« 3/19 週末のダウンロード 事例Ⅲ-3回目・4回目 | メインへ戻る | 3/23 ご質問への回答② »

2009年3月23日

3/23 ご質問への回答①

HPクラスのメンバーから
ネットでAAS チャレンジ春秋のご質問をいただきました。
熱血講師からのアドバイスをアップします。
同じような悩みを抱えている方はぜひご参考ください。

~~~~~~~~~~~~~~~~
■質問 gtkさんより

チャレンジ春秋9回目の要約について
解答見本を含めて入賞投稿の論旨が「温暖化により、いずれ新暦と旧暦の季節感
が合う」となっていますが間違えではないでしょうか。温暖化によりピッタリす
るのは旧暦3月と新暦3月だけであり(なぜなら温暖化が進行しているから)、そ
こをしっかりと言わなければ内容が「温暖化により1年間の季節感が合う」と
なってしまうので、結果的に間違った要約になると思うのですがいかが。
具体的な例としては旧暦の10月下旬は新暦の12月上旬であり、その季節感は寒い
季節といえます。しかし、暖冬により暖かくなるので季節感は合いません。

--------------------------------------------
■ご回答(高橋)

温暖化によりピッタリするのは旧暦3月と新暦3月だけであり(なぜなら温暖化が進行しているから)
→確かにその通りですね。本来寒いはずの季節感が暖かい季節感になった時にだけ"ピッタリする"と表現できます。夏で考えれば、「温暖化でより暑い季節感になってピッタリする」とは表現できません。

結果的に間違った要約になると思うのですがいかが。
→事実を突き詰めて考えれば「"結果的に"間違った要約(内容)」になりますね。ごもっともです。しかし、そこまで深堀すると"行き過ぎ"の感は否めません。「言っていることがおかしいよ!」という正しいご指摘なのですが・・・。あくまで文章に忠実に要約すると、入賞投稿やAAS要約案になろうかと思います。(下記にある思考プロセスをご参照頂ければと存じます)チャレンジ春秋は、内容が事実として正しいかどうかというよりも、文章(与件)に忠実に(主観を出来るだけ入れずに)、客観的に見て要約しているかどうかを重視しています。

なぜならば、「診断士2次試験合格のためのチャレンジ春秋であるから」です。gtkさんもご存じの通り、2次試験での与件文は、内部環境、外部環境、について書かれています。これらを前提条件としてSWOT分析を行い、それに基づいて診断、助言を行っていきますね。しかし実際のところ"与件文は具体的に書いておらずあいまいな部分が多い"と感じませんか?例えばH20年度の組織事例で「新規事業が失敗するか・成功するかに○をつけよ、そしてその理由を示せ」とありました。与件から判断すると、この場合ではどちらも導けるのです。(どちらを選んでも懐疑的な気持ちになりますが・・・)

2次試験は「与件情報から言える範囲で、論理的に示す」ことがキーになると思います。近道はできれば与件文を事実としてそのまま使うことです。そうすれば胸を張って「だって、与件に書いてあるから」と言えます。もし、推測しすぎた文章を書くと、「そうとも取れるけど、そこまで書いてない」と言われかねません。よく「素直に書けば合格する」といわれるの、はこの辺りのことを指しているのでしょう。

gtkさんの今回の要約文『旧暦雛祭りの季節感が新暦下でもピッタリになるかもしれず、地球温暖化の進行が心配だ。』は、主旨は確実に捉えていらっしゃいます。"雛祭り"というキーワードもしっかりと入っています。そして、私が先ほど述べました、「出来るだけ与件を使う」という点からも見事です。しかし、

①一つの文として客観的に見た時、雛祭りと温暖化のつながりが不明確に映ったため、
②"温暖化の進行が心配だ"は、深読みだと判断したため、

(どちらにしても今回は難易度高でした)
という理由から残念ながら今回は入選とはなりませんでしたが、2次試験に必要な論理的思考力や要約能力は非常に高いと存じます。必ず本年度合格を勝ち取ってください。


今回のAAS案 思考プロセスの概要

①そんな心配もする今年のひな祭りだ。※今回一番の主張部分(第4段落より)
   ↓
「そんな」とは一体何?
推測せずにまずは文脈から拾うと「温暖化が進めば、いずれピッタリの季節感になるかもしれない(第4段落)」こと
   ↓
温暖化が進めば、いずれピッタリの季節感になるかもしれないと心配もする今年の雛祭りだ。
  
② "いずれピッタリの季節感"とは一体何?「季節感は本来、新暦と旧暦でズレるはずだが、それが合致すること(第4段落)」
   ↓
温暖化が進めば、いずれ新暦と旧暦の季節感が合ってしまうのではないかと心配もする今年の雛祭りだ。   
              
③ 主語・述語に並べ替える。「(私は)~心配もする。」
   ↓
(私は、)今年の雛祭りにて、温暖化が進めば新暦と旧暦で季節感が合ってしまうのではないかと心配もする。

④ この文章だけでは話が一方的で伝わりづらいため、前置きとして「本来は新暦と旧暦で季節感がズレるはずであること」を表現する。文中に「雛祭りの起源は、青々と萌(も)えだした草を踏んで厄を払う鞜青(とうせい)に行き着く~(第4段落)」とある。この文章を使えばズレとは具体的になる。しかしこのままだと伝わりにくいと思われるため、わかりやすく言い換えれば、「現代の雛祭りの季節感と本来(起源)の雛祭りの季節感はそもそも異なる」となる。
   ↓
現代の雛祭りの季節感と本来(旧暦)の雛祭りの季節感はそもそも異なるが、温暖化が進めば、 旧暦と季節感が合ってしまうのではないかと心配もする。
   ↓
(40字に収まり、かつ春秋を読んでいない人にもわかるように文章を校正する)
   ↓
雛祭りは本来旧暦で行い現代の季節感とズレるが、温暖化で季節感が合うのも心配だ。

========================
gtk
========================

丁寧な回答をありがとうございました。
事例Ⅱや事例Ⅲでのクレーム対応による優良顧客化を体験したみたいです。
(今回はクレームではありませんが)

ただし、一点だけ払拭できなかったのは、maruさんへの回答で「しかし、この文を初めて読む人の立場になって見てみると、理解しづらいと感じませんか?」とおっしゃっているように、雛祭をいわなければ「温暖化により季節感が一致する」という要約文では原文をみない人には年間の話になるかもしれません。(原文は雛祭のことに字数を割いているので雛祭の季節感について記しているのは明解ですが。)これは感想なので回答はいりません。

春秋やミニ白書の練習を通して2次試験の解答の仕方が見えてきました。今後も自分なりに春秋やミニ白書の解答の仕方について試行錯誤(実験)をして、「この解答の仕方は点数をもらえるのかな」というものを積み重ねていきたいと思いますので、2次試験の採点スタンスでの評価をよろしくお願いします。

========================
高橋
========================

gtkさんへ
チャレンジ春秋9回目を担当させて頂いた高橋です。回答不要とのことでしたが、念のためにコメントさせて頂きます。

ただし、一点だけ払拭できなかったのは、maruさんへの回答で「しかし、この文を初めて読む人の立場になって見てみると、理解しづらいと感じませんか?」とおっしゃっているように、雛祭をいわなければ「温暖化により季節感が一致する」という要約文では原文をみない人には年間の話になるかもしれません。(原文は雛祭のことに字数を割いているので雛祭の季節感について記しているのは明解ですが。)これは感想なので回答はいりません。

→確かにその通りだと思います。「雛祭り」というキーワードをうまく使えば、より原文に忠実に伝えることができると思います。それにしても今回は、キーワードの選び方、使い方が非常に難しかったですね。春秋やミニ白書の練習を通して2次試験の解答の仕方が見えてきたとのことで大変うれしく思います。この調子で頑張ってください!