間で文意も取りやすいです。
一方、きまりを忘れてしまっている人は文意を取りづらいのです。
これらのきまりの大半が、小学校で習ったものですが、
『国語力が無い』と嘆く人は、習ったことを忘れているのです。できないのではありません。

大人になる間には、色々な環境、人々、組織等の中で色々な文化に触れますね。
地域によっても言葉の使い方が変わったりもしますね。
一般的な国語を学校で習っても、多くの人はその後の環境で違う国語に
慣らされてしまいます。講座で小学校の国語の問題にトライしてもらうと
大半の受講生の方が苦戦しています。まして中学受験のための長文問題など、
ちょっと高度になるとびっくりするほど読めません。これが現実です。

■読み取り力を高める方法

読み取り力が不安な方には、一般的な国語を思い出す練習が効果的です。
これまでの先輩たちが試し、効果のあった策をいくつかご紹介します。
急がば回れのようですが、試験には間に合いますからお試しくださいね。

①春秋の本文を写経する
良い文章まず知ることが大切です。30分くらいかけて、筆者の書いた本文を
ゆっくり写経しましょう。接続詞や修飾語の使い方、「て・に・を・は」の
使い方など『ふんふん、こうやって書くとわかりやすい文章になるのか。』などと
研究しながら丁寧に見ていきましょう。
試験問題だって写経し、合格した先輩もあるくらいです。写経は効果的です。

②ビジネス書ばかり読まない
ビジネス書は、箇条書きや図式など、読み手に楽に理解できるような
工夫がなされています。しかしビジネス書ばかり読んでいると読む力は退化します。
よって行間を読む必要があるような文芸書もたまには読みましょう。
恋愛小説でもなんでもいいです。
『読んで何かを感じられる』読書を行いましょう。

③さっと読み練習をやる
春秋を活用した方法です。はじめに、春秋の全文をさっと一度だけ読みます。
そうして瞬発的に、筆者が言いたかったことを考えてみましょう。
できるだけ感覚的に行ってください。
その後、解答例の主張部分を見て比較しましょう。
両者を比較して、大よそ的があっていればOKです。
あまり細かいことにこだわってはいけません。
もし的外れだったら、本文をじっくり読み返し、解答例や優秀答案と
自分の案との差異がどこにあるか検討しましょう。

④小中学校の国語の問題集をやる
これまでの合格者の数人がやっていた方法です。
最初に申し上げたとおり、国語力がないのではなく忘れているだけですので
思い出すための方法です。小中学校と馬鹿にすることなかれ!
講座でもたまにやりますが、皆ぜーんぜんできません。

■春秋の要約方法(一例を示しておきます)

1.はじめにマクロから見る
①全体をさっと読み、筆者の言いたいことにあたりをつける
 (感覚を大切に)
②具体的には何の話しなのか「背景」をみつける
 
2.次にミクロから見る
①各段落をそれぞれ1文くらいでまとめ、ストーリーにしてみる
 (状況説明や前フリ、比喩を使った筆者のお遊びなど、
  各段落には色々なタイプがあります。たいして重要でないと思う段落は
  ばっさり切り捨ててみてすっきりさせてください。)
②同じ言葉がいくつも使われていたら、強調したい言葉なので記しを付けておく
 (同じ言葉は要約にも使う可能性大)

3.最後にもう一度マクロから見直す
①主張+背景で仮に文章を作ってみる
②本文のストーリーの流れをもう一度見る
③①で作った仮の文章との整合性を見る
④比喩はないか、具体性はあるか、飛躍はないかなどに注意しながら字数を合わせる

■最後に
Tigerさんからの質問文を見る限り、国語力が無いようには見えません。
文章構成もしっかりしていますし、言いたいことも明確です。
ロジックも合っており、むしろ国語力はお持ちのようです。
そして国語力、特に読解力になによりも必要な「感受性」もお持ちだとお見受けします。

よって、主張を読み違えるのには別の理由があるのではないでしょうか。

○主張を読み違える方にありがちな例としては、次のようなものがあります。
・知っている言葉が出ると、思考が引っ張られてあらぬ方向へ向かう
・ミクロから、一段ずつ読み込んでいき、まとめていこうとする。
 はじめに全体のさっと読みをしないため、読んでいる途中から
 何が大切かわからなくなる。
・全体をバランスよく、一律に丁寧に読みすぎる。
 強弱をつけたり、割り切った読み方ができない。
・春秋の要約方法に一定の形式があると勘違いし、
 形式を探すことに懸命になり、国語の基本を忘れている。

春秋だろうが試験問題だろうが、小中学校の長文問題だろうが、
芥川賞作家の作品だろうが、同じ国語でできた文章です。
それぞれに読解の方法があるわけではありませんね。
国語のきまりに従って読むだけです。きまりを思い出すための春秋要約練習ですね。
思い出すために、これからもどんどん投稿してくださいね。
長文になってしまいましたので、今日はこのへんで。
ご不明の点があればいつでもお知らせください。

以上

続きを読む "1/27 ご質問への回答" »

2008年12月12日

12/12 ご質問への回答①

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋(1回目)のご質問をいただきました。
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同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 YmHiroさんより
1.与件文にある「演説」は具体性に欠け、本当に「演説」を指しているのか疑問なので
  他の言葉で言い換えるべきではないか? 
2.オバマ氏の演説の中心は「チェンジ」であり、
  「金融」や「景気」になると筆者が本当に考えているかは疑問ではないか?
3.「チェンジ」が「金融」や「景気」に変わるのは
  米国経済激変によって政策の中心が変わるのであり、
  演説の中心ではないと思うがいかがか?
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■ご回答(鷺山)
積極的にご質問ありがとうございました。
担当の鷺山です。

ご質問の件、お答えいたします。
YmHiroさんがどのように要約されたのかわかりませんので
的外れな点がありましたらお知らせくださいね。


1.与件文にある「演説」は具体性に欠け、本当に「演説」を指しているのか疑問なので
  他の言葉で言い換えるべきではないか? 

→【お答え】
  明らかな比喩以外は、客観的に読んで、『演説の付箋』と書いてある
  そのままを使います。また第4段落の文面に『今日投票日を迎え』、『新しい指導者』
  『どちらに決まっても演説の付箋が』とあります。
  春秋の場合、時事的なネタや季節的なネタをコラムとして扱いますので
  おそらく投票が済んで、新大統領が決まり、その後すぐの演説であろう、と
  理解しました。
  もちろん、もっと先の話であるとか、将来の話であるとか、与件文に記載が
  あればそちらを採用することになりますが、今回は与件文から最低限推察できる範囲で
  止めています。

 
2.オバマ氏の演説の中心は「チェンジ」であり、
  「金融」や「景気」になると、筆者が本当に考えているか疑問ではないか?

→【お答え】
  「金融」や「景気」が演説の中心となると考えた理由は、
  筆者が第4段落で
  『付箋が「金融」や「景気」に付くのは間違いない。』と書いているからです。
  要約は感想文などと違い、筆者の書いていることを客観的にまとめて
  いきます。よって、筆者がそう書いている以上、
  すなわち付箋(強調される言葉)が「金融」や「景気」になるに違いない、
  と言っている以上、これを筆者の考えていること、と捉えます。
  もちろん筆者は他事も考えているかもしれませんが、「こう書いたけどね、
  実は他のことを考えてるよ。」風の記述がなければ、述べることはできません。
  客観的に見て妥当性が高い、そのまま書かれていることをまず採用します。


3.「チェンジ」が「金融」や「景気」に変わるのは
  米国経済激変によって政策の中心が変わるのであり、
  演説の中心ではないと思うがいかがか?

→【お答え】
  これも1.2.同様に、『演説の付箋が「金融」や「景気」に付くのは間違いない。』
  とありますので、付箋=強調されること≒重点となることと
  理解しました。何の重点かというと修飾語は『演説の』ですね。文面の通りです。


以上がお答えです。

要約の基本はできるだけ客観的に、筆者の書いていることをまとめること、
すなわち文章を丸裸にするようにまとめることです。
それも主張文を中心にまとめていきます。
なぜこのような練習をするかというと
「思い込み」癖を直すためです。
書いてある文面だけで止めておき、先に考え進まない練習のためです。【重要!】

事例問題でも、読んでいる間に
「なぜ」、「なぜ」、を繰り返し、その結果書いた解答は飛躍していたりします。
(本人は飛躍したつもりはないのですが、
読んだ採点者には飛躍して見えたりしますね。)
私も受験時代によくやりました。

しかし、事例問題で掘り下げていいのは1ステップだけです。一堀りだけです。
一義的に捉えられることだけです。

頭の良い人ほどあれこれと考えてしまいます。
ただ、これは一般的なビジネスでは良いかもしれませんが
診断士試験ではリスクになります。
むしろ単純に書いてあることから一義的に捉えられた人が
合格しやすいです。そのためにうってつけの練習が要約練習です。

感想文を書いたり、あるテーマに対して論文を書くなどと言ったら、
これは試験対策としては役立ちません。なぜなら、その人の想いや考えが
かなりのレベルで盛り込まれるからです。
よって、頭が良くて色々と考える方ほど、合格のためには
「客観的内容からひとつ掘り下げて考えるだけで我慢する」練習が必要になります。

ところで、昨年から方針を変えてはおりませんが
私も万全ではありません。疑問点があればどんどん投げていただき
共に学ばせていただければと思います。

今後ともご遠慮なくどんどんご質問くださいね。
お待ちしています!

以上

2008年11月12日

HPクラス受講生からのご質問

HPクラスのメンバーからご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

<質問①>

販売教材「MECE」のトレーニングブックを購入させて頂き、チャレンジ春秋の合間に使わせて頂いております。そこで学習方法ですが、「制限時間の設定は何分くらいを目安」で行えばいいのでしょうか?

(熱血講師からのアドバイス)
問題の難易度にもよりますが、20分~30分以内が目安です。
5分とか10分では、暗記した知識に頼った回答になる可能性もあり、しっかりと思考プロセスを踏まえた答案作成が行えません。逆に60分などは、本試験を踏まえると現実的ではありません。よって、20分~30分で合格答案を導き、作成できることを目標に進めてください。

また、3回転する学習をさせるのなら、1回目は30分、2回目は25分、3回目20分などと時間設定に工夫をしてみることも大切です。
2回目以降であってもしっかりと20分は学習時間を確保して、暗記ではなく思考プロセスを再確認しながら進んでください。
それぞれの学習目標としては、
1回目はご自身の現状の実力の把握、
2回目は1回目でミスした点を克服できているかの検証、
3回目は知識や思考の定着度合いを再認識する
このような学習目標の設定をお勧めします。


<質問②>

白書の学習方法ですが、当然「ミニ事例」で活用しますが、普通に熟読する方法が一番でしょうか?どんなポイントを抑えればいいのでしょうか?時間も限られた中で効果的な白書学習方法をご教授頂ければ幸いです。


(熱血講師からのアドバイス))
白書の成功事例を活用したお勧めの学習方法をアドバイスします。
① 4つの事例のうち、どの事例で活用できるのかを踏まえて、その成功要因を抽出することで   す。事例Ⅰと事例Ⅱでは、当然、着眼するポイントが違ってきます。事前に「どの事例で活用
  できるのか」を想定することです。
  私は、1つの成功事例(ミニ事例)を読み解きに、事例Ⅰでは、・・・。事例Ⅱでは、・・・。
  事例Ⅲでは、・・・。事例Ⅳでは・・・。と
  4事例をいつも想定しながらミニ事例を読んでいます。
② 次に、答案作成につかえるキーワードがあれば押さます。
  オリジナルキーワード集などの独自のノートやカードを用意しておき、そこに答案作成に使
  えるキーワードをピックアップすることです。
  AASでよく使う「品揃えの最適化(7文字)」「在庫の適正化(6文字)」なども、白書を活用して
  表現方法です。
③最後に、ミニ事例に該当する白書の本文を確認することです。
  白書本文はなかなか読む機会がありません。だからこそ、ミニ事例を学習したときに
  白書本文のどの調査結果を踏まえた成功事例なのかを再確認する癖をつけてください。

AAS石原真一

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